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1/25【新日本】「惚れた」棚橋が鷹木に“愛”の公開告白 名古屋NEVER戦へ激闘フルタイム

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2021年1月25日)
△棚橋弘至&飯伏幸太&SHOvsSANADA&高橋ヒロム&鷹木信悟△

 トリプル前哨戦は激闘の末に30分フルタイムドロー。棚橋は1・30名古屋大会のNEVER王座戦へ向けて「惚れたわ。愛してますだわ。ホントに素晴らしいよ」と王者・鷹木に公開告白した。

 二冠戦「飯伏vsSANADA」(2・11広島)、NEVER王座戦「鷹木vs棚橋」(1・30名古屋)、IWGPジュニア戦「ヒロムvsSHO」(2・10広島)へ向けた前哨戦が続く中、この日のメインにトリプル前哨戦が組まれた。

 いきなり鷹木と棚橋が先発で対峙。まずは棚橋がヘッドロックで執ように絞め上げたが、その後、鷹木が試合権利に関係なく何度も場外戦に持ち込んで圧倒。終盤には棚橋が張り手やツイストアンドシャウトで攻め立てたが、鷹木も掟破りの逆ツイストアンドシャウトで応戦。左ラリアット、パワーボムと天龍源一郎殺法で逸材を追い込む。しのいだ棚橋もグラウンドドラゴンスクリューを連発し、テキサスクローバーホールドで捕獲。ショートレンジスリングブレイド、ショートレンジパンピングボンバーがいずれも空を切る読み合いとなったが、棚橋がスリングブレイドを決めて先をいってみせた。

 二冠戦へ向けて飯伏とSANADAのせめぎ合いも激化した。飯伏がレッグラリアット、その場飛びムーンサルトで攻め立てれば、SANADAはフランケンシュタイナーで場外に吹き飛ばし、プランチャを発射。オコーナーブリッジのフェイントからドラゴンスリーパーで絡みついたが、飯伏もScull Endには持ち込ませず。フランケンシュタイナーをお返しした。

 終盤にはIWGPジュニア戦を控えるヒロムとSHOの一騎打ち状態となった。ヒロムがダイナマイトプランジャーを敢行して優位に立ったかに思われたが、SHOもジャーマン、スピアーの猛攻で譲らず。ショックアロー、TIME BOMBがいずれも不発に終わると、SHOがチキンウイングアームロックでギブアップ寸前に追い込んだが、王者の意地で耐え抜いたヒロムはコーナーめがけてのデスバレーボムやフロントスープレックスで巻き返した。

 そして、残り時間が1分を切った中、棚橋がハイフライアタックを鷹木に放って勝機を作ると、両軍が入り乱れる混戦模様に。ヒロムが棚橋に正面飛びドロップキックを放って鷹木を援護すれば、SHOがジャンピングニーでヒロムを撃退。低空ドロップキックでSHOを蹴散らしたSANADAを飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックで吹き飛ばしたが、鷹木が一回転式ジャーマンで飯伏を排除。棚橋をワンツーエルボーで押し込むと、逸材も張り手で応戦。鷹木の追尾式パンピングボンバー、棚橋のスリングブレイド、鷹木のパンピングボンバーが次々に決まり、最後の最後まで譲らない攻防が展開されたが、棚橋が2カウントで返すと同時に時間切れ引き分けのゴングが鳴らされた。

 トリプル前哨戦は激闘の末にドロー。試合後、観客が拍手で称える中、1・30名古屋大会のNEVER王座戦へ向けて王者と挑戦者が思いをぶつけ合った。両者がリング中央に座って対面すると、まず棚橋が「鷹木、リスペクトを込めて鷹木選手と呼ぼうか。惚れたよ。惚れた。惚れたわ。愛してますだわ。ホントに素晴らしいよ」と称賛とともに告白。「けどな、こっから大事だから。名古屋大会を終えて帰ってきた時、チャンピオンベルトは俺のものだ」と通告することも忘れない。

 逸材による公開告白に鷹木は「残念ながらお前の告白には答えられねぇな。だが、棚橋、俺はうれしいぞ。ここにきてやっと俺に対して本気になってくれたな」と返答した。熱戦となったトリプル前哨戦はそれぞれのタイトルマッチ間の“存在感勝負"ともなったが、直近となるのが5日後のNEVER王座戦。王者・鷹木は「棚橋、1・30愛知、その日にタイトルマッチが組まれてるのはNEVERだけだ。どういうことかわかるか? 飯伏いいところにいたな。お前も聞いとけよ。愛知でタイトルマッチ組まれてるのはNEVERだけだ。その日だけは最強で最高のNEVERが独占する」と二冠戦も意識しつつ宣言。「それを証明するためには棚橋じゃねぇな。最後は俺が勝つしかねぇだろ!」と断言し、棚橋と近距離でにらみ合った。

 NEVER王座戦が刻一刻と迫る中、両者の思いは最高潮に達しつつある。王者・鷹木は二冠を超える「最強&最高」を証明するために、挑戦者・棚橋は「惚れた」鷹木打倒とNEVER初戴冠を遂げるために名古屋決戦に臨む。

【飯伏の話】「俺らには30分は短いよ。30分じゃ足りないよ。もっともっと時間をください。次は無制限でお願いします。そして、自称・最強と最高のベルト、NEVERのベルトを棚橋さんに名古屋で獲ってもらって、(※肩のベルトを叩いて)僕と対決しましょう。僕も防衛します。その最強を待ってますから。必ず獲ってくださいよ」

【棚橋の話】「今シリーズの中でIWGPよりも先にNEVERが組まれた。本隊に、SHOに、飯伏に勢いつけて、いい流れを渡すために、まず俺が先陣を切るから! 先陣を切って名古屋でベルトを獲る。俺はいろいろ揺さぶりをかけたよ。愛してますとか素晴らしいとか。効かないね。棚橋のテンプテーションが別世界。それが鷹木信悟の世界。NEVERの世界か。じゃあ、俺が飛び込んでくしかねぇな。いろんなタイトルマッチ、いろんなビッグマッチを経験してきたけど、なんだろう? この緊張感。それだけ棚橋がシングルのベルトから離れてたという証拠。逆に言えば、ここがポイントになるかな? 100歩進むか? 100歩下がるか? ちょっくら…ちょっくらじゃない、絶対NEVER獲ってきます!」

【SHOの話】「チャンピオンの高橋ヒロム、何か俺に聞きたいことがあるのか? ちょうどいい。俺もだ。こんなコメントスペースじゃ時間が足りねぇよ。俺のポッドキャスト番組でもいい。それかあなたのYouTubeチャンネルでもいい。あなたともう一度、腹を割って話してみるのもいいかもしれないね。その代わりポッドキャストはね、YouTubeと違って、いくら再生されてもギャラは出ないかもしれないよ。それでも良ければ、ぜひ出て、タイトルマッチの前に一度対談ってやつをするのもいいかもしれない。高橋ヒロム、どうした? 俺に何か聞きたいことがあるんじゃないのか? どうした? (※左の太ももを押さえながら、呼吸を乱しつつ)まぁ、いい。今日、こうして決着がつかなかったこと、それでいい。そのベルトに俺がどのぐらいの思いがあるかって、それも聞きたいらしいな。なぜ俺が、なぜ俺が新日本のレスラーになったか? それはそう、あなたが持ってるIWGPジュニアのタイトル、100kg未満の、100kg未満最強のレスラーになるためだ。決して、決してそこがゴールじゃねぇぞ。チャンピオンになってから、レスラー人生の本当のスタートだ。どうした? 来ないのか? 来ないか。じゃあ、あなたと話し合う時はまたネクストにしますか」


【SANADAの話】「チャンピオンの回答をさせていただくと、自分が1番輝ける場所がそこだから。これは必然じゃないですか? 俺は光を探してんだよ。チャンピオン、この回答は正解ですか?」

【鷹木の話】「ここに来て、告白とはなあ。あの八方美人め、腹立つな。久々に告白されたと思ったら男かよ。しかも棚橋かよ。まぁ、でもあの野郎の“三味線"(ブラフ)には引っかからねぇ。土曜日、愛知、勝利至上主義だ。あいつの足だろうが首だろうが、弱ってるところにとことん行くからな。まぁ、今日のリング上で言った通り、最高も最強もNEVERが独占する。それを証明するためには、棚橋じゃねぇんだよ! 俺が勝つしかねえんだよ」

【ヒロムの話】「なんて、なんて、なんて頑固な6人なんだ。まぁ、俺も含めですけど、なんて頑固なんだ。譲ってくれよ〜。勝たせてくれよ、俺たちに。いや、わかるよ。俺たちも譲らなかったからね。お互い頑固。お互い様でございます。それよりか、一つ気になったことがあるんだよ。いいなぁ、鷹木さんと棚橋さんはリング上でおしゃべりができて。あれこそ俺が求めた対談の形なのかもしれない。昨日言った俺とSHOの対談の形なのかもしれない。もしかしたら俺にマイクが来るかなと思ったけど、あれだけキレイに終わっちゃったら、そりゃあねぇ。そりゃあ、あれでいいんじゃないですか? あれが素晴らしい形の対談だと思います。ところで、その対談の話なんだけど、どうやらイブたんもSANADAさんとお話があるようで。ホーホーホーホー、フンフン。俺もSHOといろいろとお話がしたいな。でも、飯伏さんとSANADAさんのやり取りと違って、俺とSHOのやり取りはどういう感じで熱くジュニアを考えてる、なんかこのベルトをどうやったらもっとスゲェ位置まで、ヘビーを越える位置までやれるか、そういう熱いやり取り? そういう熱い気持ち? そういう対談なんだけど、たぶん2人とは違うんだ。でも、どうだろう。4人で対談というのは面白いんじゃないかと、なんか俺、勝手にそういうふうに……勝手に俺が思ってるだけですけどね。まぁ、でも俺はIWGPジュニアヘビー級王者として広島のメインイベントに上がる。SHO、SANADA、飯伏、お前ら3人、意識して上がるからな。さ〜てと、SANADAさんに予定でも聞こ〜っと。ヘヘーイ! ホーイ!」

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