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1/3【DDT】高木社長に参戦直訴…元全日本・岡田がDDT登場、1・9後楽園出場へ

『新春お年玉スペシャル!全席3000円興行!!2021』東京・後楽園ホール(2021年1月3日)
○青木真也&男色ディーノ&スーパー・ササダンゴ・マシンvs高木三四郎×

 昨年末で全日本プロレスを退団していた岡田佑介が、新春のDDTマットに登場。高木社長に直訴して1・9後楽園大会への参戦が決まった。

 DDTの新春後楽園大会で、実に“DDTらしい"試合が展開された。試合前のVTRでディーノ、ササダンゴ、青木真也の3人が何やら密談。話題は「高木社長がツイッターで“カーフキック"に触れたこと」だった。

 相手のふくらはぎを破壊する“カーフキック"は、確かに大みそ日のRIZINで猛威。堀口恭司が朝倉海、スダリオ剛がミノワマンをそれぞれカーフキックで破って話題を呼んだ。

 ササダンゴは高木のツイートを「カーフキックで悶絶…みたいなのをあわやネットニュースの記事にして欲しいと思っている」と読み解き、MMA界の大物・青木も「格闘技を知ってる人なら、いまさらカーフキックを話題にしない」などと冷笑。ディーノも「分からせてやる」と意気込み、3人が高木とのハンディキャップマッチに臨んだ。

 試合は“期待通り?"に右足ふくらはぎに集中砲火を受けた高木が、右足を必死に差し出して青木のカーフキックを“欲しがる"展開…。青木は無視してエルボーを連発するや、監獄固めで高木の自由を奪う。さらに今度は高木の財布を勝手に持ち出したディーノとササダンゴが「SNSのフォロワー稼ぎのためじゃなくて、万難を排して会場に来てくれた人にあげるべき」(ディーノ)と、チケット半券を利用したお年玉配布企画を展開し、監獄固めにあえぎながら高木は「やめろおおおお」と悲痛な声を上げた。

 最終的には高木がディーノの尻に突っ込まされ、ササダンゴからは垂直落下式リーマンショックを浴び、青木からは期待通り?にカーフキックも被弾。続けてジャックナイフ固めで丸め込まれ、無残にも3カウントを聞いた。

 そして試合後。新年一発目から“DDTらしい試合"を繰り広げた高木のもとに、ひとりの男が現れる。

 昨年末に全日本を退団した岡田だった。スーツ姿でマイクを握った岡田は「DDTプロレスファンの皆さん、はじめまして。先日全日本プロレスを退団した岡田佑介。全日本プロレス時代は秋山さんの付け人もしていました。今日はお願いがあって来ました。全日本プロレスを離れて、フリーとして自分の知らないプロレスの世界を吸収したい、と思っていたところ、その“自分の知らないプロレス"がDDTのリングにありました。それをこの秋山さんもいるDDTのリングで吸収したいと思っています。高木さん! 俺の試合、DDTで組んでください。お願いします」と高木にDDT参戦を直訴した。

 高木もすかさず「岡田くん…いや岡田選手、さっきの試合見てたの? よくそれでここに出てきたね」と苦笑いしつつも、「君がいろいろ吸収したい気持ち分かりました。でも申し訳ない、俺は経営はやってるんだけどリング上の権限はないんだ。リング上ではあの人が偉いんだ」と今林アシスタントプロデューサーに丸投げした…。

 とはいえ今林APも「熱い気持ち伝わりましたので、1月9日後楽園大会から出てもらいましょう」とその場で決断。かくして“フリー第一歩"が決まった岡田を、高木も「岡田選手。ようこそDDTへ」と握手で迎え入れた。

【高木、岡田の話】
▼高木「ちょっと突然のことで僕自身もびっくりしたんですけど、彼が言ったことというのは昨年まで、年末まで全日本さんに籍を置いて、また2021年からフリーとして、いろんなものを吸収したいという彼の気概は凄く受け止めました。今林久弥がカード編成及び意思決定をしたと思うんですけど、私もできることなら試合をDDTで組みたいと思うんで。スケジュールは空いてるの?」

▼岡田「もちろんです。リング上で参戦したい気持ちは100%の気持ちで伝えました。フリーランスになった今、僕にあるものというのはもう何もないんで、これからは岡田佑介というプロレスラー一人の価値をどんどん上げるために、僕は今日このDDTのリングに参戦を直訴しに来ました。どういうふうになるかは自分自身にしっかりゲキ飛ばしながら、しっかりDDTプロレスのプロレスってものを吸収していきたいと思います」

▼高木「岡田選手!」

▼岡田「はい!」

▼高木「後ろ盾ないからね」

▼岡田「はい!」

▼高木「ウチはホントに選手が自らリング設営も撤収もやってるし、選手が何でもやんなくちゃいけない環境だから。後ろ盾もないし、守るものもないから岡田佑介個人でやれる?」

▼岡田「もちろんです!」

▼高木「その覚悟ある?」

▼岡田「はい!」

▼高木「OK」

――DDTで興味のある選手はいる?

▼岡田「やっぱり僕自身、凄くプロレスファンだったんで、それは団体問わずというのがぶっちゃけあった中でも、DDTさんの方から全日本のリングに来てた選手もいましたし。そこは誰に興味あるとかじゃなくて、僕自身がまずこのDDTプロレスのリング上で何ができるかが問題だと思うんで、そこに誰がどうっていうのは特にないです」

――これからいろんな試合を経験したいと?

▼岡田「そうですね。やっぱりリング上でも言いましたけど、僕の知らないプロレスの世界がこのDDTのリングにはいっぱいあると思うんで。そこに順応もできないといけないし、それ以上もできないと生き残っていけないと思うんで、そこは徐々にっていう言い方もアレなんですけど、しっかりやっていきたいと思います」

――DDTに上がりたいと思った時、秋山選手の存在は意識にあった?

▼岡田「そこはぶっちゃけ、ないっていうのはウソになっちゃうし、僕のプロレスの礎は全日本プロレスはもちろんそうなんですけど、一番は秋山さん。ホント僕に手取り足取りプロレスの技術を教えてもらったのが秋山さんであるんで。今その秋山さんがこのDDTでプロレスをやってるというところで、もちろんそこはありますけど、僕自身、全てがそうじゃなくて、岡田佑介のレスラーとしての幅を広げるのは秋山さんだけでなく、このDDTのプロレスっていうものに触れていきたいと思ったから今日、来ました」

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