プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

12/13【全日本】ゼウスが50日ぶり復帰で全快アピール 田中将斗との対戦を熱望

『AJP Prime Night 2020〜年内最終興行〜』東京・後楽園ホール(2020年12月13日)
○ゼウス&イザナギ&UTAMAROvs渕正信&岩本煌史&本田竜輝×

 ゼウスが50日ぶりに復帰。最強タッグ欠場によって消滅した田中将斗戦の早期実現を熱望した。

 PCR検査で2度の陽性判定を受け、イザナギと組んで出場予定だった最強タッグを欠場したゼウス。11月26日に受けたPCR検査の結果が陰性で、年内最終興行での復帰が決まった。

 10・24後楽園大会以来の復帰戦となったゼウスはイザナギ&UTAMAROとのPURPLE HAZEトリオで渕&岩本&本田と対戦。コンディション面が不安視されるところだったが、ゼウスは欠場前とは変わらない肉体美で50日ぶりのリングに登場した。渕のヘッドロックパンチで出鼻をくじかれたものの、全快をアピールするように本田相手に逆水平を連打。バイセップスエクスプロージョン、チョークスラムの猛攻でたたみかけると、フェースロックで絞め上げて本田をギブアップさせた。

 復帰戦にして2020年最終戦を勝利で飾ったゼウス。欠場中は「コロナに感染したということで正直悲観的になったことは1回もないんですよ。いつも前向きで、この時間にしかできないことをたくさんできたんで。次の新たなるこれからのステップに大いに役立つ時間になった」と言い切ったように、可能な限り鍛練を重ねた。その言葉通り欠場前と変わらぬコンディションを仕上げて復帰。感慨をのぞかせつつ、最強タッグで代打を買って出てくれた盟友・イザナギとファンに謝罪と感謝の意を示した。

 今年はチャンピオン・カーニバル初優勝を飾ったものの、三冠王座奪取はならなかった。そしてコロナ陽性のため最強タッグを欠場。不本意な形で2020年を終えたゼウスは、最強タッグで実現できなかったある男との再会を見据えた。かつて大阪プロレス時代に一騎打ちを行い、ZERO1参戦時代には組んでタッグ王者になったこともある田中だ。「正直、凄いやるのが楽しみやったんですよ。やりたくてやりたくてしゃあないぐらい、自分の心にバチバチに火がついてた」と最強タッグ前の心境を明かしたゼウスは「できることやったら、早々に試合を組んでもらいたい」と仕切り直しの早期実現を熱望した。

 対する田中もゼウスとの対戦が消滅したことを残念がっていた。ということは相思相愛。2021年、旧知の間柄にある両者の対戦が実現することになりそうだ。

【試合後のゼウス&イザナギ】
▼ゼウス「今日やっと1ヶ月半ぶりにこの全日本プロレスのリングに戻ってくることができました。自分の留守中に最強タッグに出てくださったイザナギさんに感謝して、たくさんの支えてくださる、応援してくださる皆さんに感謝です。正直、全日本プロレスに上がり始めてから、1試合も休んだことなかったんで。怪我しても、痛いところなくてもあっても上がり続けてきたリングなんでね。今回は体が元気でも、ドクターストップというか、社会的なもので上がれなかったのは凄く悔しいんですけど、ファンの皆さんと仲間に申し訳ないという気持ちはたくさんあっても、自分自身がコロナに感染したということで正直悲観的になったことは1回もないんですよ。いつも前向きで、この時間にしかできないことをたくさんできたんで。次の新たなるこれからのステップに大いに役立つ時間になったんじゃないかなと思います。イザナギさん、ありがとうございます」

▼イザナギ「ありがとうございます。ゼウスが復帰して、ようやくPURPLE HAZEも電池が満タンになったかなという。久しぶりにゼウスと組んで、改めてまたこの全日本プロレスで、ゼウスも三冠目指して、僕も世界ジュニア目指して。そして、アジアタッグ。防衛戦はまだ決まってないかな。ゼウスは知らんと思うけど、北斗がどうのこうの言ってるけど、いつでも受けて立ちますんで。今日は試運転ということで」

▼ゼウス「いつでも誰でも、このベルトに挑戦するヤツはかかってこい。ボコボコにしたる。それと、自分が昔、ZERO1に上がっていた時に、実はタッグパートナーやった田中将斗選手。自分は将斗さん、将斗さんって呼んでるんですけど、その方が最強タッグに上がってて。正直、凄いやるのが楽しみやったんですよ。やりたくてやりたくてしゃあないぐらい、自分の心にバチバチに火がついてたんでね。できることやったら、早々に試合を組んでもらいたいと思っているんでよろしく」

――それはアジアタッグではなく?

▼ゼウス「なんでもいいですよ。アジアでもいいし、スペシャルマッチでもいいし、タッグであろうが、シングルであろうが、本当に田中将斗さんとやるのが久々で楽しみやったからね。ZERO1の時にNWAインターコンチネンタルのタッグベルトを2人で持ってたんですよ。その前の縁を言うと、実は大阪プロレスのスペシャルシングルマッチで。もう10年ぐらい前ですか。大阪プロレスでのスペシャルシングルマッチで組んでいただいたんですよ。松下のIMPホールでね。僕も今でも忘れられないんですよ。当時、僕もシングルマッチでは大阪の選手とやることが多かったんでね。他団体の猛者とやれて、凄い刺激を受けて。まあ、その時のファンの方や仲間から『ゼウス、これまでの試合で一番面白かった』と。その時は正直、負けたんですよ。自分のいろいろな持ち味を引き出してくれた。自分も尊敬する選手なんですね。凄い大好きな。その田中将斗さんに言われて、そのシングルマッチをやったから、『ゼウス、火祭りに上がらんか?』って言われて、火祭りに出て。それはいろいろな選手とやりましたよ。ZERO1に2年間ぐらい上がってたんでね。佐藤耕平選手、崔領二選手、田中将斗選手、大谷晋二郎選手。いろんな猛者と戦わせてもらって。本当に凄い方に囲まれて、当時ZERO1でやらせてもらって。それで、こうやって全日本に来る道のりの力になったんでね。その時に田中将斗さんと組んで、NWAインターコンチネンタルタッグのベルトを持ってたんでね。その時、以来ですよね」

プロ格 情報局