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12/13【全日本】耕平が北斗に完勝 本格参戦を宣言、三冠にも色気

『AJP Prime Night 2020〜年内最終興行〜』東京・後楽園ホール(2020年12月13日)
○佐藤耕平vs大森北斗×

 元ZERO1の耕平が久々の全日マット参戦で北斗に完勝。本格参戦を宣言し、三冠ベルト獲りに色気をみせた。

 今年6月にZERO1を退団し、フリーとなった耕平が全日本の年内最終興行に参戦。かつて第72代アジアタッグ王者に君臨(パートナーは横井宏考)したこともあるが、全日マット登場は2013年6・16高崎大会(KAMIKAZEと組んでジョー・ドーリング&中之上靖文に勝利)以来、7年半ぶりとなった。

 北斗と対決した耕平は圧倒的な強さをみせつけた。北斗の奇襲攻撃で出鼻をくじかれ、エルボー連打を浴びたものの、強烈なエルボー一発で返り討ち。サッカーボールキックを容赦なく見舞うなど打撃の雨を降らせ、スリーパーで絞め上げて消耗させた。

 粘る北斗もランニングエルボーやカカト落としで反撃。馬乗りになって喧嘩腰のエルボー連打を浴びせたものの、耕平は鈍い音の頭突きで黙らせた。フルスイングエルボーをぶち込むと、必殺のパイルドライバーを敢行。北斗は返せず3カウントが入った。

 耕平が久々の全日マットで完勝。試合後、拒まれたものの北斗に握手を求めた。「俺流の誉め言葉でいうバカがいましたね。バチバチ来るヤツが」と独自の言い回しで評したように、北斗を認めたからだった。そこで耕平は「ああいうのがいるってことは、この団体はまだまだ楽しいことがあるんじゃないかなと思っちゃいますね」と全日本への興味を増した。

 来年はデビュー20周年の記念イヤー。その節目に耕平は「面白い場所を見つけた」と全日本への本格参戦に打って出るつもりだ。目指すは当然、至宝・三冠ベルト。「ちょっとずつまた上がっていきながら、師匠の橋本(真也)さんがまさにここで巻いてた三冠なんかに色気出すのも面白い」と視野に入れた耕平は、「ベルトっていうのはそう簡単に挑戦できるもんじゃないんで。そのためには、まずは結果を残すと。もしくは、ああいうイキのいい若えのを片っ端から潰していくか。まあ、いくらでも方法はある」と実績を積み重ねていく構えをみせた。耕平の継続参戦が決定的となったことで、2021年、全日マットに新たな刺激が生まれることになりそうだ。

【試合後の耕平】
▼耕平「十何年ぶりかな? 久しぶりの全日本。昔、横井(宏考)君とアジアを獲った時以来ぶりですけど、面白いですね。ここにも、悪口じゃないですよ。俺流の誉め言葉でいうバカがいましたね。バチバチ来るヤツが。ああいうのがいるってことは、この団体はまだまだ楽しいことがあるんじゃないかなと思っちゃいますね。なんで、何十年かぶりの参戦のあげく、面白いヤツを見つけたんで、ちょっとずつまた上がっていきながら、師匠の橋本(真也)さんがまさにここで巻いてた三冠なんかに色気出すのも面白いかなとちょっと思っちゃいましたね。まあでも、ベルトっていうのはそう簡単に挑戦できるもんじゃないんで。そのためには、まずは結果を残すと。もしくは、ああいうイキのいい若えのを片っ端から潰していくか。まあ、いくらでも方法はあると思うんで。来年は自分自身も20周年だし、ベルトに色気出すのも面白いかなって思っちゃいました」

――来年以降、全日本に本格参戦したいと?

▼耕平「そうですね。今日、北斗と試合をして、あれが今の全日本の選手にどう映ったかでしょうね。それによっちゃあ、話も来るでしょうし、話が来ないんだったら、逆にこっちからちょっかいかけるのもあれだし。なんにしてもフリーの立場なんで、いろいろ動けるんで、ちょっと面白いことをやっていきたいなと思いました」

――今の全日本にどんな印象を持っている?

▼耕平「やっぱり王道というものを持ちつつ、しっかり進化をしているんだなっていうのがわかりました。団体を見た時に、やっぱ若い選手を見るとわかるんですよね。どういう習い方をして、どういう戦い方をしてきてるかっていうのが。今日は北斗と試合をして、十分にわかったんで。またまた20周年に向けて、面白い場所を見つけたなと思いました」

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