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12/28【DDT】遠藤がD王GP覇者・秋山迎撃へ「勝って“日本で一番のプロレスラー"って言い直させる」 KO-D王座戦調印式

 『D王 GRAND PRIX 2021』一夜明け会見、KO-D無差別級王座戦(2・14カルッツかわさき)の調印式が28日、東京・渋谷のサイバーエージェント本社で行われ、KO-D王者・遠藤哲哉、D王GP覇者・秋山準が出席。秋山の「プロレス界に認められたシングル王者は3人」発言を受けて、遠藤は「俺が勝って、こう言い直させます。『日本でKO-Dのベルトが一番、日本で遠藤哲哉が一番のプロレスラー』ってね」と自信満々に予告した。

 12・27後楽園大会で秋山が竹下幸之介と優勝戦を争い、11・3大田区大会以来の再戦に勝利。D王GP初出場・初優勝を飾った。これで2・14川崎大会でのKO-D王座初挑戦が決まり、「若い選手ばかりで厳しい戦いでしたけど、優勝することができました。優勝=挑戦者決定という感じではないと思うんですけど、D王覇者として、堂々とチャンピオンの前に立ちたいと思います」と意気込んだ。

 7月1日付で全日本からDDTにレンタル移籍してから半年が経過した。秋山は「自分ではよくできたんじゃないかと思ってます。選手たちの目の色も変わってきてるんじゃないかと思います」と自己評価しつつ“秋山効果"を強調。シングル2連勝となった竹下に対しては「いろいろ考えてること、悩んでることがあるとは思うんですけど。昨日は吹っ切れてやっていたように思うので、これからどんどん上がっていくと思うし。昨日、彼の土俵で戦ったと思います。僕の土俵には上がらなかったですけど」と評した。

 全日本ではここ数年、一歩引いていたが、DDTのリングで久しぶりに最前線の戦いに身を投じた。「高木さんの『追いつけ追い越せ』。それが一番ですかね。十分できるんじゃないですか」と感触は上々で、2021年へ向けて「僕だけじゃなく、みんないろいろ見ながらやっていってほしいなと。それはみんなに思います。それぞれ同じ年代のライバルが団体内だけじゃなく、外にもいると思うので、そういうのを見ながらやってもらいたい」とDDTと選手への考えを示した。

 D王GP優勝後のマイクにおける「このプロレス界には、(プロレス大賞で)認められたシングル王者が3人。IWGP・内藤哲也(MVP)、GHC・潮崎豪(殊勲賞)、そして、KO-D・遠藤哲哉(技能賞)。この3人だけ」との発言が大きな話題となった。が、当の本人は冷静そのもので、「僕は素直にプロレス大賞でシングルのチャンピオンで取った3人と言ったつもりなんですけど、いろいろ反響があるみたいですね。あった方がいいんじゃないですかね」と語った。

 王者・遠藤も同席し、両者ともに調印書にサイン。KO-D王座戦への意気込みを語った。二人は遠藤が勝利した11・22後楽園大会におけるD王GP公式戦以来の再戦。雪辱戦となる秋山は「D王GP優勝したとは言え、隣にいるチャンピオンには負けています。挑戦者としてふさわしくなるように、今回のリーグ戦、優勝まで来たと思います。僕にはないものをたくさんもっている選手なので、負けている身なので、胸を借りるつもりで臨みたい」と謙虚に話した。

 遠藤は4度目の防衛戦。ベルトをかけての再戦が実現することになり、「この度、挑戦者に秋山準選手を迎えることになりました。こんなぜいたくなことはないですよね」と高ぶりを隠せない。すでに勝利しているとはいえ、秋山は自身がならなかったD王GP制覇を成し遂げたとあって、「昨日の試合を見ていたんですけど、竹下が押して竹下が上がってくるのかなと思ってましたが、さすが秋山準だなと思いました。改めて考えてみたら、自分のことしか考えていない竹下と、業界全体を見ている秋山準では圧倒的な差があったのかなと思いました」と一目を置いた。

 そして、遠藤は秋山のマイクについて言及。「プロレス界に認められたシングル王者は3人」のうちの一人として自身の名前を挙げられたが、「僕のことをすごくほめてくださって。日本で3本の指に入るレスラーだとおっしゃってくださいました。ただ、ちょっと待てよと。秋山選手が言ったことを、そう簡単に信用していいのか」と額面通りに受け取ってはいない。

 一方で「6月に田中将斗から、このKO-D無差別級を獲って、今までチャンピオンとしてやってきました。KO-Dのベルトの価値、自分のプロレスの価値も高めた自負がありますし、昨日名前が挙がった僕以外の2人にも負けていない自信があります」と豪語。3ヵ月ぶりに実現する再戦へ向けて遠藤の自信は揺るぎなく、「僕には秋山準から3カウント取れる技があります。2月14日、川崎で俺が勝って、こう言い直させます。『日本でKO-Dのベルトが一番、日本で遠藤哲哉が一番のプロレスラー』ってね」と予告してみせた。

 これを聞いた秋山は「本心ですよ」と遠藤の疑念を否定しつつ、「力強い、KO-Dが一番という言葉を聞けたのでよかったです。公のところで、チャンピオン自ら言ってくれるのは。僕もレンタル移籍とは言え、(DDTに)来て、そのかいがあります」と評価。「そんなチャンピオンから今の言葉を聞いて、ますますあのベルトがほしくなりました」とKO-D王座初挑戦への思いをさらに強くし、「昨日もモニターで見てたんですよ。簡単に外にどういう風に回転してるかわからないような、クルクル回るような技を使っていて、すごいなと。このキャリアになって、それぐらい思わせる選手だと。研究材料はそんなにないですけど、俺をぶつけるしかない」と気を引き締めた。

 「D王GPで秋山選手と対戦して、俺が勝った要因は、実力5割、運が5割だと思ってます。ただ、運というのも偶然とかじゃなくて、俺のパターンがはまった。運も実力のうちと言いますけど、まさにその通りだなと思います。初戦と同じ気持ちで戦えるのかなと思います。秋山選手も1回対戦してるので警戒してくるだろうし、自分のパターンがうまくはまるかどうか。そこだけですね」と分析した遠藤。「20年は第75代無差別級王者、白石観光大使、プロレス大賞技能賞と肩書きが増えた1年だった。21年、秋山準から防衛したという肩書きを増やしたい。秋山準から防衛できるのを楽しみにウズウズしてます」と言うように対秋山連勝で自らをさらに高めるつもり。KO-D王者として迎える2021年を見据えて「各団体によさがあると思うので。いかにして、DDTのよさを保ちつつ、外に発信して広げていって、DDTがトップを取るかというのが大事。DDTの色を消さずに、日本一、世界一を狙いたいと思ってます」と志高く誓っていた。

☆2/14(日)神奈川・カルッツかわさき『KAWASAKI STRONG 2021』12:30開場、14:00開始

▼ヤネカベ presents KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者/D王 GRAND PRIX 2021優勝者]
秋山準
vs
遠藤哲哉
[第75代王者]
※遠藤4度目の防衛戦

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