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12/27【DDT】6人タッグ防衛・翔太が後楽園メインで上野に挑戦へ 彰人は高木&ディーノ&HARASHIMA指名

『D王 GRAND PRIX 2021 the FINAL!!』東京・後楽園ホール(2020年12月27日)
KO-D6人タッグ選手権試合 ○翔太&彰人&平田一喜vs勝俣瞬馬&MAO&上野勇希×

 翔太がUNIVERSAL王者・上野を雁之助クラッチで丸め込み、『若手通信』世代がKO-D6人タッグ王座初防衛に成功。翔太が1・9後楽園のメインで上野のベルトに挑戦することが決定した。また、彰人は6人タッグ王座V2戦の相手に高木&ディーノ&HARASHIMAを指名。2・23名古屋での対戦が決まった。

 かつて行われた若手中心の興行『若手通信』世代として決起した彰人&平田&翔太は、11・14TVマッチで6人タッグ王座を戴冠。来年の1・16成増では“復刊興行"も決定し、勢いに乗っている。中でも充実したファイトを披露しているのが翔太。タイトル奪取を果たした際にも勝利を挙げ、前日のガンプロ12・26板橋大会では朱崇花を破り、インディージュニア王座を戴冠したばかり。今日の相手は“DDTサウナ部"の勝俣&MAO&上野。“若手通信世代vsDNA世代"のタイトル戦が実現した。

 暑苦しさ全開のサウナ部が序盤から主導権。サウナ部を率いる勝俣がスピード感溢れる動きを見せれば、MAOや上野もそれに続いた。

 負けじと王者組はMAOに照準。平田が切れ味鋭い打撃で前に出ると、彰人は得意のヒザ攻めへ。翔太がドラゴンスクリューで援護射撃すると、彰人はニーアッパーでアゴをカチ上げた。上野が相手になっても、チームワークを活かしてペースを渡さない。

 引かない挑戦者組は翔太に猛攻を浴びせてチャンスを掴む。MAOがアラビアンプレスを投下すると、上野はミサイルキックを発射。横やりを入れた平田がプランチャを放っても誤爆を誘った。そして、平田と翔太をリング上に並べると、3人連続でダイブ攻撃を投下。決定的なチャンスを掴んだ上野は、翔太に対してWR(大外刈り式前転DDT)の構えに。

 しかし、懸命に抵抗した翔太が雁之助クラッチでクルリ。UNIVERSAL王者から逆転のピンフォールを奪い、6人タッグ王座防衛を果たした。

 『若手通信』世代の3人が6人タッグ王座初防衛。充実の季節を迎えている翔太はマイクを持つと、「どこのサウナにも負けない熱量で最高の汗がかけた。おかげで、俺も平田さんも、よく見れば勝俣もMAOもやりきった達成感ですっかり整ったな。彰人さんも今日は整いましたよね」とサウナ用語の“整った"を連呼して満足げだった。

 そして、「ひとりだけちょっと浮かない顔をしている人間がいるじゃないか。上野勇希くん。なんかちょっと不服そうじゃないか? だったら俺みたいなインディーレスラーに3カウントを取られた屈辱を晴らすチャンスを自分の手で作ることができるんじゃないのか?」とニヤリ。「UNIVERSALのベルト、それを取ることで俺の世界中を回るプロレスラーになる夢に一歩二歩近づく。リベンジしたいなら、そのベルトを懸けてシングルマッチやらせてもらえないかな?」とUNIVERSAL王座挑戦をぶち上げた。

 上野は「この6人タッグで負けた僕に言うことなんか何もないです。もちろんやりましょう。でも、翔太さんにはきっとこのベルトじゃなくてマイクがお似合いだと思いますんで、僕も必ず防衛します」と承諾。タイトル戦の舞台は1・9後楽園のメインイベントに決定した。

 すると、翔太に負けじと彰人もマイクを持ち、地元の2・23名古屋での6人タッグ防衛戦をアピール。「今日はこうやって自分たちより下の世代と防衛戦をやった。次は逆に、自分たちがガムシャラに若手通信をやっていた頃に、DDTのトップで試合をしていた人たち…高木三四郎、HARASHIMA、男色ディーノ、この3人と防衛戦がしたいです」とぶち上げた。リング上に呼び込まれた高木&HARASHIMA&ディーノも受けて立つ構え。両軍で舌戦を展開し、対戦が正式決定した。

 先輩たちを前にして、最後に「高木三四郎、HARASHIMA、男色ディーノ、俺はあんたたちを見ながら、インディー界でメチャクチャ夢を見させてもらいました。僕は雑誌で、サムライ(TV)で、なんて夢のある人たちなんだと思いながら、インディーで戦ってきました。2021年はこの俺ら若手通信世代が夢を見せる番だ! 2021年のインディー界のメインイベンターは、この翔太…そして若手通信世代だ!」と熱いマイクアピールを見せた翔太。来年はさらなる下克上を狙う。

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