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12/20【DRAGONGATE】奥田が執念のKagetora絞殺でブレイブ王座V2

『THE FINAL GATE 2020』福岡国際センター(2020年12月20日)
オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 ○奥田啓介vsKagetora×

 奥田が執念でKagetoraを絞殺し、ブレイブゲート王座V2を果たした。

 新世代で争われてきた感のあるブレイブゲート王座戦線にベテラン・Kagetoraが参入。この日、王者・奥田に挑んだ。勝てば2017年12・23福岡国際で神田に敗れて第31代王者から陥落以来3年ぶり2度目の戴冠。Kagetoraは「俺の車懸でてめぇの腰にぶら下がってるベルト、引っぺがしてやるからな。ヒザ蹴りと絞め技しかねぇクソガキ、若造に、俺が負けるか」と自信満々だった。

 迎え撃つ奥田は11・15神戸ワールドで石田とのリマッチを制して以来2度目の防衛戦。まずはコブラツイストで絞め上げ、得意のコーナー踏みつけ攻撃で優位に立ちかけたが、Kagetoraはベテランらしく左足に集中砲火を浴びせて主導権を握る。両足を抱えて両ヒザをマットに叩きつけるなど王者を苦もんさせた。

 しのいだ奥田は再びコブラツイストで捕らえて反撃を開始。低空ドロップキック、バックドロップで巻き返しを図る。Kagetoraがフライングラリアットで応戦しても、奥田はエルボー合戦を連打で押し込むと、牛殺し、サッカーボールキックの波状攻撃をお見舞い。すかさずスリーパーで絞め上げた。

 耐えたKagetoraは奥田の消灯を決めさせず。619を見舞うと、雪崩式攻撃も阻止して奥田をパワーボムでコーナー上から叩き落とす。掌底を何発もぶち込むと、一騎当千で追い討ち。車懸狙いをスリーパーで切り返されても、不知火で脱出し、掌底連打から車懸を爆発させた。

 奥田も王者の意地で3カウントを許さない。ハイキック、顔面蹴りと蹴りまくる。Kagetoraも消灯狙いを影縫で切り返してニアフォールに追い込んだが、奥田が執念の消灯をズバリ。これが逆転の足がかりとなり、Kagetoraにランニングニーをぶち込むと、スリーパーで捕らえた。もがくKagetoraを胴締め式で絞め上げてギブアップに追い込んだ。

 苦戦を強いられながらも執念でもぎ取った逆転勝利。奥田がブレイブゲート王座2度目の防衛を果たし、王者としての越年を決めた。次期挑戦者は現れなかったが、実力者のKagetoraを突破したこの日の勝利は29歳の若き王者にとって糧となるのは間違いない。

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