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12/13【全日本】所属ラストマッチ敗戦…岡田が全日本に涙の別れ

『AJP Prime Night 2020〜年内最終興行〜』東京・後楽園ホール(2020年12月13日)
○葛西純&竹田誠志&吹本賢児vsヨシタツ&力&岡田佑介×

 岡田が全日本所属としてのラストマッチで敗戦。涙とともに4年半在籍した全日本に別れを告げた。

 岡田は2017年1月にプロレスラーとしてデビュー。2018年から諏訪魔率いるEvolutionの一員となり、昨年7月には自身初タイトルとなる「Jr.TAG BATTLE OF GLORY」優勝(パートナーは佐藤光留)も果たした。Evolutionを脱退後、最近ではヨシタツ・キングダムの一員として活動。植木嵩行とのおまわりさんずも結成したばかりだったが、2020年12月31日付で満了となる所属選手契約を更新せず。2021年からフリーとして活動していくことになった。

 所属ラストマッチとなった岡田はヨシタツ&力とのヨシタツ・キングダムトリオで葛西&竹田&吹本を迎撃。unchainから集中砲火を浴びながらもドロップキックで劣勢を打開。終盤にはミサイルキック、フィッシャーマンスープレックスで葛西を攻め立て、飛距離たっぷりのダイビングヘッドバットもさく裂させたものの、竹串の餌食となって失速。リバースタイガードライバー、パールハーバースプラッシュをギリギリで返して粘ったものの、最後は垂直落下式リバースタイガードライバーの前に3カウントを聞いた。

 全日本所属としての最後を勝利で飾ることはできず。それでも岡田は試合後、「俺はお前と歩み出し、これからお前ともっともっといろんなことをやっていきたいと思ってた。非常に残念。だから、籍だけは残しておく。お前は帰ってきたいと思ったら、帰ってくればいい。帰ってきたくないんだったら、帰ってこなくていい」とエールを送ってくれたヨシタツと握手。「4年半、こんなしょうもないレスラーを最後までずっと応援し続けてくれて、全日本プロレスファンの皆さん、社員の皆さん、選手の皆さん、本当にありがとうございました」と涙ながらに声を震わせながら感謝した岡田は、全日本ロゴ入りTシャツに袖を通すと生声で「全日本プロレス、ありがとうございました!」と叫び、四方に深々と頭を下げて全日本ファンに別れを告げた。

 リング上では涙に暮れたが、バックステージでは「最後、今日は笑って終わりたい」と笑顔をのぞかせた岡田。2021年からはフリーとして活動していくことになる。去就については明言していないものの、「俺が全日本プロレスで教わったことは、明るく楽しく激しく。これはプロレスだけじゃなくて、俺の生きていくうえの糧になる言葉」と4年半で培ったものを背負ってこれからもプロレスラーを続けていくつもりだ。岡田佑介の新たなレスラー人生が年明けとともに始まる。

【試合後のヨシタツ&岡田】
――葛西選手と対戦したが?

▼ヨシタツ「今日やってみて、調子に乗ってるね。世界一のデスマッチファイター? それはね、俺も認めるよ。世界でもたぶんそう言われているんじゃない? でもね、俺からしたら、デスマッチファイターなんてそもそも分母が少ないから。だろ? そんなの、その少ない中でも一番だから。悪いけど、俺はWWEに入りたい世界中の五万という人間の中から選ばれて、底辺からマンデー・ナイト・ロウ、トップまでのし上がった男だ。いいよ、世界一のデスマッチファイター、かかってこいよ。やってやるよ。GAORA懸けてやってやるよ。次はいつだ? 知らねえけど、次のGAORA、葛西とやってやるよ。その代わり、言っておくぞ。ヨシタツはハンパじゃないぞ」

――今日はなぜ革ジャンで試合に臨んだ?

▼ヨシタツ「これはね、俺がデスマッチをやったことないって思っている人間が多いから。俺はこれを着て、大仁田さんに有刺鉄線バットや電流爆破を食らわしてるんだよ。2回やってんだ。こう見えて、デスマッチやってんだ。デスマッチもやったことねえくせに、デスマッチとか言って調子に乗るのは違う? 俺はやったことあんだよ。その証明のために、今日は着てきたよ。あと、なにを使ってくるか、今日はわかんなかったんで。防御の意味でも、今日はこれ着てやった。案の定、やってきただろ? 絶対なんかやってくると思ったんだよ。まあでも、『デスマッチファイターとして誇りがあるなら、出禁覚悟で凶器持ってこい』って言ったけど、持ってきた。プライドだけはあるみたいだな」

▼岡田「本当にこの全日本プロレスでデビューして、4年半、全日本プロレスでプロレスができて。本当に自分ひとりの力じゃなくて、いろんな人の支えの力のおかげで、この4年半やってきました。突然の退団報告をしたことに関して、ファンの方々、社員の方々、選手の方々、本当に申し訳ございませんでした。いろいろ本当に考えて、今回の退団の件に至りました。だけど、今日はリング上でちょびっとだけ感極まっちゃったけど、ここから俺は…。俺が全日本プロレスで教わったことは、明るく楽しく激しく。これはプロレスだけじゃなくて、俺の生きていくうえの糧になる言葉だって思ってます。俺は違うところで、プロレスラーとして活動していくけど、決して全日本プロレスで終わりってわけじゃないから。またなにかあれば、このリングに上がらしてもらえることもあるかもしれん。それはわからへんけど、だけど俺は最後、今日は笑って終わりたいと思ってます。リング上で笑えなかったのがホンマに辛いですけど、俺は明るく楽しく激しくこれからプロレスを頑張っていくと思うんで、図々しいですけど、ファンの皆さん、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございました」

【葛西の話】「いやあ、手応えなさすぎるな、ヨシタツ。あいつ、デスマッチでもなんでもできるんじゃねえのか? リングに上がって、あいつの目を見て思ったよ。ビビッてるよ、あいつ。骨がなさすぎるよ。だったらよ、岡田のほうがよっぽど骨があるよ。まあいい。あいつの持っているGAORAのベルト、メチャクチャカッコいいから。あいつが持っているなら、一発で獲ってやる。なにがデスマッチでもなんでもできるだ、コノヤロー。それになんだ、あいつ。試合中、大仁田厚から受け継いだかなんだか知らねえけど、革ジャンを着やがってよ。大仁田のデスマッチと葛西純のデスマッチを一緒にするな、ボケ。オメエに本物のデスマッチってもんを見せてやる。教えてやる。とりあえず授業料はGAORAのベルトだ」

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