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12/13【全日本】宮原が豪華トリオで2020年快勝締め、CIMAは継続参戦を宣言

『AJP Prime Night 2020〜年内最終興行〜』東京・後楽園ホール(2020年12月13日)
○宮原健斗&青柳優馬&CIMAvs諏訪魔&石川修司&佐藤光留×

 宮原が青柳&CIMAとの豪華トリオで快勝し、2020年を締め。2021年の主役返り咲きを予告した。一方、久々の全日本参戦となったCIMAは継続参戦を宣言し、#STRONG HEARTS勢の投入もほのめかした。

 2020年最終興行で豪華合体が実現した。久々の全日マット参戦となったCIMAが最強タッグ覇者・宮原&青柳とトリオを結成。諏訪魔&石川&光留の暴走大巨人&Evolutionと激突した。

 先発を買って出たCIMAは諏訪魔と約10年ぶりに対峙。ショルダータックルを連発して正面突破を図る積極性をみせる。返り討ちにされてもラリアットをかいくぐって低空ドロップキック、延髄斬りで攻め立てた。青柳劣勢の場面では宮原とともにカットに入ろうとして入らない動きを連発し、妙なところで息の合ったところもみせた。

 その後、世界タッグ&三冠タイトルマッチ2連戦を控える諏訪魔と青柳が感情むき出しの場外乱闘を展開。そのまま劣勢が続き、ショートレンジラリアットでねじ伏せられるなど守勢に回った青柳だったが、石川にドラゴンスクリューをさく裂させて打開。CIMAは体格差をものともせず石川をDDTで突き刺し、正面飛びドロップキックで吹き飛ばされても、「投げるぞオイッ!」とアピールした光留のスキを突いてバッククラッカーを決めた。

 終盤には宮原が光留の腕ひしぎ逆十字に捕まるピンチを迎えたが、青柳がダイビングエルボードロップで救出。諏訪魔をジャーマンで投げて蹴散らすと、石川にはNEXTREAMがブラックアウト&トラースキックの同時発射を見舞って撃退した。孤立した光留が必死の反撃で粘っても、宮原がブラックアウトで黙らせてセット。そこへCIMAがメテオラを放つと、宮原がシャットダウン・スープレックス・ホールドで仕上げする豪華リレーで勝利を決めた。

 2020年最終戦で宮原&青柳&CIMAが快勝。締めたのは最高男だ。集まったファンに感謝の意を伝えると、「もう無観客試合はやりたくない。皆さんの前でするプロレスが、僕が思うプロレスです」とファンの前で試合ができる喜びを表現。激動の2020年だったが、「全日本プロレスもこの2020年は様々な変化が起きました。ただ、俺は全日本プロレスのエースだ。何も変わらない。全日本プロレスにはこの俺、宮原健斗がいる。この変わらない事実を皆さんぜひ見に来てくれ」と豪語。「まだまだ俺がこの全日本プロレスのど真ん中に立って、2021年も盛り上げるからな」と誓ってみせた。

 バックステージでも宮原は「1月2日から世界タッグを獲って、そこから俺がベルトを総取りしますよ。俺がベルト巻いてなきゃ面白くねえなと、2020年最後を迎えて思うんで。やはりエースがベルトを巻いたら、わかりやすくて面白えし、日本全国にこの全日本プロレスを届けられるのはやはり俺」と2021年の主役返り咲きを宣言。すると1・2&後楽園で世界タッグに挑戦するパートナーであり、1・3後楽園で2度目の三冠挑戦を控える青柳が「中心に立つって言ってますけど、来年の頭は僕がもう主役みたいなもんですから。1月2日、世界タッグ。そして、3日は三冠戦ですよ。これ、両方獲れば、青柳優馬、史上最年少の5冠王者。これ、話題になりますよ。これは僕が中心でしょう」と割って入った。パートナーながらこの二人の頂点争いも2021年の焦点となりそうだ。

 そしてCIMAは久々の参戦となった全日本のリングを満喫したようだ。全日本勢の大きさ、宮原、青柳の自己主張の激しさに目を見張ったうえで、「もう1回全日本プロレスのリングに帰ってきていいですか? 今日はヘビー級の中に紛れてやりましたけど、まだまだ若い選手、ジュニアの選手、たくさんいるんやったら、CIMAが責任持って、このリングに刺激ぶち込もうじゃないですか」と継続参戦を宣言。「次は黒のコスチュームをまとって、私ひとりか、2人、3人連れて、全日本プロレスにまた戻ってきたい」と#STRONG HEARTS勢の参戦を示唆した。

 宮原と青柳が競い合うように頂点獲りを宣言し、CIMAはこの日の続きを見据えた。2020年の最後で今後へつながる戦いの熱が高まり、夢が広がったのは間違いない。

【試合後の宮原&青柳&CIMA】
▼CIMA「いやあ、ご苦労様でした、本当にね」

▼宮原「2020年、フィナーレを迎えた。今日こうやって会場にお越しくださった皆様、そしてテレビの前から応援してくださる皆様、本当に2020年、ありがとうございました。こういう大変な時代に、応援の仕方も制限がある中で、手拍子足踏みで僕たちプロレスラーに向かってエネルギーを届けてくれた。僕らはリング上を通して、皆様の明日への活力だったり、ワクワクだったり、普段日常で味わえないような、そういった心を届けられた1年になってたらいいなと思いましたね。本当に2020年、予期もせぬことが起きるなと自分自身の人生を振り返っても思いましたし。2021年、全日本プロレスはさらに最高を目指さなきゃいけない。そこではやはり俺が中心でベルトを巻いてやらなきゃいけないなと思っているんで。1月2日から世界タッグを獲って、そこから俺がベルトを総取りしますよ。俺がベルト巻いてなきゃ面白くねえなと、2020年最後を迎えて思うんで。やはりエースがベルトを巻いたら、わかりやすくて面白えし、日本全国にこの全日本プロレスを届けられるのはやはり俺だと2020年は思いました。2021年は楽しみですね」

▼青柳「こうやって、中心に立つ、中心に立つって言ってますけど、来年の頭は僕がもう主役みたいなもんですから。1月2日、世界タッグ。そして、3日は三冠戦ですよ。これ、両方獲れば、青柳優馬、史上最年少の5冠王者。これ、話題になりますよ。これは僕が中心でしょう。間違いないですね。来年も今年以上に青柳優馬、貪欲にやっていきますよ」

▼CIMA「プロレス生活24年で、初めてですね。CIMAより喋る選手がいたんだと」

▼宮原「誰のこと言ってるんですか、それ?」

▼CIMA「いやいやいやいや、本当にもう」

▼宮原「なかなか長かったですよ、マイク。僕より長えなと思ったのは初めてですよ」

▼CIMA「これはでも、僕の宿題ですよ。また全日本のリングに帰ってくるために。その時には、CIMA節をもうちょっと磨いてきます」

▼宮原「いやあでも、勉強になったな。マイクに無駄がないですね。隣にいて、無駄ねえなって。あれ、どこで考えてるんですか? 寝る前に考えてるんですか?」

▼CIMA「いや、リングに上がったら、ああいう風景が全部見えたんで」

▼宮原「さすが!」

▼CIMA「キャンバス青い、ロープ青い、選手も青い」

▼宮原「俺、絶対練習しているあたりから青いの考えてたんじゃないかなって」

▼CIMA「いやいや。何でもデカいです。ビックリしました。僕は今日本当にノープラン、ノーイメージで来たんで。肉体と肉体のぶつかり合いだから、全日本プロレスにCIMAがどうやって入り込んでいこうかなってことだけを考えてたんですけど、あんなに自己主張が激しいと思わなかったですよ。ケンカしている横でアピールして、どうするんですか? しかもパートナーでしょ?」

▼宮原「まあまあまあまあ」

▼CIMA「いろんなプロレスがあって、時代が動いているんだなって思いました。また本当にこのリングに帰ってきたいです」

▼宮原「とにかく2020年、本当に感謝感謝ですよ。こういう状況下で、プロレスというジャンルを選んでくれて、足を運んでくれる。それだけでも僕は感動した1年だったし、やっぱりプロレスというジャンルは凄えなと。こんな生活しててね、こんな中で、エンターテイメントでプロレスというものを選んで、足を運んでくれて。僕としては、プロレスというジャンルは最高だなと改めて思いましたし、やはりまだまだこの全日本プロレス、宮原健斗が盛り上げなきゃなと改めて思いましたね。とにかく2020年、ありがとうございました。2021年もまた皆様と笑顔で会えるのを楽しみにしてます」

▼CIMA「1回目のリピートじゃないですか?」

▼宮原「勉強になるなあ。マイクに無駄がない。無駄がないって書いておいてください」

【試合後の諏訪魔&石川】
▼諏訪魔「なんなんだ、あのクソがよ。調子に乗りやがって。スカしている気があるな、少し。アノヤロー。出し切れなかったな。潰しきれなかったよ」

▼石川「今年最後の試合だったんですけどね」

▼諏訪魔「CIMAっていうのは、やっぱり名前売れているヤツにちょっと乱された。惹かれたわ。最初から青柳に集中してればよかったな」

▼石川「いろんな団体に上がっているし、名前あるし。しょうがないですよね、気を取られるのは。ただのレスラーじゃないのはわかってるんで」

▼諏訪魔「たださ、俺らだって正月に勝負懸かってるんだしさ。負けたら解散だよ? そのぐらい俺らだって切羽詰まってんだから。土俵際だよ」

▼石川「本当に2日3日は正月明けとは思えないぐらい凄惨な試合をして。あいつらのペースに乗っちゃうと、ダメになっちゃうから。ボコボコにして、やっぱり暴走大巨人だっていうのをもう1回見せないといけない」

▼諏訪魔「年末をあいつらに締められてよ。最後の大会で。気分悪いよ。年始は俺らで、バチッと締めて、いいスタート切りましょうよ」

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