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12/27【佐藤光留自主興行/全日本】光留&田村が30分超え激闘制して執念のJr.タッグトーナメント制覇

『ニコプロpresents「2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament」』東京・新木場1stRING(2020年12月27日)
「2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament」決勝戦 ○田村男児&佐藤光留vs青柳亮生&ライジングHAYATO×

『ニコプロpresents「2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament」』東京・新木場1stRING(2020年12月27日)
「2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament」決勝戦 ○田村男児&佐藤光留vs青柳亮生&ライジングHAYATO×

 30分超えの激闘を制した光留&田村のEvolutionが執念のジュニアタッグトーナメント制覇。精根尽き果てた光留だったが、「俺の中の全日本ジュニアだけは絶対に死なない!」と力強く宣言した。

 「Jr.TAG BATTLE OF GLORY」は全日本のジュニアヘビー級タッグリーグ戦。今年はコロナ禍によって開催することができなかったものの、光留の全日ジュニア愛が爆発。全日本の協力を取りつけ、自主興行・新木場大会での開催を決めた。形式は全8チームが出場してのワンデートーナメント。1回戦、準決勝を勝ち上がった光留&田村のEvolutionコンビと、亮生&HAYATOの若手越境コンビが決勝を争った。

 準決勝で児玉&北斗に左ヒザを集中的に攻められた光留は足を引きずりながらも出陣。序盤こそ気丈に試合を展開したものの、亮生の低空ミサイルキックに被弾すると、たまらず悲鳴。HAYATOも低空ドロップキック連発で追い討ちし、一点集中攻撃を長時間続けた。控えの田村は「光留さん、しっかり!」と何度もゲキを飛ばす。あとがないところまで追い詰められた光留だったが、HAYATOに連続してジャンピングハイキックを放ち、ようやくピンチを脱した。

 ここから流れはEvolutionコンビに傾く。HAYATOの首を狙い撃ちすると、代わった亮生が空中殺法で巻き返しても、光留は腕攻めで応戦。打撃戦でも一歩も引かない。亮生のエルボー連打を受け止めたうえで、「全然、痛くありません!」と胸板にチョップを発射。さらに、「お前いくつだ?」と亮生に確認し、「21です!」という言葉を引き出すと、「俺は今年で40だけど、全然、痛くありません!」と言い放ち、再度張り飛ばした。ヒザを攻められると表情を歪ませたが、それでも田村とパワーボム&ダイビングショルダーの合体技を決め、すかさず腕ひしぎ逆十字固めで絞めに絞めた。

 ここでカットに入ったHAYATOが今度は奮戦。タッチをもらってリングに飛び込むと、田村のパワーに手を焼きながらも、猛追に打って出る。25分経過のコール直後に「勝つのは俺たちだ!」と叫びながらスワンダイブ式ミサイルキックを放つや、ファルコンアローで追撃。スワントーンボムは剣山で撃墜されると、一転して劣勢に陥り、田村の逆エビ固めで追い詰められたものの、それでも死力を尽くしてロープに逃れたHAYATOは、亮生とともにダブルドロップキックを発射。ここまでまったく機能していなかった連係が決まり、千載一遇のチャンスを掴んだ。亮生がトルニージョで光留を場外に分断すると、HAYATOはニーリフト連発から必殺のしまなみドライバーをズバリ。田村がギリギリで肩を上げると、体を引きずるようにしてコーナーに上がり、スワントーンボムが火を吹いた。

 決定的な場面だったが、光留はギリギリでカットイン。亮生をアンクルホールドに捕らえ、あえて勝負を田村に託す。それに田村が応えた。HAYATOのナックルパンチでフラフラになりながらも、こん身のエルボーで反撃。激しい打撃戦にもつれ込むと、胸板にハンマーパンチをこれでもかと連打し、ロープに飛んでラリアットを振り抜く。ここぞとばかりに、ショートレンジでもラリアットをお見舞い。絶叫して受け止めたHAYATOだったが、田村はロープに走ってから再度ラリアットをぶち込むと、豪快なパワーボムで3カウントをもぎ取った。

 30分超えの激闘で全日本ジュニアの意地を見せつけた4人は、精根尽き果ててしばし動けず。場内からは大きな拍手が降り注ぐ。なんとか光留と田村が立ち上がって優勝トロフィーを手にすると、敗れた亮生&HAYATOと握手を交わして健闘を称え合った。

 マイクを持った光留は「全ての『今年はコロナだからジュニアリーグなくても仕方ねえ』と思ったヤツ。『佐藤光留、青柳亮生に負けてなにが全日本ジュニアだ』と思ったヤツ。全員まとめてざまあみろだ! これだけは言っておくぞ。どんなに周りが仕方ないと言っても、無理だと言っても、俺の中の全日本ジュニアだけは絶対に死なない!」と絶叫。「ただ、今日はもう限界です。新しい2012年からのこの地続きの全日本ジュニア。もちろん田村男児が締めてもいいよね?」と田村に締めを託した。昼のハードヒットから激闘続きの光留は大の字になる。

 マイクを持って苦笑しきりの田村だったが、「本日はご来場いただき、ありがとうございました。俺たちの来年の全日本ジュニアの応援をよろしくお願いします。ありがとうございました!」と見事にジュニアタッグトーナメントを締めくくった。

 バックステージでも「全日本の売りはヘビー級かもしれないが、全日本ジュニアは見ての通り、生きて、生きて、生きまくってるぜ。聞こえるんだよ。いつもどの会場でも、家にいたって、どこにいたって聞こえるんだよ。ヒゲモジャの目の細い人の声がさ、聞こえるんだよ。俺たちはまだ死んでねえんだよ」と盟友・青木篤志さんへの思いを垣間見せつつ、熱く吠えた光留。「今日出たヤツ、全員全日本ジュニアだ。これに出てねえヤツも全日本ジュニアだ。生きるんだよ。生きて、生きて、生きまくるんだよ、全日本ジュニアは。まだまだ死んでねえし。死んでもやめねえよ」と出場選手全員の思いを代弁し、全日ジュニアへの強いこだわりをあらわにした。

 全日ジュニアで初めて栄冠を掴んだ田村が「もっともっと上がって、もっとステップアップして、もっと飛躍して、来年を迎えていきたいと思います」と意気込めば、光留は「守れよ、世界タッグ、暴走大巨人。ジュニアの最強チームがお前らの寝首を刈ってやる。お前らなんかな、遠い太陽系の中では、ジュニアだってヘビーだって変わらないんだよ。最強と最強で戦ってやったっていいんだぞ。お前から頭を下げてこい、諏訪魔」と暴走大巨人との同門対決まで視野に。2021年の全日本ジュニアでも光留と田村は進化し続ける。

【試合後の光留&田村】
▼光留「見たか? 全日本の売りはヘビー級かもしれないが、全日本ジュニアは見ての通り、生きて、生きて、生きまくってるぜ。聞こえるんだよ。いつもどの会場でも、家にいたって、どこにいたって聞こえるんだよ。ヒゲモジャの目の細い人の声がさ、聞こえるんだよ。俺たちはまだ死んでねえんだよ。『2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY』チャンピオンは佐藤光留と田村男児だ」

――主催者となって自ら開催して、言い出しっぺとして優勝が絶対条件だったと思うが、その中で優勝できたことは感慨深いものがある?

▼光留「いや、なにが感慨深いって、自分で全日本ジュニアを生きれた、生かしたことですよ。その上で勝ったんだ。佐藤光留も生きた。全日本ジュニアも生きた。負けたヤツの目を見てみろよ。死んだヤツひとりでもいたか? 誰もいねえよ。今日出たヤツ、全員全日本ジュニアだ。これに出てねえヤツも全日本ジュニアだ。生きるんだよ。生きて、生きて、生きまくるんだよ、全日本ジュニアは。まだまだ死んでねえし。死んでもやめねえよ」

▼田村「来年も、2021年、全日ジュニアはもっともっと上がっていきます」

▼光留「進化していくぜ。Evolutionだからな」

▼田村「もっともっと上がって、もっとステップアップして、もっと飛躍して、来年を迎えていきたいと思います」

▼光留「守れよ、世界タッグ、暴走大巨人。ジュニアの最強チームがお前らの寝首を刈ってやる。お前らなんかな、遠い太陽系の中では、ジュニアだってヘビーだって変わらないんだよ。最強と最強で戦ってやったっていいんだぞ。お前から頭を下げてこい、諏訪魔」

▼田村「お願いします」

▼光留「丁寧だね」

――田村選手はジュニアにおいて初のタイトルとなり、自信に繋がるのでは?

▼田村「そうですね。しかも、『Jr.TAG BATTLE OF GLORY』、一応初出場なんで」

▼光留「そうか。お前スゲェな」

▼田村「これでワンデートーナメントも初めてなんで。なかなか初めての経験をすることが多くて」

▼光留「さすが茨城の星。松居直美が黙ってねえぞ」

▼田村「磯山さやかがいいですね」

▼光留「ああ、そう?」

▼田村「なんで、いろいろと経験することができました。あとはもう言うことないです」

▼光留「帰ったら納豆だ」

▼田村「そうですね。納豆食べて」

▼光留「松居直美納豆だ」

▼田村「いや、磯山さやかも」

▼光留「頑なだな、あんた」

▼田村「磯山さやかで」

プロ格 情報局