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1/5【新日本】SANADAが怨敵EVIL撃破で新年始動 乱入・東郷をテーブル葬で制裁

『バルサン Presents WRESTLE KINGDOM 15 in 東京ドーム』東京ドーム(2021年1月5日)
○SANADAvsEVIL×

 SANADAが怨敵・EVILを撃破して、2021年を始動。これまで幾度となく乱入してきたディック東郷もテーブル葬でキッチリと制裁した。

 SANADAとEVILはかつてIWGPタッグ王座を2度保持し、ワールドタッグリーグ2連覇を果たすなど名コンビとして数々の実績を残してきたが、EVILが昨年7月にロス・インゴ軍に反旗をひるがえしたことで袂を分かつ形に。そして、昨年末のワールドタッグリーグでの対戦を機に、両者の因縁が過熱。度重なるEVILの無法ファイトに、普段のポーカーフェイスをかなぐり捨てたSANADAがブチ切れ、不穏な空気を漂わせながら遺恨対決を迎えた。

 元パートナーとして互いを知り尽くしているだけに、のっけから激しい先読み合戦となったが、EVILが場外戦でパイプイスを巧みに使って先制する。その後もEVILが剥き出しになったコーナー金具に投げつければ、セコンドの東郷がレフェリーの目を盗んでパイプイスで暴行し、無法ファイトでSANADAを蹂りんした。

 SANADAはEVIL、さらには東郷にもプランチャを浴びせて奮起。テーブルめがけての断崖式EVILやレフェリーを使ってのマジックスクリューも間一髪で防ぐと、ネックスクリュー、タイガースープレックスと怒とうの大技ラッシュに出る。さらに、しつこくSkull Endを狙っていく。

 EVILはコーナー金具に腰から押しつけて反攻。非情な腰攻めに出ると、Scorpion Deathlockで元盟友を追い詰める。SANADAもしぶとく巻き返したものの、EVILはレフェリーを巻き込んで無法地帯を作り上げると、東郷が乱入。パイプイスでSANADAを殴りつけ、EVILとのマジックキラーもさく裂した。

 続く東郷のダイビングセントーンをなんとか防いだSANADAは、起死回生のSkull Endで絞めに絞めると、ラウンディングボディプレスに繋げる必勝パターンに。うつぶせのEVILに落とすと、仰向けにしてから連発を狙ったが、EVILはヒザを突き立てて撃墜した。

 それでもSANADAは引き下がらなかった。再び乱入した東郷とEVILの同士討ちを誘って反攻する。エプロンから場外に転落した東郷は設置されたままのテーブルに激突。衝撃音とともにテーブルは真っ二つにへし折れ、東郷はピクリとも動かなくなった。EVILもこれにはさすがに呆然。ここがチャンスと、SANADAはオコーナーブリッジで丸め込む。これで仕留めきれなかったが、EVILの大技連発をかいくぐり、金的攻撃も防ぐと、掟破りの逆EVILで勝機を引き寄せる。すかさずポップアップ式TKOからラウンディングボディプレスを落とし、完璧な3カウントを手にした。

 EVILとの遺恨対決を制し、2021年を最高の形でスタートさせたSANADA。EVILとの通算戦績も3勝2敗と勝ち越しに持ち込んだ。そんなSANADAを祝福するかのように、暗くなった客席の一部では観客のスマートフォンのライトが星のように輝いた。試合後はノーコメントだったが、メインイベント終了後に二冠王・飯伏に挑戦表明。EVILとの抗争に一応の決着をつけたSANADAは、悲願のシングル王座獲りに動く。

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