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12/27【ハードヒット】ヨシタツがコロナ王座V3で葛西戦へ弾み プロレス流で岡田返り討ち

 『ニコプロpresents ハードヒット KING of HARD HIT tournament決勝戦』が27日、東京・新木場1stRINGで行われ、ヨシタツが岡田剛史をハードヒットルールで下し、コロナプレミアインターコンチネンタル王座3度目の防衛に成功。葛西純とのGAORA王座V10戦へ弾みをつけた。

 ヨシタツが第2代王者に君臨するコロナ王座はハワイの団体UCEが認定するタイトル。昨年の全日本7・17後楽園大会での関根“シュレック"秀樹戦以来、防衛戦を行ってこなかったが、ハードヒットのリングでV3戦が実現することになった。相手は柔術家、総合格闘家で、ハードヒットなどプロレスのリングでも活躍する岡田。試合は10分1本勝負(3ロストポイント)のハードヒットルールで行われた。

 ヨシタツは飛行機投げでグラウンドに持ち込んだものの、これは相手の土俵。フロントネックロックを仕掛けられてしまう。逆にキーロックで捕らえ、飛びつき腕ひしぎ逆十字、飛びつきヒザ十字で絡みついたものの極められず。ならばとジャイアントスイングで強引にぶん回した。

 すると岡田はプロレス技の低空ドロップキックで対抗し、アキレス腱固め、ヒールホールドで絞め上げた。ヨシタツのバックドロップも阻止してローキック連打で左足を狙い撃ち。ヨシタツがコンプリートショットからのヨシタツ幻想(ファンタジー)を仕掛けても切り抜け、ヒザ十字固めからのアンクルホールドでヨシタツをロープエスケープに追い込んだ。

 なおもローキック連打を浴びたヨシタツだったが、トラースキックで逆襲。棒立ちとなった岡田にヨシタツ狂想曲(ラプソディー)で飛びついた。すると岡田はグッタリ。続行不可能と判断したレフェリーが試合を止めた。

 ヨシタツがコロナ王座3度目の防衛に成功。岡田の寝技に苦戦を強いられたものの、「普段やってるプロレスで勝ちたいっていうね。このハードヒットのルールの中で許される中で」とのこだわりで勝利をつかんだ。普段ならばヨシタツ狂想曲(ラプソディー)から3カウントを奪うところだが、この日は事実上のKO勝ち。「当たりどころ、ああやっていいところ入ったらKOできる」と新たな収穫も得られた。

 2021年はコロナ王座の防衛戦も積極的に行っていくつもりのヨシタツにとって、次なる大一番は全日本1・3後楽園大会。葛西純とのGAORA TV王座V10戦を控える。この日の快勝で弾みがついたのは間違いなく、「凄ぇ試合やって防衛してやる」と豪語したヨシタツは同王座の最多防衛タイ記録がかかるとあって、「たぶん保持してるの俺が最長なんだよ。コロナの影響もあるけどね。そんなに数ができてないのがあるんで。保持期間は俺が一番。防衛回数があと一回でトップだから。これ全部塗り替える」と宣言していた。

【試合後のヨシタツ】
▼ヨシタツ「最後ね、ちょっとびっくりしたというか。CBJもね、当たりどころ、ああやっていいところ入ったらKOできるんだなって。今日3カウントないでしょ。やってあのあとどうしようかなと思ったら、あれで終わったからね。ちょっとびっくりしたというか。でも、ああいう使い方というのも、これからありなのかなと。相手のアゴを狙っていくっていう。あと悔しいのがね、ジャイアントスイング。あれ回したかったな。あとバックドロップ出そうとしたけど、ダメだったし。やっぱ従来のプロレスみたいにいかないなっていうね。なかなか難しいね。こういう格闘技みたいな試合でも、ああいうプロレス技を出したいってこだわりがあるから。あれはできたけどね。ファイアーマンズキャリーとか。とにかく普段やってるプロレスで勝ちたいっていうね。このハードヒットのルールの中で許される中でね、なるべくプロレス技でいこうと思ってね。それがいくつかできたんでよかったかなと。相手、柔術の黒帯だし、ヨシタツ幻想(ファンタジー)やっぱ決まらなかったね。関節技では分が悪いというか。難しい試合だった。岡田選手との戦いでもあるし、ルールとの戦いでもあった。その中で俺は純粋なプロレスっていうのをできるだけみせられたかなと。またハードヒット出るチャンスがあったら、そういうふうにやっていきたい。岡田選手は柔術黒帯で、アマレス出身でMMAもやっていて猛者だから。彼の土俵で勝てないのはわかってるから。SNSでは強気なこと言ってるけど、彼の土俵ではやっぱ絶対勝てないから。こっちの土俵で戦わそうって、それだけ考えてやったから。俺のペースに最後の方もっていけたからね。結構、お客さんも拍子抜けしてたでしょ。突然のあれで。でもあれは俺がプロレスの方、プロレスの方って伏線を張ってた結果だから。やっぱね、いい勉強、いい経験になりました。岡田、強かった。またやりたいね。これからもチャンスがあれば組んでもいいし、やってもいいし、これからもどんどんやっていきたい。とりあえずベルトが流出しなくてよかった。怒られちゃうから俺、流出したら。ハワイの団体から」

――コロナと名がつくベルトの防衛戦をコロナ禍で行ったが?

▼ヨシタツ「所有してる団体のUCEっていうところとコロナビールと話し合ってね。コロナビールって生産一回やめたの知ってます? 名前があれだっていうので。これも収まるまで使うのやめようってことだったんですけど、結局、今、終息の兆しがないでしょ。このままいったらずっと使えなくなっちゃうから、もうそろそろアレだろうってことで今回、協議の結果、ハードヒットでやることができたんですよ。これから使えるようになっていくと思うから、これはやっていこうと思います。あと俺は1月3日、GAORA、葛西が待ってるから。凄ぇ試合やって防衛してやる。これ、10回目? たぶん保持してるの俺が最長なんだよ。コロナの影響もあるけどね。そんなに数ができてないのがあるんで。保持期間は俺が一番。防衛回数があと一回でトップだから。これ全部塗り替えようっていうね。面白い試合、面白く見せてやりますよ、1月3日。Stay Tuned」

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