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1/29【ZERO1】20周年記念3・14両国大会が来春に延期 北村直訴で丸藤戦は2・7後楽園で実現

 ZERO1は29日、東京・茅場町のダイコーZERO1本社で会見し、3・14両国大会の延期を発表。北村彰基の直訴を受けて、同大会で予定されていた丸藤正道戦が2・7後楽園大会で実現することになった。

 当初、ZERO1は20周年記念大会を3月14日、旗揚げの地・両国国技館で開催予定だった。世界ヘビー級選手権試合「田中将斗vsCIMA」を筆頭に、カードも出そろいつつあったが、大会まで2ヵ月を切った中、延期を余儀なくされた。初日が3月14日となる大相撲春場所の会場が大阪から両国国技館に変更されたためだ。両国国技館を管理・運営している日本相撲協会と協議の結果、延期が決定。まだ暫定的ながら代替日程は2022年春に予定されている。

 この日の発表会見には大谷晋二郎、工藤めぐみGM、神尊仁社長が出席。神尊社長は「3月14日、本当に楽しみにしていただいていたZERO1ファンの皆様には本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪し、チケットの払い戻しに応じる意向も示した。また、ZERO1では2・7後楽園大会を皮切りに、以降の大会を全て「20周年記念」と銘打って開催することを決めた。3・14両国で予定されていたカードを各大会にスライドすることになり、2・7後楽園大会ではジュニア2冠戦「エル・リンダマンvs朱崇花」が組まれた。また、5・30後楽園大会の開催も決まった。

 両国延期が決まり、大谷は「悔しいですね。我々、選手、関係者みんな一丸となって約1年前に両国大会開催を発表して、そこに向かってみんなで一生懸命頑張ってきたので、どう思いを爆発させていいのかわからない」と複雑な心境を口にした。一方で「この延期に関して誤解してほしくないのが、僕は誰が悪いわけでもない。僕はそう思います。相撲協会さんも本当にギリギリまで我々のことを考えてくださって、そして延期が決定したあとも代替案を必死に考えてくださってます」と強調した。

 「ここから我々ZERO1の20周年記念イヤーと僕の中で気持ちを切り替えて、2月7日から20周年イヤーを全力で突き進みたいと思いますね。さしずめ2月7日の後楽園は、僕たちZERO1のへこたれない記念日。僕の中でそういう記念日と銘打ち、どんな窮地に陥っても前進する、前に進むプロレスラーの姿を、人間の姿を見せていきたい」。そう前を向いた大谷は2・7後楽園大会で前世界ヘビー級王者でもある田村ハヤトと対決する。「この試合で大谷晋二郎が勝てば、まだまだみんな頑張れる。偉そうな言い方だけど、僕はそう思うんです。振り返ってみれば、大舞台で負けることの多い大谷晋二郎がここで勝つかと。ここで大谷晋二郎が勝ったら、今へこたれそうになってる、そんな人たちみんなにまだまだ頑張れるという勇気を与えられる。僕はそんな気がする」との強い思いで必勝を誓い、「へこたれない記念日2月7日、後楽園。ZERO1の、大谷晋二郎の、プロレスラーの、プロレスの生きざまをみせる大会にしたい」と気合を入れた。

 3・14両国大会でノア・丸藤との一騎打ちが組まれていた北村が会見場に現れた。「両国大会で開催されるはずだったエル・リンダマンと朱崇花は行われるのに、何で俺と丸藤さんのシングルマッチが開催されないんですか?」と疑問を口にした北村は「 20周年記念で後楽園ホール大会やるんだったら、僕と丸藤正道のシングルマッチやらせてください。去年1年、1年かけて振り向かせたあの男と試合ができないっていうのが凄く悔しいんですよ。何とかならないですか? お願いします。丸藤正道と試合させて下さい」と大谷らに直訴し、深々と頭を下げた。

 涙を浮かべ激情とともに訴えた北村の熱意に理解を示した大谷だが、「相手の丸藤正道の気持ちはどうなんだ? 俺の知ってる丸藤選手はZERO1両国大会の第1試合目に凄く思い入れを感じてくれてるんだ。そして星川(尚浩)、ホッシーに対して熱い思いを持ってくれてるんだよ」と説明。「両国の第1試合で流星番長2代目を背負ってるお前とやるとOKしてくれたんだよな。その丸藤選手に両国じゃなく、後楽園でやってくださいと言えるのか?」と問いかけた。すると北村は「それだったら直談判してでも言いにいくしかない」と不退転の覚悟を示し、「俺だって丸藤正道戦にかけてるんで。この試合をやって、俺がZERO1にふさわしい人間なのかどうか、これからのZERO1を引っ張っていけるかどうか、みんなに決めてもらうって、その覚悟で挑みます」と言い切った。

 すると大谷はその場で丸藤に電話し、事情を説明した。すると丸藤は2・7後楽園が20周年記念大会となることを確認。大谷から「丸藤選手、僕からもお願いです。北村との対決を2月7日、後楽園で受けてください!」と訴えられると、「わかりました。大谷さんに言われたら僕はそれは引き受けるしかないです」と快諾。「北村選手にしっかり鍛えとけと言っておいてください」とのメッセージも伝えた。念願かなって2・7後楽園大会で丸藤戦が実現することになった北村は「絶対勝って傷跡を残して、いろんな人にZERO1を背負う人間は俺だというのをみせたいと思います」と誓ってみせた。

 当初、北村は馬場拓海と組んでGLEATの伊藤貴則&渡辺壮馬との対戦が予定されていたが、工藤GMは「リデットさんには私の方から誠意をもってキチンとお話しさせていただきます」と約束し、カード変更を決めた。


☆2/7(日)東京・後楽園ホール『プロレスリングZERO1 20周年記念イヤーシリーズ Believe “Z"road』10:45開場、11:30開始

▼シングルマッチ
青木優也
(1/15)
永尾颯樹

▼カーベル伊藤!ZERO1初参戦!
ブードゥーマスク
横山佳和
クリス・ヴァイス
(1/20)
佐野直
カーベル伊藤
ハートリー・ジャクソン

▼シングルマッチ
伊藤貴則
(1/30)
馬場拓海

▼太嘉文復帰戦
ヤス久保田
(1/30)
太嘉文

▼6人タッグマッチ
鬼塚一聖
T-Hawk
CIMA
(1/30)
ヒデ久保田
菅原拓也
田中将斗

▼ジュニア2冠選手権試合
[挑戦者]
朱崇花
(1/30)
エル・リンダマン
[王者]
※リンダマン初防衛戦

▼シングルマッチ
丸藤正道
(1/30)
北村彰基

▼シングルマッチ
田村ハヤト
(1/30)
大谷晋二郎


☆5/30(日)東京・後楽園ホール『プロレスリングZERO1 20周年記念イヤーシリーズ 新世紀創造』10:45開場、11:30開始


☆払い戻しに関するお知らせ

▼ZERO1ファンクラブ、会場などの前売り、選手&関係者販売銀行入金分

2021年2月1日〜2021年2月28日までの消印にてZERO1事務所へ簡易書留にてご郵送願います(その際、チケットのコピーをとり、ご自身で保管願います)

また、お名前、ご住所、お電話番号、返金希望銀行口座、購入場所を記入したメモを同封願います。集計終了&販売確認作業後、3/1より払い戻し作業開始となります


▼プレイガイド販売分
2021年2月2日〜2021年2月28日の期間に、払い戻しを行っていただけます

・チケットぴあ
https://www.pia.co.jp/t_pia_info/real/

・e+(イープラス)
https://eplus.jp/sf/updated_events

・ローソンチケット
https://l-tike.com/search/refund/

※その他のプレイガイド様にての購入に関しては、お買い求めのプレイガイドへお問い合わせ願います


【会見の模様】
▼神尊社長「皆様今日はありがとうございます。お忙しい中、緊急事態宣言発出の中、お集まりいただいて本当にありがとうございました。今日、東京スポーツさんの方にも記事が出ておるんですが、3月14日に開催予定でありました弊社ダイコーZERO1の20周年記念興行・両国国技館大会なんですけど、延期をせざるを得なくなりました。これは大相撲の方が当初3月14日から大阪場所を開催される予定だったんですけど、このコロナ禍において大相撲も大阪に行けなくなりまして、国技館での開催に切り替わったためです。国技館の大相撲の初日と、当初、ウチがやる予定だった3月14日がちょうど重なっているというのがあって、ウチの方が延期をせざるを得なくなりました。一応、今、延期に関してなんですけど、代替日程がまだ決まっていない状態です。それは今年オリンピックイヤーでもありまして、いろんな予定が立て込んでいて、コロナ禍の中でどうなるかわからないというので、暫定的ではあるのですが、代替日程は2022年、来年の春を予定しております。代替日程が出ていないので、これはまた決定次第、相撲協会さんの方とも、このご時世を考えながら、すり合せをしながら今、協議しておりますので、決まり次第、追って皆様にお知らせします。また3月14日、本当に楽しみにしていただいていたZERO1ファンの皆様には本当にご迷惑をおかけして申し訳ありません。そのへんはまた追ってお知らせしますし、まだ日程が決まっていないことでもありますので、チケットをすでにお買い求めのお客様に対しては、チケットの払い戻しにも応じさせていただきます。払い戻しに関する詳細は後ほどお知らせさせていただきます。併せて皆様にはお詫び申し上げます」

※大谷、工藤GMとともに頭を下げる

▼大谷「本日はお忙しい中、本当に大変なご時世の中、お集まりいただきましてありがとうございます。今、社長の方からも発表がありましたが、3月14日、予定しておりましたZERO1 20周年記念・両国国技館大会、延期ということになりました。悔しいですね。我々、選手、関係者みんな一丸となって約1年前に両国大会開催を発表して、そこに向かってみんなで一生懸命頑張ってきたので、どう思いを爆発させていいのかわからないという気持ちはありますが、何より僕たちの悔しさも当然ですけども、やはり1年前から20周年記念・両国大会にまたZERO1が戻るというのを楽しみにしていただいていたお客様、ずっと追いかけてくださる記者の皆さんの中でもやはり楽しみにしてくださった方おられたんですね。そういう方たちに申し訳ないなという気持ちと、楽しみにしてくださった皆様に、もしかしたら約1年お待たせすることになってしまうことがつらいですね。またさらに1年伸びるんであれば、伸びた分だけの素晴らしいものをみせなきゃいけないと。僕たちは必ず両国でやりますから。それがもしかすると21周年記念になるのかもしれませんが、両国でやる時には、待ってたぞZERO1と。今回のこの悔しさを吹き飛ばすような大会を開催したいと思います。やはり今回のこの延期に関して誤解してほしくないのが、僕は誰が悪いわけでもない。僕はそう思います。相撲協会さんも本当にギリギリまで我々のことを考えてくださって、そして延期が決定したあとも代替案を必死に考えてくださってます。新型コロナウイルスという巨大な敵に全ての業界が今、窮地に立たされてますけど、僕はその新型コロナウイルスの猛威を直撃した我々は負けてはいけないと思うんです。ここで僕たちが下を向いて、もうダメだとなったら、プロレスが弱い、プロレスがダメだと思われてしまう。僕がそういうことを言うのは恐れ多いかもしれないけど、僕の中ではそういう気持ちを持ってます。もしかするとプロレスだけじゃくて、プロレスで生きてる者は強いんだというものをみせるためにも、へこたれない、くじけない姿を我々プロレスラーみせていきたいと思います。3・14は延期が決定しましたけども、直前に迫りました2月7日、ここから我々ZERO1の20周年記念イヤーと僕の中で気持ちを切り替えて、2月7日から20周年イヤーを全力で突き進みたいと思いますね。さしずめ2月7日の後楽園は、僕たちZERO1のへこたれない記念日。僕の中でそういう記念日と銘打ち、どんな窮地に陥っても前進する、前に進むプロレスラーの姿を、人間の姿を見せていきたいと思います。プロレスラーは頑張ります。よろしくお願いします」

▼工藤GM「このような最初に残念なお知らせから始めましたが、ZERO1が築き上げてきた20年はどんなことがあっても変わりません。いろんなことがあったと思いますが、両国はなくなってしまいましたが、この長い歴史、記念すべき20周年は変わらないです。ですので2月7日から始まる後楽園、そして今後決まっている大会全て20周年記念大会として今後開催していきたいと思います。両国が延期になってしまった分、豪華なカードも決まっていましたが、そのカードを各大会にスライドさせていって、少しでも両国の気持ちを皆さんともう一回、味わいながら、きたるべき延期された両国大会をみんなと迎えたいと思います。ZERO1は何度でも立ち上がる。大谷さんも会社としても体現してきました。今こそ、こういう窮地に陥った時こそ、私たちZERO1の底力を見せたいと思います。ファンの皆さんと一緒に次の両国大会目指して頑張っていきたいと思います。そして2月7日、カードの方も併せて発表させていただきたいと思います。(2・7後楽園大会のカードを発表後)シリーズタイトルとしまして20周年記念大会ということで2月7日の後楽園ホール大会を開催します。5月30日にも後楽園大会が決定しておりますが、そちらも記念大会として、両国大会を補えるような大会を開催したいと思ってます」

▼北村「すいません、失礼します! 両国大会に関する会見だと思って来たら、何なんですかこのカード? 両国大会で開催されるはずだったエル・リンダマンと朱崇花は行われるのに、何で俺と丸藤さんのシングルマッチが開催されないんですか? 20周年記念で後楽園ホール大会やるんだったら、僕と丸藤正道のシングルマッチやらせてください。もうカード決定してるけど、去年1年、1年かけて振り向かせたあの男と試合ができないっていうのが凄く悔しいんですよ。何とかならないですか? お願いします。丸藤正道と試合させて下さい(と頭を下げる)」

▼工藤GM「北村選手、カード決まってますよね。リデット(GLEAT)の選手との対戦が決まっていて、今回再戦ということで絶対勝たなきゃいけない試合が決定してるので…」

▼北村「それはわかってるんです。それはわかってるんですけど、一緒にタッグ組んで戦った馬場(拓海)には悪いけど、この試合をしないと俺は次に進めないって昨日言ったんです。そしたらあいつも会社がもしOK出してくれたら俺は構わないって馬場は言ってくれました。お願いします。この間の配信でもこれからのZERO1を任すには使命が足りないとか言われて凄ぇ悔しいんです。そんな上にいる人間をこの試合で納得させて、黙らせたいんです。お願いします! 丸藤正道とシングルマッチやらせて下さい! 大谷さん、お願いします!」

▼大谷「(工藤GMに向かって)じゃあ、この件は僕に預けてもらってよろしいでしょうか? わかるよ、お前の言いたいことは。悔しいよな、そりゃ。悔しいのそのまま出したんだよな。わかるけど、お前の気持ちはそうかもしれないけど、相手の丸藤正道の気持ちはどうなんだ? 俺の知ってる丸藤選手はZERO1両国大会の第1試合目に凄く思い入れを感じてくれてるんだ。そして星川(尚浩)、ホッシーに対して熱い思いを持ってくれてるんだよ。両国の第1試合で流星番長2代目を背負ってるお前とやるとOKしてくれたんだよな。その丸藤選手に両国じゃなく、後楽園でやってくださいと言えるのか、お前? 受けると思うか? 丸藤正道が」

▼北村「それだったら直談判してでも言いにいくしかないと思ってます。ホントに両国国技館で開催されないのが凄く悔しいですよ。去年の年末にあれだけSNS上でも響かないって言われて、何とかしてあの男を振り向かせることができたんですよ。それなのに1年なんて待てないですよ。1年も待てません。いろんな奴が辞めていって、ZERO1が厳しくなってきて……こうやって記者の前で俺も涙を流すために来たんじゃないんです。俺だって丸藤正道戦にかけてるんで。この試合をやって、俺がZERO1にふさわしい人間なのかどうか、これからのZERO1を引っ張っていけるかどうか、みんなに決めてもらうって、その覚悟で挑みます。なので、よろしくお願いします!」

▼大谷「よし、ちょっと待て。向こうの意見もあるからな。俺はわかったよ、お前の気持ちは」

※大谷が丸藤に電話

▼大谷「もしもし!」

▼丸藤「お疲れ様です」

▼大谷「お疲れ様です。お忙しいところ申し訳ありません。丸藤選手、まずご報告なんですが、3月14日、両国国技館大会が延期となりました」

▼丸藤「なるほど…」

▼大谷「そして今、延期の会見をしてるんですが、会見の途中に丸藤選手と対戦が決まってました北村が入ってきまして、2月7日の後楽園大会で両国でやるはずだった丸藤選手との試合をやらせてくださいと、そう直談判してきました。ご本人の意見を聞こうと連絡させてもらいました。どうでしょう?」

▼丸藤「僕の中では両国の第1試合という意味合いが凄く強かったので。延期となると先はわからないということですよね?」

▼大谷「必ずやります」

▼丸藤「北村選手がその時じゃダメだというわけですか?」

▼大谷「まだ日程は決まってないんですが、今のところのおおよその予定が来年の春になってしまう可能性が高いんです。それを聞いて、北村はそんなに待てないと今、直談判に来てるんです」

▼丸藤「なかなかあれですね。毎回毎回、自由な選手ですね」

▼大谷「自由にさせてますからウチは」

▼丸藤「後楽園大会に関してはあれですか? 20周年大会という形になるんですか?」

▼大谷「そこを皮切りに20周年イヤーとして、全ての大会を20周年大会にします」

▼丸藤「わかりました」

▼大谷「丸藤選手、僕からもお願いです。北村との対決を2月7日、後楽園で受けてください!」

▼丸藤「わかりました。大谷さんに言われたら僕はそれは引き受けるしかないです」

▼大谷「よろしいですか?」

▼丸藤「行きましょう。7日、行きます」

▼大谷「ありがとうございます! よろしくお願いします!」

▼丸藤「北村選手にしっかり鍛えとけと言っておいてください」

▼大谷「わかりました。しっかり言っときます! ありがとうございました!」

▼丸藤「こちらこそ、よろしくお願いします」

※電話を切ると

▼大谷「彰基、聞いたかお前?」

▼北村「聞きました」

▼大谷「本人が了承したぞ。GM、そういったことですいません。当初のカードから変更となってしまいまして、対戦相手に迷惑かけてしまうかもしれませんが、今回ばかりはよろしくお願いします」

▼工藤GM「リデットさんには私の方から誠意をもってキチンとお話しさせていただきますので、丸藤選手の心意気を受けて。その代わり北村選手、この一戦、絶対に意地みせてください」

▼北村「はい、絶対勝って傷跡を残して、いろんな人にZERO1を背負う人間は俺だというのをみせたいと思います。ありがとうございました!」

※北村は退席

▼大谷「よし! 決定でよろしいですか?」

▼工藤GM「はい。そうしましたら先ほど発表しました2月7日の後楽園ホール大会、若干変更がございまして、リデットさんの方にもキチンとお話しをさせていただいてからという形になりますが、丸藤選手vs北村選手とさせていただきます」

――両国大会延期は相撲協会からの打診で決まった?

▼神尊社長「そうですね。大阪場所が物理的にできないということで、昨年もそうだったんですけど、地方場所ができない時っていうのは国技館開催になってしまうということだったんで、そこはやむを得ず。相撲協会さんもいろんな意味で大阪に行かないのは苦渋の決断だったと思いますし、我々としても本当に苦渋の決断ではあるんですけど、相撲協会さんとの協議の中で決まった形です」

――代替大会については?

▼神尊社長「代替日程が今年、オリンピックが入ったりして、両国さんもある競技の会場にもなられているようなので、オリンピックの動向もわからない状況で、年内に関して代替日程がまだ出せないということで。今、確実なところで来年の春と、暫定的ではあるんですが、そういう形で今は落ち着いているという感じです」

――3・14両国のカードをこれからの大会にスライドするとのことだが、工藤GMが指導していたZERO1ガールズについては?

▼工藤GM「今回は両国大会が延期になったということで、ガールズのデビュー戦はいったん両国では白紙という形になりましたけど、今までずっと両国、アジャ戦でデビューするという本当に高い目標をもって練習してきて、今も練習を続けてますので、もちろんデビューに向けて練習をそのまま続けていきますし、それに代わる大会を決定させて、そこに向けてのデビュー戦という形になります。本人たちにはその旨は伝えてあるんですけど、3人ともモチベーションを下げることなく次に向かって、アジャ戦に向けて頑張っていますので、そこはまた追い追い会場を発表して、選手を発表していきたいと思います」

――3・14両国は押忍プレミアムの旗揚げ戦でもあったが?

▼神尊社長「両国自体が延期になっているんで、押忍プレミアムの興行も会社としては今年進めていきたいと思っていますので、先ほどGMが言うように今年、全ての大会が20周年シリーズになってますので、そのどこかに組み込んでいくのか、押忍プレミアムは押忍プレミアムでまた昨年のプレ旗揚げではないですけど、団体として興行を打っていくのか。何かしら、それも含めて考えて発表できればと思っています」

――20周年イヤーの始まりとなる田村戦への意気込みを?

▼大谷「いろんなところで言ってるんですけど、田村ハヤトに関して言えば、僕の中でまだまだキャリアの浅いグリーンボーイみたいなイメージはもう全くなく、彼がウチでチャンピオンになって戦ってきた試合を全部みてきてるんで、僕の中ではもう偉大な選手だと、強い選手だと思って、20周年イヤーのスタートに対戦する相手にふさわしい相手だと思ってますね。僕の中でこの20周年イヤーのスタートにするのであれば、そのメインイベントに大谷晋二郎のシングルマッチが入ってるというのは、僕は何かの運命のような気がして。だからこそ、負けられないと言えば当たり前のコメントになるかもしれませんね。なぜか僕、この田村ハヤトと一回しかやってないけど、向かい合って田村ハヤトと戦ってると、田村ハヤト自身と戦ってるだけじゃない気がするんですね。あいつと戦う中で意識するものがたくさんあって、もしかしたらおじさんvs若者対決かもしれない。もしかしたらもうすぐキャリア30年の人間とまだ1、2年の戦いになるかもしれない。それと同時に、今のこの世の中で、ご時世であいつとこの舞台で戦うのは運命のような気がして。僕の中で勝手に思うんですよね。この試合で大谷晋二郎が勝てば、まだまだみんな頑張れる。偉そうな言い方だけど、僕はそう思うんです。振り返ってみれば、大舞台で負けることの多い大谷晋二郎がここで勝つかと。ここで大谷晋二郎が勝ったら、今へこたれそうになってる、そんな人たちみんなにまだまだ頑張れるという勇気を与えられる。僕はそんな気がするんです。だからこそ、田村ハヤトとの試合で2月7日、後楽園。凄い大会にしますよ。だからこそ、へこたれない記念日なんです。へこたれない記念日2月7日、後楽園。ZERO1の、大谷晋二郎の、プロレスラーの、プロレスの生きざまをみせる大会にしたいと思います。よろしくお願いします」

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