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12/23【新日本】矢野が『KOPW2020』称号獲得 ファレ投げ成功で4ヶ月間守り抜く

『Road to TOKYO DOME』東京・後楽園ホール(2020年12月23日)
「KOPW 2020」争奪戦 ○矢野通vsバッドラック・ファレ×

 矢野が156キロのファレをボディスラムで投げ、4ヵ月死守してきた「KOPW 2020」の勲章を手にした。

 12・11武道館でファレがKOPWトロフィーを破壊し、保持者・矢野にボディスラムマッチによる挑戦を要求。矢野はボディスラムorラストコーナーパッドマッチを提案し、ファン投票の結果、矢野案が採用されて両者が激突することになった。

 相手をボディスラムで投げるか、4つのコーナーパッドを外していき、最後のコーナーパッドを外せば勝利となる。前者は巨漢・ファレにとって有利で、後者は矢野の得意分野。公平なルールとなった。

 入場直後の矢野を襲撃したファレはトロフィーを踏みつけて破壊。すかさずボディスラムを狙ったが、ファレの怪力でも持ち上がらず。コスチュームを引っぺがすと矢野は20キロの砂袋を詰めたデイバッグを背負っていた。

 すかさず矢野はアルコール消毒液をファレの顔面に噴霧して反撃。一つ目のコーナーパッドを外したが、リングに戻ると踏みつけ攻撃やショルダータックルでファレに攻め込まれてしまう。コーナーマットで何度も殴打されながらも、二つ目のコーナーパッドを外すと、ファレを金具に激突させてボディスラムを狙った。

 阻止されても矢野は逆にファレのボディスラムを食い止め、3つ目のコーナーパッドを外した。王手をかけた矢野はボディスラムを狙われてもトップロープをつかんで必死に抵抗。ならばとファレは最後のコーナーを外しにかかり、矢野がローブローの構えをみせても察知。逆に矢野がコーナーに手をかけてもセコンドのオーエンズがサミングで妨害した。

 それでも矢野はマンハッタンドロップで反撃。コーナーを外そうとしたが、そこへファレがボディアタックで突っ込んだ。ボディスラムは矢野がレフェリーをつかんで阻止。砂袋をレフェリーに投げつけた。疑問符がつく行動だったが、計算された矢野の作戦だった。ここでファレがボディスラムに成功したが、レフェリーは昏倒したままで無効に。レフェリーに抗議するファレの背後から迫った矢野はローブローを見舞い、オーエンズが乱入しても砂袋を投げつけて返り討ち。急所蹴りからボディスラムで156キロのファレの巨体を投げて勝利を決めた。

 矢野が8・29神宮球場での戴冠から4ヵ月間、守り抜いてきた「KOPW 2020」の勲章を手にした。ファレによって破壊された二つのトロフィーを手に引き揚げてきた矢野は、「おそらく、たぶん、これっぽっちも、いや絶対。俺がバッドラック・ファレをぶん投げるなんて誰も思ってなかったと思う。ただ、この二人(トロフィー)を除いては!」と勝利の美酒に酔っていた。

 これで「KOPW 2020」王者は矢野に決定。2021年からは「KOPW 2021」の座が争われることになる。1・5東京ドーム大会では4WAYマッチによる争奪戦が行われ、その前に出場権をかけた時間差バトルロイヤル「ニュージャパンランボー」が1・4ドームの第0試合で行われる。

【矢野の話】「いや、恐らく、たぶん、これっぽっちも、いや絶対! 俺がバッドラック・ファレをぶん投げるなんて誰も思ってなかったと思う。ただ2人! この子たち(KOPWのトロフィー2個を指し)を除いてはーーー!」

【試合後のファレ、オーエンズ】
▼オーエンズ「ヤノ、この反則野郎! これでもう終わりだと思ったら大間違いだ。今日の記者会見を見たが、1・4でニュージャパンランボーが決まった。最後に残った4選手は翌日の1・5で『KOPW 2021』をかけて4WAYで競うと聞いたぞ。ヤノ、そこでお前に今日の借りを返してやる。それにしてもサンドバッグは重かったぜ」

▼ファレ「サンドバッグと急所攻撃がなければこの俺に勝てるチャンスもなかったお前が偉そうに。でもコーラクエンホールの観客全員が俺がお前にボディスラムをかけた瞬間をしっかり目撃したぞ。レフェリーの野郎はどうせヤノに付いていたんだろう。投票結果を改ざんするだけでは飽き足らず、またしても俺たちに対する陰謀か! 俺は再集計を要求する。サンドバッグなんて誰が予想できた。俺はあいつにボディスラムをかけた! それなのに会社がヤノとグルになってる」

▼オーエンズ「スガバヤシも関わってるんだろう。俺たちがこれで引き下がると思うなよ」

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