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12/12【DDT】D王GP優勝戦が「竹下vs秋山」に決定、勝者が2・14川崎でKO-D王者・遠藤に挑戦

 『D王 GRAND PRIX 2021 in NARIMASU!』東京・成増アクトホール大会が12日、行われ、「D王 GRAND PRIX 2021」公式戦全日程が終了。竹下幸之介がAブロック、秋山準がBブロックをそれぞれ首位で通過し、12・27後楽園大会での優勝決定戦を両者が争うことになった。また、その勝者が2・14川崎大会でKO-D無差別級王者・遠藤哲哉に挑戦することも決まった。

 11・22後楽園大会で開幕したD王GPはこの日の成増大会で公式戦最終日を迎えた。BブロックはここまでKO-D王者・遠藤が勝ち点7で単独首位。秋山、高尾蒼馬、上野勇希が勝ち点6で追う状況だった。

 まずは高尾が勝俣瞬馬に敗れて脱落。続いて秋山がDDT UNIVERSAL王者・上野と対決した。敗者が脱落となるサバイバル戦で、秋山はエルボー連打、キリモミ式プランチャ、ブリザード・スープレックス・ホールドなど果敢に攻め立てる上野の猛攻によって守勢に回った。それでもBMEを自爆させると、チャンスと見た秋山はサポーターを外してのヒザ蹴りからエクスプロイダーで逆襲に転じた。上野が2カウントで返してもリストクラッチ式エクスプロイダーで追い討ちをかけると、フロント・ネックロックで絞め上げてギブアップ勝ち。秋山が勝ち点8で公式戦全日程を終え、結果待ちとなった。

 Bブロック最後の公式戦はKO-D王者・遠藤と大石が対決。引き分け以上で優勝戦進出が決まる有利な状況だった遠藤だが、大石の猛攻に苦戦。それでもサスケスペシャル、ゆりかもめなどで反撃。ハンドスプリング式オーバーヘッドキックからカナディアン・デストロイヤーを決めたものの、そのまま足に絡みついた大石が必殺のフジヤマ・ニーロックで絞め上げると、遠藤はたまらずギブアップして勝ち点7止まり。準烈リーダーの大石が援護射撃する形で秋山の決勝進出が決まった。

 一方、AブロックはここまでHARASHIMAが勝ち点7で単独首位。竹下、坂口征夫、クリス・ブルックスが勝ち点6で追う状況で最終公式戦を迎えた。坂口が彰人に、ブルックスがMAOにそれぞれ敗れて脱落が決定。公式戦最終試合となった「HARASHIMAvs竹下」が事実上の優勝戦進出決定戦となった。

 HARASHIMAが引き分け以上で進出が決まるのに対し、竹下が生き残るには勝利するしかなかった。筋肉を断裂している左腕に集中砲火を浴びて劣勢となった竹下はキック連打で攻め込まれた。それでもしのいだ竹下はパワーボムで逆襲。ザーヒー(ヒザ蹴り)でHARASHIMAにダメージを与ると、変型ジャーマン・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪取。得点を8に伸ばしてAブロック首位に立ち、逆転進出を決めた。

 12・27後楽園大会で行われる優勝戦は「竹下vs秋山」に決まった。両者は秋山が勝利した11・3大田区大会でのシングル初対決以来の再戦。雪辱戦となる竹下が勝てば2年ぶり2度目の優勝。秋山が連勝すれば初出場・初優勝となる。そして、優勝者が2・14川崎大会でKO-D無差別級王者・遠藤に挑戦することも決まった。

 メイン後、秋山がリングにやってきて、優勝戦を争う両者が対峙した。「11月3日、俺が君に勝って、リベンジのときがきた。頑張れよ。腕をちゃんと治してこい。俺メチャクチャ攻めるから」と敵に塩を送る余裕を見せた秋山は「みんな竹下が勝つのを期待してるかもしれないけど、リベンジはさせない」と断言。対する竹下は「11月3日、悔しい気持ちがあったから、あなたの前にもう1回立ちたいから、ここまで上がってきた。2度目の敗北はありません。僕が勝ちます」とリベンジを宣言した。

 初出場・初優勝に王手をかけた秋山はバックステージで「彼は11月3日のリベンジ、そしてD王GP優勝を狙いにくるでしょう。ファンの方もそれを望んでいるのかもしれないですけど、そうはいかない」と改めて返り討ちを宣言。竹下が手負いとあって「あの腕で俺に絶対に勝てない」と断言した。「今日も攻められたみたいだけど、攻め方も何もかも違うというところをわからせてやろうかなと」と再び容赦なく竹下の前に立ちはだかるつもりで、「僕もD王という新たな勲章をもらいたいし、そのために出ているので。今日もギリギリのところで大石リーダーが勝ってくれてここまで来たので、彼のためにも優勝したいと思います」と大石の後方支援に報いるためにもD王制覇を誓った。

 優勝すれば、KO-D王座への挑戦権も手にできる。王者・遠藤には11・22後楽園大会での公式戦で敗れており、再戦を実現させたいところ。秋山は「(D王を)獲ったら、今度は僕がリベンジするチャンスだと思うので。やっぱ(遠藤に)負けたままじゃイヤなので。勝ってリベンジしようかなと。その上でベルトも手に入るなら、なおさらいいことだし」とDDTの最高峰ベルト奪取を視野に入れた。

 一方、竹下は「本当に今までのD王GPにないくらい、どのD王GPよりも、僕自身厳しいリーグ戦でした」と苦闘となったD王GPを振り返った。それでも決勝進出と秋山との再戦を決めたとあって、「なんとかAブロック勝ち上がって、もう一度、秋山準の目の前に立つことができたので、あと決勝まで2週間、この腕を治すことはもちろん、気持ちを高めて決勝に向かいたいと思います」と万全で臨むつもり。「2度とあんな思いはしたくないので。負けは負けでも2度目は絶対に許されない」と背水の陣を敷いて秋山超えを見据えた竹下は、「このリーグ戦を通して、僕のテーマはMAOにも彰人さんにも言われましたけど、『楽しんで』って。楽しんでいるときの僕が一番強い。(秋山戦は)2回目なのでプレッシャーも正直あるけど、気負いはせず本来の竹下幸之介で勝ちたいと思います」と2年ぶり2度目の優勝を誓った。

 また、竹下のコメント中にDDTサウナ部の同志である上野、MAO、勝俣が現れ、12・27後楽園大会でのKO-D6人タッグ王座挑戦を表明。これに竹下もOKサインを出していた。


☆12/27(日)東京・後楽園ホール『D王 GRAND PRIX 2021 the FINAL!!』10:30開場、11:30開始

▼「D王GRAND PRIX 2021」優勝決定戦
[Bブロック1位]
秋山準
(1/無)
竹下幸之介
[Aブロック1位]


☆2/14(日)神奈川・カルッツかわさき『KAWASAKI STRONG 2021』12:30開場、14:00開始

▼KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者/D王 GRAND PRIX 2021優勝者]
12・27後楽園「竹下幸之介vs秋山準」の勝者
vs
遠藤哲哉
[第75代王者]
※遠藤4度目の防衛戦

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