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1/2【全日本】阿部が岩本ピンで世界ジュニア挑戦表明 「俺なりの全日本ジュニアぶつける」

『2021 NEW YEAR WARS〜ReOStaff株式会社 presents〜』東京・後楽園ホール(2021年1月2日)
○阿部史典&野村卓矢vs日高郁人&岩本煌史×

 BJWタッグ王者・アストロノーツが全日マットに登場。阿部が岩本に初のピンフォール勝ちを収め、世界ジュニア挑戦を表明した。

 野村&阿部は現在、大日本でタッグ王者に君臨。4日前の大日本12・30後楽園大会で5度目の防衛を果たしたばかりだ。この日、全日マットに参戦した二人は岩本&日高と対戦した。

 二人は全日マットで躍動。岩本相手に野村がミドルキック、阿部がサッカーボールキックを立て続けに叩き込み、阿部はエルボー合戦で岩本と真っ向から渡り合う。岩本&日高の首攻めによって守勢に回ったものの、野村が岩本相手にミドルキック連打を浴びせて巻き返した。

 終盤には阿部が岩本に打点の高いドロップキックをさく裂。お卍固めで捕らえると、野村もコブラツイストで日高のカットを阻んで流れをつかんだ。日高のスイングDDTで野村が蹴散らされても、阿部がフランケンシュタイナーで日高を撃退。岩本に伊良部パンチをぶち込んだ。

 次の瞬間、岩本がラリアットを叩き込んで逆襲。日高がエプロンからのDDTで援護射撃すると、岩本がジャーマン、ブレーンバスターでたたみかけたが、孤高の芸術は阿部が決めさせず。そのまま怨霊クラッチで切り返し、電光石火の3カウントを奪った。

 阿部がスポルティーバ時代の先輩・岩本に初のピンフォール勝ち。「岩本煌史! 率直に言わせてもらいます。あなたの持つその世界ジュニアのベルトに挑戦させてください」と表明し、「俺なりの全日本ジュニアをぶつけたうえで、それを受け止めてもらったうえで、俺はあなたを超えて、その世界ジュニアのベルトを巻きます」と宣言すると、岩本も握手で受諾を意思表示した。

 「また全日本プロレスにBJWの王者として出れたのが嬉しいことで。僕がデビューして練習生の頃からやってきた岩本さんに今、野村の力を借りつつ、今日勝てたってことがなにより嬉しい」と喜んだ阿部。その岩本と世界ジュニアをかけて戦うことが決定的となり、「全日本ジュニアに上がり始めて5年。僕もずっと上がって、全日本ジュニアにはやっぱりいろんな思いがあるんで、自分なりの全日本ジュニアをぶつけたうえで、勝った僕のほうが僕なりの盛り上げ方ができると思うんで。そのベルトを必ず獲って。岩本さんとしかできないものを作り上げたうえで、自分が必ずベルトを獲る」と宣言。その先にアストロノーツによるアジアタッグ獲りも見据えた。

 初めて後輩・阿部に敗北を喫した岩本は悔しさを隠せない。もちろん世界ジュニアをかけた一騎打ちで雪辱を遂げるのみで、「あいつが練習生の頃から知っているし、俺の唯一の、たったひとりのかわいい後輩だから。そいつに初めて負けた。あいつと同じ団体にいた頃に、あいつが『岩本さんとタイトルマッチをいつかやりたいですね』って言ってて。『それをやったら、僕は満足して引退しちゃうかもしれない』って言ってた」と感慨も交えつつスポルティーバ時代を振り返ると、「あいつのためにも僕が防衛して、引退させない」と返り討ちを宣言していた。

【試合後の野村&阿部】
▼阿部「いや、また全日本プロレスにBJWの王者として出れたのが嬉しいことで。僕がデビューして練習生の頃からやってきた岩本さんに今、野村の力を借りつつ、今日勝てたってことがなにより嬉しいです。そして、その勢いのまま世界ジュニアのベルトに挑戦します。全日本ジュニアに上がり始めて5年。僕もずっと上がって、全日本ジュニアにはやっぱりいろんな思いがあるんで、自分なりの全日本ジュニアをぶつけたうえで、勝った僕のほうが僕なりの盛り上げ方ができると思うんで。そのベルトを必ず獲って。岩本さんとしかできないものを作り上げたうえで、自分が必ずベルトを獲ったあとにはアジアタッグが間違いなくあるので、それも獲っちゃおう」

▼野村「うん。今日はありがとうございました」

▼阿部「サンキュー。帰りたいから。夜もあるから。何かありますか?」

――最後の切り返しは前から考えていた?

▼阿部「孤高の芸術っていうのは、たぶん僕が一番練習台から何から今の今まで食らってきている技なんで。あの技っていうのは正直、僕が一番受けている自信があるので、やっぱり切り返しっていうのは何個も思い浮かぶので。別に考えてたわけじゃないんですけど、こらえ方だったり、体の流し方っていうのは自分が一番わかっているのかなって。それがガッチリ1回でうまいことハマったのかなと思います。で、怨霊クラッチで」

――タイトルマッチ用に取っておいてもよかったのでは?

▼阿部「確かにそうですね。あんまり対策を練っていくタイプではないので。でも、岩本さんとの試合っていうのは、いくらでも案というか、考えというのは浮かぶものなので。別にこれしかないわけではないので、全然大丈夫だと思います。でも、岩本さんとタイトルマッチできることが嬉しいです。というか、世界ジュニアに挑戦できるところまでまずは行けたのが嬉しいなと。でも、そこで満足するわけじゃなくて、その次は世界ジュニアを獲らなければいけないっていうことだと思うんで。必ず獲ります」

――野村選手とのタッグで全日本プロレスに上がるというのは?

▼阿部「どうなんですかね? 自分たち次第だと思うんで。自分が世界ジュニアを獲って。もちろんタッグなんで、その先にはタッグのベルトも見えてくるだろうし。なんなら野村はヘビーだから、もしかしたら三冠のベルトも見えてくるかもしれないし、やっぱり見えるものっていっぱいあると思うんで。まずはでも世界ジュニアを必ず。それをちゃんとやったうえで、そのうえにアジアタッグだとか、いろんなものを言える権利があると思います。でも、凄いいい年明けですね」

【試合後の岩本&日高】
▼岩本「日高さん、すいません。クソ。せっかく日高さんとタッグ組めたのに、自分が負けてしまって申し訳ないです」

▼日高「俺も岩本煌史の安定感を自ら試合をして負けて体感しているからこそ、まさか阿部にあそこで取られると思わなかった」

▼岩本「しかも阿部に負けたの初めてなんですよ、僕。ああ、クソ。やられた」

▼日高「やっぱタッグでね。彼らはタッグチャンピオンだから、タッグとしての勢いみたいなものがあったのかもしれないね。俺たち即席タッグだから。でもさ、僕もこのリングに上がっている以上は、この世界ジュニアのベルトが目標ですからね。だから頼むよ。阿部を散々殴って防衛したうえで」

▼岩本「はい。また日高さんが挑戦者として現れるまで、僕は持ち続けないといけないですから」

▼日高「頼むよ」

▼岩本「また全日本にも上がってください。メチャクチャ楽しかったですし」

▼日高「もっともっと僕もね。今まで岩本煌史絡みしかないですから。いろんな全日本ジュニアを体感したいです」

▼岩本「ぜひ。またお願いします。ありがとうございました。ああ、クソ。阿部に負けたのが初めてなんでね。あいつが練習生の頃から知っているし、俺の唯一の、たったひとりのかわいい後輩だから。そいつに初めて負けた。あいつと同じ団体にいた頃に、あいつが『岩本さんとタイトルマッチをいつかやりたいですね』って言ってて。『それをやったら、僕は満足して引退しちゃうかもしれない』って言ってたんで、あいつのためにも僕が防衛して、引退させないです」

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