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12/27【佐藤光留自主興行/全日本】「ルールに負けた」 岩本&阿部ドローも体重差で準決勝敗退

『ニコプロpresents「2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament」』東京・新木場1stRING(2020年12月27日)
「2020 Jr.TAG BATTLE OF GLORY 1day tournament」準決勝 △青柳亮生&ライジングHAYATOvs阿部史典&岩本煌史△

 岩本&阿部が猛攻を浴びせたものの、亮生&HAYATOが粘りに粘って時間切れ引き分けに。体重判定で準決勝敗退となった岩本は「負け惜しみを言うなら、ルールに負けたって感じだな」と肩を落とした。

 1回戦でアキラ&植木組に快勝した岩本&阿部の陣-JIN-コンビと、めんそーれ&SUSHIを下した亮生&HAYATOの若手越境コンビがジュニアタッグトーナメント準決勝で対戦した。

 阿部が亮生の左腕を攻めてリズムを掴むと、岩本も追随。入れ代わり立ち代わりで一点集中攻撃に出る。阿部は腹固めでギブアップを迫ると、岩本も両足で左腕を挟み込み、ヘッドシザースの要領で絞め上げた。

 防戦一方の亮生だったが、ドロップキックを見舞って反撃に成功。タッチをもらったHAYATOはココナッツクラッシュ、フェイスクラッシャーの連続攻撃から、ロープに飛び乗っての反転式ドロップキックに繋げて巻き返す。岩本がカウンターのヒザ蹴りで振り払うと、あとを受けた阿部はドラゴンスクリュー、多回転式ソバットで追い討ちをかけるが、HAYATOは伊良部パンチにカウンターのトラースキックをぶち込み、追尾式のドロップキックをズバリ。阿部も意地のドロップキックを返して、両者大の字に。

 両軍同時に代わると、岩本と亮生が対峙。延髄斬り、ハンドスプリングジャンピングエルボーとスピーディに畳みかけた亮生は、カウンターのスクリューハイキックを放つと、HAYATOと合体する。だが、1回戦に続いて、再びどちらが先に串刺し攻撃にいくかで押し問答。スキを突いた岩本が亮生をSTFで絞め上げ、阿部はお卍固めでHAYATOのカットを阻む。エスケープを許しても、岩本のニーアッパー、阿部の伊良部パンチ、岩本の大外刈りが連続して火を吹いた。

 残り1分となると、岩本がネックスクリューやブレーンバスターで猛攻。亮生は必死に肩を上げる。岩本はこん身のエルボーをぶち込み、何度も押さえ込むが、亮生はことごとく肩を上げて、時間切れ引き分けに持ち込んだ。

 「時間切れ引き分けの場合、チームの合計体重の軽い方が勝ち」というのが今大会のルール。岩本&阿部は合計173.8kg、亮生&HAYATOは合計160.3kg、となったため、岩本組の準決勝敗退となった。

 体重差に泣いて決勝進出を逃した岩本は「負け惜しみを言うなら、ルールに負けたって感じだな」と悔しさをあらわに。それでも「2020年それだけあいつらがみんなの予想を超えるぐらい成長したってことですよ」と素直に亮生&HAYATOを賞賛した。

 「チームワークいいな。居心地がいい」「元の生まれ育ったリズムが一緒だからな」と阿部とのタッグにも手応え。岩本にとっては、敗れたとはいえ、来年に向けて意味のあるタッグトーナメントになったようだ。

【試合後の岩本&阿部】
――思いがけない結果に終わったが?

▼岩本「いやまあ、2020年それだけあいつらがみんなの予想を超えるぐらい成長したってことですよ」

▼阿部「あんまりわからなかったんですけど、執念が凄かったです。絶対勝てたと思って」

▼岩本「負け惜しみを言うなら、ルールに負けたって感じだな。負け惜しみだ」

▼阿部「ただね、岩本さん。負けて悔しいんですけど、チームワークはいいですね」

▼岩本「チームワークいいな。居心地がいい」

▼阿部「居心地がいいですね」

▼岩本「いいな」

▼阿部「そうそうそう。体が勝手に動くという」

▼岩本「元の生まれ育ったリズムが一緒だからな」

▼阿部「リズム一緒ですね。凄いやりやすかったです」

▼岩本「心地いいわ」

▼阿部「でも、悔しいですね」

▼岩本「悔しい。負けたのは悔しいですけど、収穫だしな、阿部と組んだのは」

▼阿部「執念に負けました」

▼岩本「ボロボロになっても返すというあいつらにプロレスラーというものを見たし」

▼阿部「その代わり、絶対優勝してほしい」

▼岩本「いや、優勝してもらわないと困るよ。俺らに勝ってんだから」

▼阿部「そして、1月2日は…」

▼岩本「そうだ。1月2日は俺、敵やぞ」

▼阿部「改めてぶっ飛ばしますからね」

▼岩本「望むところだ。やるぞ」

プロ格 情報局