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1/25【新日本】内藤が“1分以上"フォールで本間に失望 “単独首位"辻にも「ガッカリ」

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2021年1月25日)
○内藤哲也&BUSHIvsマスター・ワト&本間朋晃×

 内藤が1分以上も押さえ込む完勝劇で本間に失望。対戦相手候補単独首位だった辻にも「ガッカリ」と不満を口にした。

 テーマ不在の内藤が対戦相手を募ったところ、真っ先に名乗りを上げたのが本間。1・23大田区大会でのイリミネーションマッチではオーバー・ザ・トップロープながら内藤に勝利した。内藤も「俺の中で今現在、一番気になるのは辻かな。2位が本間とオーカーンで同率だったけど、今日の試合で本間は単独2位に躍り出たね」と評していたものの、前夜の後楽園大会で本間から3カウントを奪って雪辱。評価も「今日の負けで現在首位を走る辻陽太の背中はだいぶ遠くなってしまったんじゃないの?」と厳しいものへと変わった。

 この日も両者がBUSHI、ワトをパートナーにタッグ対決。一騎打ち実現に執念を燃やす本間だが、再び厳しい現実を叩きつけられた。なかなかリングに上がろうとせず本間を苛立たせた内藤は、対戦相手候補・単独首位の辻にロープを広げさせ、ようやくリングイン。本間が奇襲攻撃を仕掛けてもマンハッタンドロップで返り討ちにし、前夜を再現するようにジャックナイフでニアフォールに追い込んだ。

 本間も内藤にみせつけるようにエルボー連打でBUSHIを圧倒。コーナーに控える内藤に何度も奇襲攻撃を仕掛けたものの、ことごとく失敗に終わった。BUSHIがドロップキックで本間を場外に吹き飛ばすと、内藤はフェンス攻撃を3連発。リバースネックブリーカー、低空ドロップキックの連続攻撃を浴びせた。

 本間もブレーンバスターで引っこ抜いてようやく一矢報いたが、終盤になると内藤が後頭部への低空ドロップキック、スイングネックブリーカードロップと首攻めで圧倒。本間もエルボー連打や小こけしで必死の反撃をみせ、こけしロケットを顔面にぶち込んだが、こけし落としが不発に終わると、ワトのソバットも同士討ちに。すかさずマンハッタンドロップ、延髄斬りの連続攻撃をお見舞いした内藤は、BUSHIがコードブレイカーで動きを止めた本間をジャックナイフ式エビ固めで丸め込んで3カウントを奪った。

 ゴングが鳴っても内藤はジャックナイフで固めたまま。BUSHIが3カウントを3度にわたって叩き、それでも内藤が押さえ続けていると、10回マットを叩いた。制止する辻を場外に叩き落とした内藤は本間を踏みつけて勝ち誇った。

 連夜のジャックナイフで本間に連勝。しかも今宵は1分以上も押さえ込んで本間の動きを止め、合計22カウントを奪う完勝劇だった。「本間にはもうすでにガッカリを通り越しちゃっているからさ」と失望した様子の内藤は、「俺に負け続けてる本間に、俺は興味なんかないよ」と容赦なく突き放した。

 そして制御不能男の舌鋒は、同じく対戦をアピールしている辻にも向けられた。その理由は入場時、セコンドの辻にロープを広げるよう迫った時、あっさりと応じたことだ。「辻にはガッカリだぜ」と吐き捨てた内藤は「あんなところで俺の言うことを素直に聞いてる。あんなんじゃ、ちょっと俺はガッカリだよ」と繰り返した。

 内藤の発言は正論そのもの。本間と辻はぐうの音も出ないのが現状だ。ならば結果、行動で示すしかないが、内藤が「名前を出しただけで簡単に対戦できると思われちゃ困るね。名前を出しただけじゃ俺の対角線には立てないよ」と釘を刺したように、前二冠王者の敷居は高い。

【内藤の話】「(※後ろ向きになってインタビューバックを両手でバンバンと叩き)いや〜、ガッカリだよ。ガッカリだよ。俺の今シリーズの楽しみ…いや〜ガッカリだわ。何にガッカリかわかる!? 本間……なわけないでしょ。俺に敗れ続けてる本間に俺は興味なんかないよ。それより俺が今日ガッカリしたのは、辻! 辻! (対戦候補ランキング)単独首位に立ってる辻が! (俺の)入場のとき、『ロープ開けろ』って言ったら、素直に開けちゃったよ(苦笑) オイオイ、オイ!? 俺と対戦したいんだろ!? 試合じゃないよ。対戦相手ではない、今日は確かに。でも、あんなところで俺の言うことを素直に聞いてる。あんなんじゃ、ちょっと俺はガッカリだよ。かつて、まだヤングライオン時代だったジェイ・ホワイトは俺の指示に従わなかったよ。『ロープ開けろよ』と言っても、彼は開けなかったよ。そして今、彼は己のスタイルを確立してるよ。そういうところ、将来的に差が出てしまうんじゃないの!? いや〜、あの辻の姿には俺はガッカリだぜ。ガッカリだよ。俺の名前を出したから、すんなりシングルマッチ組まれるとでも思ったの!? まぁ、確かに俺は今ノー・オクパード。忙しくないよ。むしろヒマだよ。でもさ、名前を出しただけで簡単に対戦できると思われちゃ困るね。名前を出しただけじゃ、俺の対角線には立てないよ。俺とシングルマッチできないよ。辻、そのへん、しっかり考えて、また明日以降のシリーズ、セコンドなり、試合なりしたほうがいいよ。いや、ガッカリだぜ。本間!? 本間にはもうすでにガッカリを通り越しちゃっているからさ。いや〜、辻にはガッカリだぜ」

【BUSHIの話】「オイ、どうだ、川人!? テメェの右脚は!? え!? (※自分の右ヒザを叩きながら)狙ってやったよ、お前の右脚をな。どうやら左脚でも蹴れるようじゃないか!? なぁ!? だったら徹底的にお前の脚を狙ってやるよ。こう毎日な、テメェに蹴られるのはうっとうしいんだよ。次は左か!? 右か!? (※右ヒザを叩き)まぁ、お大事に」


【本間の話】「今日、あいつ(内藤)に何回(3カウントを獲られて)負けた!? 何回負けたんだよ、1試合のうちによ! こんな屈辱ねぇよ。何回負けたんだよ、クソッタレが! 悔しいよ。メチャクチャ悔しいよ。でも、この悔しさは試合で返すしかない。今日、何回負けたかわかんないけど、今日で(内藤の対戦相手ランキング)断トツ最下位に。1位・辻陽太、2位・グレート-O-カーン、3位、断トツで本間朋晃だよ。あいつから何回獲れば首位にいけるんだ!? 何回獲れば、あいつとやれんだ!? わかんねぇけど、まずは、まずは、次の長野で絶対獲り返してやる。昨日、あいつ言ってたな!? なに!? “内藤さんのおかげで俺が調子がいい"と。おぉ、そのとおりだよ。お前のせいで、どんどんどんどん毎日、調子よくなってるよ。そこはスッゲェ感謝してるよ。俺だって前2冠チャンピオンと、こうも毎日、戦えるとは思ってなかったから。ホントに感謝してる。でも、この感謝は、お前に勝って返してやるからな。最後に勝つのは俺だ。そして、1位になって、内藤哲也戦の座をいただくのは、この“こけし"本間朋晃だ」

【ワトの話】「この借りは返させてもらう」

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