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12/20【DRAGONGATE】闘龍門世代が解散 Eitaを有刺鉄線ボード葬もR・E・Dとの総力戦に敗北

『THE FINAL GATE 2020』福岡国際センター(2020年12月20日)
闘龍門 vs R・E・D 敗戦ユニット解散ノーDQイリミネーションマッチ ○SB KENTo&Eita&石田凱士&H・Y・O&HipHop菊田vs土井成樹&吉野正人&横須賀ススム&堀口元気&ドラゴン・キッド×

 Eitaを有刺鉄線ボードに葬った闘龍門世代だったが、R・E・Dとの総力戦に敗れて解散に追い込まれてしまった。

 闘龍門世代とR・E・Dが解散をかけた全面対決に臨んだ。きっかけは11・15神戸ワールドでバトルロイヤルを制したH・Y・Oが「リング上に関する希望を1つ叶える権利」を得たことに始まる。H・Y・Oは闘龍門世代の解散を希望。闘龍門世代が徹底抗戦の構えをみせ、この日の敗者ユニット解散マッチに発展した。

 しかも試合は反則裁定なしのノーDQマッチ。予想されたこととはいえ、R・E・Dは闘龍門世代に引導を渡すべく手段を選ばない構え。テーブル、ラダー、有刺鉄線ボードといった凶器を持参してきた。が、そこは百戦錬磨のベテランぞろいの闘龍門世代。吉野が石田をコーナー金具に投げつけ、土井がムチで何度も殴りつけて菊田をお仕置き。さらに吉野が警棒で菊田を何度も殴打するなど、R・E・Dも顔負けのラフ殺法を連発した。

 その後、一進一退のせめぎ合いが続いたが、闘龍門世代がまず優位に立った。土井がEitaによる有刺鉄線ボードへの雪崩式ブレーンバスターの餌食となりかけたものの、ススムが飛び込んで救出。命拾いした土井がコーナーに立てかけた有刺鉄線ボードめがけてEitaをパワーボムで投げつけて3カウントを奪い、R・E・Dリーダーを真っ先に退場に追い込んだ。

 その後、土井吉連係が冴え渡り、吉野がトルベジーノ、土井がバカタレスライディングキックでH・Y・Oを攻め込んだものの、石田が凶器攻撃で闘龍門世代をなで斬りにしてR・E・Dが逆転した。反則裁定なしをいいことに、R・E・D勢が乱入し、吉野にKAIがトラースキック、延髄斬りの連続攻撃、ハルクがカカト落とし、KAZMAがイスの山へのハーフパッケージドライバーとやりたい放題。すかさず菊田がローリングラリアットを叩き込んで吉野を退場に追い込んだ。

 続いて土井もイス攻撃で右腕をめった打ちされた末、KENToのイスを利してのアームロックに無念のギブアップ。一転して劣勢となった闘龍門世代はススムがH・Y・Oをイスの上への横須賀カッターで仕留めたものの、そのススムが石田のパウダー攻撃からKENToに丸め込まれて3カウントを聞き、2対3と劣勢は変わらず。それでも堀口が毒霧噴射からのバックスライド・フロム・ヘブンで菊田を料理してイーブンとしたが、堀口もKENToの机上パイルドライバーに沈んだ。

 闘龍門世代はキッドのみ。対するR・E・Dは石田とKENToが残った。あとがない闘龍門世代だが、二人がかりでマスクを引き裂かれたキッドが奮起。KENToに鬼のようなヒザ蹴り連打、ハイキックを浴びせて普段みせない殺気をみなぎらせ、石田には619をさく裂。ボックス攻撃を狙うKAZMAを逆に神田がボックス攻撃で撃退し、石田を殴打する好フォローをみせると、すかさずキッドがウルトラウラカンラナで石田を撃破した。

 これでリング上はキッドとKENToの一騎打ちに。飛びつきスイングDDTで突き刺したキッドだが、ウルトラウラカンラナをキャッチしたKENToが急所蹴りをお見舞い。両軍のセコンドが入り乱れる混戦模様の中、市川がイナバウアージャーマンでKENToを投げて援護射撃すると、キッドがバイブルで勝負に出たが、Eitaがレフェリーのカウントを妨害。返す刀で凶器攻撃、Imperial Unoでキッドの動きを止めると、KENToがSBシューターでギブアップに追い込んだ。

 総力戦に敗れた闘龍門世代の解散が決まった。闘龍門勢はガックリとうなだれるばかり。そこへ「福岡、お前らみただろ? これが現実だ。闘龍門は解散! やはり、このDRAGONGATEのリングの中心は俺たちR・E・Dだボケ!」(KENTo)、「闘龍門より俺たちR・E・Dの方が強かったんじゃ。これからもこのリング上、俺たちR・E・Dがかき回すからな。お前ら楽しみにしとけよ!」(石田)と勝ち誇るR・E・Dの叫びが容赦なく突き刺さった。

 「みての通りです。僕らは今日、闘龍門という存在をかけてリング上に入る5人だけじゃなく、今日セコンドについた仲間みんなと一緒にR・E・Dと戦いました。そして敗れました。校長、闘龍門を守れなかったです。すいません」。そう謝罪したススムは「でも、ルールはルールなんで、今日で闘龍門世代というものは終わりになります。本当は俺らの中では来年8月に引退する吉野を俺ら闘龍門世代として送り出すまでは何とか俺ら一緒に戦いたかったんですけど、こうなった以上はもう闘龍門は名乗れないので仕方ないと思います」と潔く負けを認め、解散を受け入れた。最後にススムは「この先、どうなるのかわからないですけど、これからもここまで闘龍門世代として一緒に戦った僕らはこれから先、違う道を行きますけど、変わらずに頑張っていきます」と誓って前を向いた。

 この2020年暮れ、MASQUARADEが誕生し、闘龍門は解散に追い込まれた。長く続いてきた3軍抗争が終わりを告げ、2021年、新たな戦いの図式が生まれることになる。

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