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1/10【NOAH】大原退け原田が熱闘V2 「有観客で決着」名乗りの吉岡迎撃へ

『HIGHER GROUND 2021』東京・後楽園ホール(2021年1月10日)
GHCジュニアヘビー級選手権試合 ○原田大輔vs大原はじめ×

 GHCジュニア王者・原田が大原の挑戦を退けて熱闘V2。「有観客での決着戦」を迫ってきた吉岡世起の挑戦表明を受諾した。

 反則や乱入、裏切りが横行する現ノアジュニアの現状に危機感を抱く原田と大原が、年頭「ノアジュニアここにありの試合」をすることで合意。長らくノアジュニアを支えてきた両雄による王座戦が、後楽園を熱く染め上げた。

 手の内を知り尽くす間柄だけに、序盤から針の穴を通すような切り返し合戦を展開。約3年半ぶり2度目の戴冠を目指す大原が得意の腰攻めで積極的に攻め立て、反撃を狙った原田のボディエルボーに顔面ニーを合わせるなど容赦なく攻め立てた。

 屈さぬ原田もコーナー最上段からの雪崩式フロントスープレックスや、切り返し合戦の末のツームストンパイルドライバー、そしてターンオーバーニー…と巻き返したものの、大原も片山ジャーマンだけは徹底して打たせない。

 逆にカウンターの旋回式エメラルドフロウジョンをぶっ放して再び流れをつかむや、飛びつきヘッドシザース式のエビ固めや肩載せ式開脚バックブリーカーなどで押しまくり、直近フィニッシュに多用するトレスフルールで仕留めにかかる。

 だが、原田も素早くロープへ。ならばと大原はムイビエンや風車式バックブリーカーと絶えぬことなく攻め手を繰り出したものの、原田もことごとく切り返してみせるや、こちらも直近フィニッシュに多用する片山ジャーマンホールドへ。一度は肩を上げられたものの、さらに横回転して押さえ込み、技アリの3カウントを奪ってみせた。

 “進化形"の熱闘をつむぎつつ、原田がGHCジュニア王座2度目の防衛に成功。悔しげながらも大原は原田の勝利を称え、場内も爽やかな拍手に包まれた。

 次なる挑戦者は、すぐそばにいた。FULL THROTTLEリーダー・大原のセコンドに就いていた吉岡だ。マイクを握った吉岡は「大原さん、今日のこの試合を見て、俺、火が点きましたよ。原田大輔、あんたとはシングル1回(※7・5配信のNEW HOPE)だけ。決着ついてないですよね。無観客で時間切れ引き分けだったんで、次はお客さんの前で、そのベルトを懸けて、俺と決着つけようじゃねえか?」と“有観客での決着戦"を提案しながら、挑戦を表明した。

 原田も「吉岡、お前ところのリーダー、メッチャ強いのう。お前はそのリーダーより強い自信があるんか? あいつが勝てなかった俺に勝てるんか? その自信があるんなら、このベルトを懸けてやってやるよ」と受諾。バックステージでも「あいつが来たのは、俺は願ったり叶ったり。ノアに慣れてきて、自分の持ち味っていうものを凄い発揮していると思います。でもね、前回戦った時に比べて、成長はしてるかもしれないですけど、それから俺もだいぶ進化してるんで。俺を倒すことはできへんぞ」と通告した。

【試合後の原田】
――大原戦を振り返ると?

▼原田「やっぱ強いです、あいつは。誰かのサポートとかそんなこと言いましたけど、あいつが持っている本来の力は凄かったなって。今日のタイトルマッチでも散々やられたんで。やっぱあいつは凄いですよ。でも、まだ負けたくないから。これからのノアジュニアで時代を作っていくためには、まだ負けたくないから。その気持ちで今日はやりました」

――試合後には吉岡選手が挑戦表明してきたが?

▼原田「あいつが言ってたように、無観客でやっていた頃に1回シングルでやって、20分決着がついてないんで。あいつが来たのは、俺は願ったり叶ったりというか。今度はしっかり俺が勝って、決着をつけますよ」

――最近の吉岡選手の印象は?

▼原田「ノアに慣れてきて、自分の持ち味っていうものを凄い発揮していると思います。でもね、前回戦った時に比べて、成長はしてるかもしれないですけど、それから俺もだいぶ進化してるんで。俺を倒すことはできへんぞ」


――最近、片山ジャーマンホールドが効果的に決まっているが、手応えは?

▼原田「前回で凄い自信というか、手応えを掴んだんで。今日はまた違う入り方で決めましたけど、まだまだ持っているんで、俺は。その持っている部分を、吉岡気をつけろよ。俺は凄いぞ」

【試合後の大原、吉岡】
▼大原「俺はちゃんとできましたか? 自分の責務を全うできましたか? いや、まだ足りない。まだ足りないよ。失っても失っても前に進むしかないから。俺は諦めないから。また積み重ねて、原田を倒す。そして、ベルトを巻く。そして、さらなる高みのムイビエンにノアジュニアを俺が導いていく。俺のあとは吉岡が挑戦するから。俺のこの思いを吉岡に託します」

▼吉岡「リーダーの試合、大原さんの試合、今日ガンガン胸に響きました。この試合を見て、熱くならないレスラーがいるわけないでしょう。熱くなったから、原田大輔。思い返せば、決着ついてないだろ? シングルで一度引き分けているから。俺は次、原田大輔と決着をつけにいきますよ」

▼大原「まだまだ俺たち心の火を絶やさず、心の火を燃やしていこう」

プロ格 情報局