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1/5【新日本】ヒロムが“ドーム・セミ”舞台にジュニア王座奪回 頂上決戦で石森撃破

『バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム』東京ドーム(2021年1月5日)
IWGPジュニアヘビー級選手権試合 ○高橋ヒロムvs石森太二×

 ヒロムが“東京ドームのセミ"で実現したジュニア頂上決戦で石森を撃破し、約4ヶ月ぶりにIWGPジュニア王座を奪還した。

 SUPER Jr.を制したヒロムは前日のドームでSUPER J-CUP優勝者のファンタズモに勝利。覇者対決を制し、IWGPジュニア王者・石森との頂上決戦に駒を進めてきた。8・29神宮球場ではヒロムが敗れ、ジュニア王座を奪われており、4ヶ月ぶりの雪辱戦となった。

 ゴング早々、ジュニアらしいスピード感溢れる先制争いになるが、ヒロムはエプロンへのパワーボムで先手。東京ドームという舞台を最大限に利用しようと、入場ゲート付近まで花道を下がり、猛ダッシュしてドロップキックを狙う。しかし、待ち構えていた石森は片足を掴むと、パワーボムの要領で花道に叩きつけて反撃。三角飛び式ケブラーダも浴びせて主導権を握った。そして、神宮での戦いを再現するかのように左腕攻めへ。450°スプラッシュを左腕に落とすと、Yes Lockに捕獲し、ヒロムをジワリジワリと追い詰める。

 ベルト奪取に燃えるヒロムも怒とうの猛攻に出たものの、石森はカナディアンデストロイヤーで譲らず。エルボー合戦でも圧倒すると、ヒロムの左肩を鉄柱に衝突させ、腕極め式のショルダーバスターで追い討ちをかけると、ヘッドシザースで飛びついてのYes Lockで仕留めにかかった。

 ギブアップ寸前となったヒロムだったが、執念のロープエスケープ。観客も手拍子で後押しする。石森はサイファーウタキやジャンピングニーで追撃すると、再びYes Lockを仕掛けようとしたものの、踏ん張ったヒロムはビクトリーロイヤルで両者大の字に持ち込んだ。

 先に立ち上がったヒロムは「立て! 立て、石森!」と絶叫。こん身のラリアットを振り抜くと、むき出しのコーナー金具めがけてデスバレーボムを強行する。そして、TIME BOMBがさく裂するが、石森は沈まず。ならばとTIME BOMB IIの体勢に。石森は勝負を捨てず、ポジションが二転三転。上手く腕に絡みついた石森はBone Lockに絡め取る。そして一気にブラディークロスを仕掛けるが、切り返したヒロムは旋回式ビクトリーロイヤルをズバリ。絶叫とともに今度こそTIME BOMB IIを決めて、頂上決戦を制した。

 東京ドーム2連戦を生き抜いて、神宮で失って以来、約4ヶ月ぶりにIWGPジュニア王座を取り戻したヒロム。今回はセミファイナルでの試合となったが、花道ではテレビカメラに向かって「俺は必ず近い将来、この東京ドームのメインイベントでIWGPジュニアヘビー級選手権をやるぞ!」とアピールし、早くもチャンピオンとしての決意をあらわにした。

 バックステージでも「近い将来、もの凄い近い将来だ。IWGPジュニアヘビー級選手権試合を、この東京ドームのメインイベントで必ずやってみせる。俺は夢を語るぞ。こんな夢も見させてくれない時代に、俺は誰よりも大きな声で夢を語る。俺たちが夢を語らなきゃ、お客さんたちだって夢を見られないだろう。俺は夢を見るだけじゃない。語るだけじゃない。叶えるんだ」と熱く語ったヒロム。その夢への第一歩となる初防衛戦に向けて、「納得がいかない選手が一人いるんだ。俺がSUPER Jr.で勝てなかった相手、SHO。この俺と戦え。お前の答えはわかってる。イエスだろ? だから、俺は新日本プロレスに言う。SHOとの試合、SHOとのIWGPジュニアヘビー級選手権試合を組んでくれ」とSHOを挑戦者に指名した。

【試合後のヒロム】
▼ヒロム「(コメントスペースの席につくなり)タイム(と言って置いてあったZIMAを飲み)ゴホッ! ゴホッ! むせちゃった。いやあ、うめえ! 昨日、今日とBULLET CLUB。でも、戦い方はまるで違うな。昨日はお客さんとレフェリーを騙して、俺にしかわからない反則。好きじゃないなと思ったよ。でもさ、今日、真っ向勝負からやって来るBULLET CLUBの石森太二。IWGPジュニアヘビー級チャンピオンに相応しい。ただ、俺が毎回やっている、いろんなレスラーがいて、いろんな試合の仕方がある。そんなレスラー二人とやれたのは最高のことだったんじゃないかなと改めて思う。でも、昨日の対戦相手に礼は言わない。石森太二、いやマッスルチワワ、サンキュー! (IWGPジュニアのベルトを見て)久しぶり、ベルトさん。お友達のSUPER Jr.27トロフィーくんだよ。ご挨拶は? あまりにも久しぶりみたいで照れているみたいだ。いい、今日は俺がしゃべる。一人、やりたい相手がいるんだ。SUPER Jr.を制し、SUPER J-CUP覇者も倒し、IWGPジュニアヘビー級チャンピオンを倒し、俺は最強の完全究極体ヒロムちゃんになったと、そう思っていた。でも、納得が、納得がいかない選手が一人いるんだ。俺がSUPER Jr.で勝てなかった相手、SHO。この俺と戦え。お前の答えはわかってる。イエスだろ? だから、俺は新日本プロレスに言う。SHOとの試合、SHOとのIWGPジュニアヘビー級選手権試合を組んでくれ。俺が言いたいのはこれくらいかな。頭がこんがらがって肩も痛えわ。どこも痛え。でも、この痛みは最高だ。何回でも言う。プロレスは痛い。プロレスは危険だ。プロレスは危ない。あんまり言わないほうがいいか、そんなこと。何回も何回もうるせえよな。でも、これが事実なんだよ。危ねえに決まってんだろ。痛えに決まってんだろ。苦しいに決まってんだろ。でも、それを全て愛してるのが俺たちプロレスラーなんだ。プロレスのことが誰よりも大好きな集団なんだよ、俺たちは。だから気持ちいいんだ。ほら、なんか質問ありますか? ないなら俺はもう休みたいですけど」

──SHO選手の名前を出しましたけど、去年SUPER Jr.を制し、昨日SUPER J-CUPを制したファンタズモ選手を倒し、前王者となった石森選手を倒して、その先にどんなジュニアの世界を見据えていらっしゃいますか?

▼ヒロム「花道で俺は東京ドームに来てるお客さん、みんなに宣言したよ。近い将来、もの凄い近い将来だ。IWGPジュニアヘビー級選手権試合を、この東京ドームのメインイベントで必ずやってみせる。俺は夢を語るぞ。こんな夢も見させてくれない時代に、俺は誰よりも大きな声で夢を語る。俺たちが夢を語らなきゃ、お客さんたちだって夢を見られないだろう。俺は夢を見るだけじゃない。語るだけじゃない。叶えるんだ。俺の夢はIWGPジュニアヘビー級チャンピオンとして、ジュニアのままIWGPヘビー級王座を手に入れ、ゴールデンタイムで試合をすることだ。そのさらにもう一つの夢が、今日宣言したIWGPジュニアヘビー級選手権試合を、この東京ドームのメインイベントでやること。新しい夢が見れたぜ。できた。最高だ(と言って、マイクを叩きつける)。ありがとうございました。写真撮影ですか? はい、はい、写真撮影は致しましょうね。どうぞ!(と言ってポーズを取る) J-CUPも欲しい? こっちの腕は使えないのに持たせようと。OKですか? OKですね、はい。(ZIMAを指差し)これ1本もらっていいですか? じゃあ1本いただきまーす!(と言って飲み干す) ごちそうさまでした」

【石森の話】「クソッ! ベルト、一回も防衛できないまま俺の手から離れてしまったよ。悔しい。悔しくてたまらないんだけど、SUPER Jr.優勝して、SUPER J-CUP優勝者にも勝った。ジュニアナンバー1になったヒロムに獲られたんなら、それはベルトの価値が上がったんじゃねえ? 俺の手で価値を上げたいのに、なんか複雑だな。神宮の後から、ヒロムの(胸を指差し)ここ強すぎるよ。昨日、ファンタズモとやって、圧倒的に俺が有利な状況なのに、俺は一度も完璧にフィニッシュを決められなかった。俺の何倍もあいつは(胸を指差し)ここが凄えんだな。でも、負けたからって、俺は何も諦めてねえし。ファンタズモと力を合わせてでも、奪われちまったベルトはBULLET CLUBとして必ず獲り返す。(頭を指差し)ここは凄え冷静なんだけど、また俺の(胸を指差し)ここ凄え燃え始めたよ! ああ、必ず獲り返すぞ! It's reborn!」

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