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12/31【RIZIN】元貴ノ富士・スダリオが“カーフキック"でミノワマンに圧勝 日本人ヘビー級狩りに照準

『Yogibo presents RIZIN.26』さいたまスーパーアリーナ(2020年12月31日)
RIZIN MMAルール(120.0kg)※肘無し ○スダリオ剛vsミノワマン×

 元貴ノ富士ことスダリオがふくらはぎを狙う“カーフキック"を的確に叩き込んでミノワマンに圧勝。「来年は日本のヘビー級の人たちをひとりずつ潰していく」と次なる目標を掲げた。

 元大相撲の十両であるスダリオは、2019年11月に相撲界から引退すると、今年の9月に総合デビュー。プロレスラーのディラン・ジェイムスにTKO勝ちを収めた。2戦目となる今回の相手はPRIDE時代から活躍してきたレジェンドのミノワマン。無差別級の戦いを信条としており、これまで体格で大きく上回るボブ・サップやチェ・ホンマンなどを撃破し、DREAMのスーパーハルク(無差別級)トーナメントも制覇。圧倒的に不利な状況を何度も覆してきた。今回がRIZIN初出場。実に体重差32kg、身長差18cm、年齢差21歳の試合となった。

 1R冒頭は互いに距離を取ってけん制する展開が続いたが、スダリオは左足のふくらはぎを射抜くカーフキックを的確にヒットさせていく。ミノワマンのタックルにもキッチリと対応し、踏み込んでのパンチを狙われても、冷静にさばいた。そして、再びふくらはぎを射抜いて、ミノワマンをダウンさせると、鉄槌を落としたところでレフェリーは試合をストップ。合計4発のカーフキックでミノワマンを撃破した。

 MMAデビュー2戦目で快勝し、確かな成長を印象づけたスダリオは「皆さんこんにちは。2020年最後の日の貴重な時間を使ってくださってありがとうございます」とマイクであいさつ。「来年は日本のヘビー級の人たちをひとりずつ潰していくので、応援よろしくお願いします」と次なる目標を掲げた。

 「5分3Rで戦えるようにいろいろと身に付けてきたんですけど、1Rで終わってしまって不完全燃焼です。早すぎるんで。ファンの人たちも2R、3Rまでいった時にどんな戦い方をするのか見たがっていると思うんですよ」とバックステージでは不満を漏らしたスダリオだが、「僕が誰とやりたいとかっていうのはおこがましいのであれですけど、コロナで海外から日本に入ってこれない間は、日本にいるヘビー級の選手をひとりずつ潰して。海外から入ってこれるようになったら、海外の選手とやっていきたい」と日本の先に世界も見据えていた。

 MMA初戦と比べて着実な成長を見せていただけに、このまま実力を付けていけば面白い存在になりそうだ。

プロ格 情報局