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12/20【DRAGONGATE】Ben-K失神…シュンが同期対決制してドリームゲート王座V1「俺はまだまだ止まらない」

『THE FINAL GATE 2020』福岡国際センター(2020年12月20日)
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 ○シュン・スカイウォーカーvsBen-K×

 Ben-Kが失神する事態となった同期対決を制したシュンがドリームゲート王座初防衛を果たし、「俺はまだまだ止まらない。この戦いはまだまだ続く。俺たちはもっと輝きを増して、このリングを同じように輝かせていく」と2021年を見据えて誓った。

 11・15神戸ワールド大会でEitaを破ってドリームゲート王座初戴冠を果たしたシュン。試合後、Ben-Kが挑戦を表明し、2020年最後のビッグマッチで頂点ベルトをかけた同期対決が実現することになった。両者は昨年12・4後楽園大会以来1年ぶりの一騎打ちとなった。1年前、シュンに完勝しているBen-Kは連勝すれば昨年12・15福岡国際で土井に敗れ、第29代王者から陥落以来、1年ぶり2度目の戴冠。所も同じ博多の地で返り咲きを果たしたいところだったが、思いがけない結末が待っていた。

 両者は序盤からライバル意識をむき出し。シュンがドロップキックで場外に吹き飛ばして先制打を放てば、Ben-Kもショルダータックルや滞空式ブレーンバスターですぐさま反撃した。が、串刺しスピアーをシュンが回避し、Ben-Kは右の肩口から鉄柱に激突。すかさずシュンが両腕をクラッチしての変型アームロックやグラウンドコブラで絞め上げて主導権を握った。

 負けじとBen-Kはフロントスープレックス、バックドロップとパワーを活かして応戦。ミサイルキックを連射したが、パワーボムを阻止したシュンが変型コブラクラッチで捕らえて逆転。変型タイガードライバー、モンキーフリップで攻め立てる。雪崩式攻撃を狙うと、両者はコーナー上で鈍い音の頭突きを打ち合い、不時着したBen-Kがパワーボムで叩きつけたが、シュンもすぐさまジャンピングフロントハイキックで応戦。その場飛びムーンサルトダブルニーを投下したが、ムーンサルトが不発に終わった次の瞬間、Ben-Kがスピアーを叩き込んだ。

 勝負の行方が見えない一進一退の攻防が続く中、勝負に出たのはBen-K。意地のエルボー合戦を経て、ドラゴン、ジャーマンとスープレックスを連発し、一気にBen-Kボムを狙う。食い止めたシュンはスプラッシュマウンテンで逆襲したが、スカイウォーカー・ムーンサルトはBen-Kが両ヒザで迎撃。攻勢に出ようと突っ込んだところで異変が起きた。

 シュンがフルスイングのエルボーで迎撃すると、これがBen-Kのアゴにクリーンヒットした。どうやらBen-Kは失神したようで大の字に。シュンは容赦なくムーンサルトダブルニーを連発して追い討ちをかけると、スカイウォーカー・ムーンサルト2連発で3カウントを奪った。

 シュンが1年ぶりの同期対決を制してドリームゲート王座初防衛。1年ぶりの返り咲きならなかったBen-Kは試合後も大の字。セコンド勢に介抱されると意識が戻ったようで言葉を交わす様子も見られたが、担架に乗せられて退場となった。

 1年ぶりの同期対決は残念ながら不完全燃焼に終わった。それでもシュンが頂点の座を守り抜いたのは紛れもない事実。「俺はメキシコから帰ってきて、今まさにこのリングで、DRAGONGATEで新しい景色を作っている。俺たちMASQUARADEはこのDRAGONGATE、新しい景色を皆さんにみせます」と誓うと、静まり返っていた場内がようやく拍手で包まれた。

 間違いなくシュンに対する期待の表れだ。応えるようにシュンは「俺はまだまだ止まらない。この戦いはまだまだ続く」と宣言。「俺たちはもっと輝きを増して、このリングを同じように輝かせていく。皆さん、これからも俺たちについてきてください。2021年もこのリングは俺たちがもっと盛り上げて、もっと光らせていきます」と固く誓って2020年最後のビッグマッチをドリームゲート王者として締めた。

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