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1/24【新日本】鷹木戦へ好調・棚橋「俺のほうがチャンピオンの器」 飯伏&ワトとトリプルエアギター締め

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2021年1月24日)
○棚橋弘至&飯伏幸太&マスター・ワトvsSANADA&鷹木信悟&BUSHI×

 鷹木とのNEVER戦を1週間後に控えた棚橋が前哨戦に勝利。好調を持続している逸材は「俺のほうがチャンピオンの器」と猛アピールすると、飯伏&ワトとのトリプルエアギターで締めてみせた。

 1・30名古屋大会でのNEVER王座戦に向けて、王者・鷹木と連日対戦している棚橋は徐々にギアを上げている。1・18後楽園大会では新型コロナによる緊急事態宣言下で、空席の目立つ場内を見て悔しさをあらわにし、感極まった表情で“ネバーギブアップ"を誓っていたが、今宵は笑顔まで覗かせ、充実したファイトを披露した。

 2・11広島の二冠戦「(王者)飯伏vsSANADA(挑戦者)」、2・10広島の「ワトvsBUSHI」のトリプル前哨戦として、棚橋と鷹木はこの日も激突。序盤から2人はエキサイトした。棚橋は控えの鷹木を意識して奇襲を狙うも失敗。逆に鷹木が場外から足をすくって妨害すると、エプロンに顔面から叩きつけていく。すかさずタッチをもらうと、鷹木は串刺しパンピングボンバーやナックルパンチ連打で圧倒。その後、しばらく捕まってしまった棚橋だったが、再び鷹木と相対すると発奮。エルボー合戦で気持ちをぶつけると、一度は空転させられながらもドラゴンスクリューを決めてみせた。

 飯伏とSANADAもスピーディな攻防を展開。蹴り技を避けられた飯伏だったが、その場飛びムーンサルトプレスを投下する。ならばとSANADAもリープフロッグからのドロップキックで活路を開き、一気にプランチャで飛翔。しかし、飯伏はTKO、スワンダイブミサイルキックを連続して阻止し、不意を突くハイキックで両者大の字に持ち込んだ。

 続いてワトが足技を活かしてBUSHIを攻め立てると、好機に棚橋が再登場。エルボースマッシュをBUSHIにぶち込むと、介入した鷹木をビンタで張り倒して仁王立ちする。ロス・インゴ軍の連続攻撃を食らうと守勢に回るが、BUSHIのフィッシャーマンスクリューはツイスト&シャウトで切り返す。すかさずスリングブレイドを見舞うと、テキサスクローバーホールドに捕らえた。

 鷹木がリングに飛び込み、エルボーや逆水平、頭突きを乱射してカットを試みるが、棚橋は意地になって離さず。ならばと鷹木はパンピングボンバーを狙ったものの、ワトがバランスを崩しながらもスワンダイブエルボースマッシュを浴びせて好フォロー。ここぞとばかりに棚橋は一気に絞め上げてBUSHIからギブアップを奪った。

 鷹木の眼前で勝利し、涼しげな表情を見せつけた棚橋。ベルトを肩にかけて、場外から挑発してくる鷹木に対し、ロープ際に座り込んだ逸材は不敵な笑みまで見せる。鷹木は悔しさをあらわにしてリングを去っていった。

 マイクを持った棚橋は「NEVERのタイトルマッチまであと1週間。たった1週間。もっと長く続けばいいのになって思う」と充実感をあらわに。「鷹木選手、彼はチャンピオンの器、そう思いましたね」としつつも、「けど、俺のほうがチャンピオンの器。そういうこと」と強調し、「1週間後、チャンピオン姿、楽しみにしていてください」と観客にベルト獲りを約束した。

 その後、飯伏&ワトとともにトリプルエアギターを披露して場内を沸かした棚橋。きっちりとアンコールにも応えると、最後に「皆さん、今日は本当にありがとうございました。日曜日ということで、明日からまた1週間頑張っていきましょう。じゃあ、最後に後楽園ホールの皆さん、愛してま〜す!」と拳を突き上げてみせた。

 1・18後楽園では悲壮感をにじませ、翌1・19後楽園では鷹木のマイクアピールの前に引き下がる場面も見られたが、この日の棚橋は闘志に満ちあふれていた。「ここ数年ないくらい、気持ちが充実してます」と断言した逸材は、「それは俺が引き出されたのかな。悔しいかな、それだけ鷹木選手の存在、力量がチャンピオンとしてふさわしいということ。リング上で言ったけど、他の団体でもチャンピオンになってけん引して盛り上げてっていうチャンピオンの何たるかを分かってる」と鷹木の実力を高く評価しつつも、「けど、俺も知ってる」とライバル心をむき出しに。「今、この時期、このタイミングで鷹木選手と巡り会えたこと、感謝します。だから全力で鷹木選手の知ってる、イメージする、イメージ通りの、それ以上の棚橋弘至で名古屋行ってきます」と最高の状態で決戦に臨む構えを見せた。

 泣いても笑ってもタイトルマッチまであと1週間。棚橋はNEVER初挑戦・初戴冠を果たし、再び新日本マットの頂点に立つ足がかりにするつもりだ。

【飯伏の話】「(※両肩に2冠のベルトをかけてインタビュースペースに登場し)SANADAさん、返信ありがとう。返信、ありがとう。でも、僕の言いたいこと、ほとんど伝わってなかったみたいだね。僕が言いたいことは、(※アゴでIWGPヘビー級のベルトを指し)このベルトと(※IWGPインターコンチネンタルのベルトを指し)このベルトが、ほしい理由。それが聞きたい」

【棚橋の話】「ここ数年ないくらい、気持ちが充実してます。それは俺が引き出されたのかな。悔しいかな、それだけ鷹木選手の存在、力量がチャンピオンとしてふさわしいということ。リング上で言ったけど、他の団体でもチャンピオンになってけん引して盛り上げてっていうチャンピオンの何たるかを分かってる。よーく知ってる。けど、俺も知ってる。今、この時期、このタイミングで鷹木選手と巡り会えたこと、感謝します。だから全力で鷹木選手の知ってる、イメージする、イメージ通りの、それ以上の棚橋弘至で名古屋行ってきます」

【ワトの話】「BUSHIさぁ、お前昨日、俺にコメントで、『分かんねぇことがある』って言ったな。俺はな、IWGPジュニアのベルト、IWGPジュニア・チャンピオンになることを目指してる。そのために俺は一つずつ今、自分に必要なものを探して、見つける旅をしてるところだ。今日の試合でお前の張り手を食らってな、いいものが入ってしまったよ。この痛み、やり返してやるよ、お前の顔に」


【鷹木の話】「何が『GO ACE』だよ! 『GO ACE』? 俺の耳には、『NO ACE』って聞こえるぞ。お前ら、どっちだと思うんだよ? 『GO ACE』? いやいやいや! 『NO ACE』だよ、あんなのエースじゃねぇだろ! ましてや逸材でもねぇな。そんなことよりあの野郎、何だと!? 『NEVERだったら当たり前に獲れる』だと? そりゃそうだよな、オイ! 俺と棚橋、実績比べたら、そりゃあ雲泥の差だよ。だがなぁ、リングに上がれば! 実績なんて関係ねぇんだよバカヤロー! オイ、この鷹木信悟を当たり前のように獲れるかどうか、その身をもって体感してみろ。今日だって触った程度だぞオイ。明日、後楽園! 棚橋弘至、言ってんだろ、逃げんなよ! エースなんだろ? 逸材なんだろ? 明日はとことんやろうぜ。なぁ、『NO ACE』!」

【BUSHIの話】「(※背中を氷のうで冷やしながら)舐めんなよ、小僧、オイ! 川人! 舐めんなよ、テメェの蹴り、効いたよ」

※SANADAはノーコメント

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