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1/30【新日本】ヒロムとSHOがコメントブースで異例の公開対話 飯伏はSANADAに参加要請

『Road to THE NEW BEGINNING』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋)(2021年1月30日)
○SHO&飯伏幸太&本間朋晃&マスター・ワトvsSANADA&内藤哲也&高橋ヒロム&BUSHI×

 IWGPジュニア王座戦を前に、王者・ヒロムと挑戦者・SHOがリング上のみならずコメントブースでも対峙。異例の公開対話が実現したが、横やりを入れた飯伏はSANADAにも参加を求めた。

 2・10広島大会で行われるヒロムvsSHOのIWGPジュニア戦に向けて、両者は連日前哨戦で対戦している。どちらもすでに気持ちは爆発寸前で、リング上の戦いだけでは収まらず、試合後のコメントにも飛び火。互いに直接対話をアピールし、ヒロムは「名古屋からSHOに会いに行きます」と予告していた。

 今大会でも2人は8人タッグマッチで対戦。2・11広島大会で二冠戦を控える王者・飯伏と挑戦者・SANADAがスピード感溢れる攻防で場内を沸かすと、負けじとヒロムとSHOも熱戦を展開した。気迫全開のエルボー合戦で火花。感情むき出しの両者は追尾して串刺しラリアットを打ち合う。一度はキャッチされながらも、SHOはスピアーを一閃。しかし、ヒロムも真っ向から受けて立ち、ポップアップ式パワーボムでやり返してみせた。

 ダメージを引きずるSHOはロス・インゴの連続攻撃を受けてピンチを迎えたものの、リング上が乱戦になると、そのスキに復活。BUSHIにラリアットをぶち込むと、すかさずパートナーのワトが旋風脚で援護射撃。ここがチャンスと、パワーブリーカーを決めたSHOは、ヒロムに見せつけるように、ショックアローを繰り出してBUSHIを仕留めた。

 試合後、ヒロムは予告通りに動いた。バックステージでコメントを出すSHOのもとを訪問。タイトルマッチを控える2人がコメントブースで座り込んで対話する異例の展開に。「試合のテンションでSHO、お前としゃべりたいんだよ。今こうしてしゃべっていることが俺は嬉しい」と語りかけたヒロムは、「今この時を、この感情、大事にしたくないか? 俺は大事にしたいんだよ。そう、お前に一つ聞きたいことがあるんだ」と投げかけた。

 しかし、2人の間に飯伏が割って入り、「ちょっと待って。俺もいるんだよ。仲間はずれにしないで」と横やりを入れた。飯伏は二冠戦に向けてSANADAに言葉でのアピールを求めてきたが、ポーカーフェイスの挑戦者はノーコメントの時が多く、なかなか噛み合わずにうっ積を溜め込んでいた。そこで、飯伏は「4人で話そう。いつ、いつ話すの?」とSANADAを加えた4人でのクロストークを提案した。

 「今だけは邪魔してほしくなかったな。俺はSHOとお話がしたかった」と残念がったヒロムは、「SANADAさんに聞いとくよ」と捨て台詞を残して去っていき、結局SHOに「聞きたいこと」が何だったかは明かされず。それでもSHOは「面白いな。高橋ヒロム、お前が聞きたいこと、一つ聞きたいことって、また今度でいい。何度でも話してやる。まだ前哨戦はあるぞ。話す機会はある」と対話継続に前向きで、「もちろん間に入ってきた飯伏さん、そしてSANADA選手、あなたたちのタイトルマッチも、もちろん俺と高橋ヒロムで食ってやるつもりだ」と二冠戦にライバル心を燃やしていた。

【試合後の飯伏、SHO、ヒロム】
▼SHO「(※ビデオカメラを睨みつけながら)今日の勝ちはそれでいい。勢いをつけるためだ。高橋ヒロム、高橋ヒロム、会いに来てくれたっていいだろ」

▼ヒロム「(※SHOがコメントしているところに割り込んできて)約束通り、会いに来たよ。お前の勢いは認めるし…(※SHOが歩み寄ってくるのを制して)そんなムキになるなよ。今ここで俺を倒しても、(※右肩にかけていたベルトを軽く叩きながら)このベルトはもらえないぞ。ゆっくり休んでください。ほら、座ってくださいよ。(※とフロアにあぐらをかく。立ったままのSHOに)どうぞ。(※SHOも並んで座ると話を続ける)最初はお前の言う通り、ポッドキャストとYouTube、面白いなと思ったけど、試合のテンションでSHO、お前としゃべりたいんだよ。今こうしてしゃべってることが俺はうれしい」

※SHOは厳しい表情を崩さず、ヒロムの言葉を聞いている

▼ヒロム「今この時を、この感情、大事にしたくないか? 俺は大事にしたいんだよ。そう、お前に一つ、聞きたいことがあるんだ。SHO」

▼飯伏「(※2人の間に割って入ってきて)ちょっと待って。俺もいるんだよ。仲間はずれにしないで」

▼ヒロム「あぁ今、俺は大事なこと聞こうと思ったのになぁ。邪魔してくれたなぁ。(※飯伏が何か言おうとするのを制する形で)大丈夫。大丈夫。大丈夫だから! 俺は飯伏、あんたのことも意識してる。SHO、飯伏、SANADA、お前ら3人のことを意識してるんだ。うれしいな。IWGPヘビー、インターコンチネンタル(2冠)チャンピオンが、こんな近くにいるのは」

▼飯伏「4人で話そう。いつ、いつ話すの?」

▼ヒロム「俺はいつでもいいんだけどさ、今だけは邪魔してほしくなかったな。俺はSHOとお話がしたかった」

▼飯伏「(※ヒロムの言葉を遮る形で)俺はSANADAさんとも話がしたい。4人で話がしたい」

▼ヒロム「(※ゆっくり立ち上がりながら、SHOに向かって)ほら、お前が大好きなお兄ちゃんだぞ。来てくれてよかったな。もちろん飯伏、SANADA、そしてSHO、お前ら3人は意識してるからな。何度でも言う。お前ら3人は意識してる(※と言って控室へ)」

▼飯伏「(※ヒロムの後ろ姿に向かって)次は4人で」

▼ヒロム「(※背を向けたままで)フハハハ。SANADAさんに聞いとくよ」

▼飯伏「聞いとけよ(※少し間を開けてヒロムを追うように控室の方へ)」

▼SHO「(※1人残されて)面白い、面白いな。高橋ヒロム、お前が聞きたいこと、一つ聞きたいことって、また今度でいい。何度でも話してやる。まだ前哨戦はあるぞ。話す機会はある。もちろん、間に入ってきた飯伏さん、そしてSANADA選手。あなたたちのタイトルマッチももちろん、俺と高橋ヒロムで食ってやるつもりだ」

【本間の話】「我々本隊の勝利はうれしいものの、俺があいつから取らないと意味ない。あいつ今日もスカしてたけど、俺は絶対あいつから取って、(シングルマッチを)実現させるから。そう簡単にあいつ取れると思ってないですけど、今2位のオーカーンと何ゲーム差? 2ゲーム差? 3ゲーム差? 絶対、逆転してみせるから。逆転して(シングルマッチの実現要求を)言ってやる。俺はあいつへの気持ちたくさんあるけど、でも俺はうまくしゃべれないから、明日、今回の携帯サイトで公開される『こけしの話』、そこで内藤哲也さんへの思いをしたためた日記、明日公開されるんで。絶対彼は見てると思うんで、俺の純粋な気持ち、受け取ってください」

【ワトの話】「BUSHI、俺は目の前の敵、お前を倒してやる。そして、俺はグランドマスターへ駆け進む。少しずつお前、俺のスピードについてきたのか。もっと速いスピードで、俺は上回ってやるよ」


【SANADAの話】「チャンピオンが『勝ったら何をするのか』って言ってたけど、今、俺は勝つことしか考えてない。俺はミニマミストなんだよ」

【内藤の話】「俺とのシングルマッチを希望してる本間はこのあと当然コメントを残すんだろうね。本間のことだから、(※本間のガラガラ声をまねしながら)『俺は絶対あきらめない』って言うんだろうね。本間はさぁ、あきらめないだけで目標が達成できると思ってんの? まぁ確かにあきらめないことは大事だよ。でも、あきらめないだけじゃ目標は達成されない。つまり、あきらめないだけじゃ俺とのシングルマッチは実現しないよ。もうさぁ、実力行使しかないんじゃないの? 今シリーズ、(※指を折って数えながら)後楽園(2・1)、後楽園(2・2)、後楽園(2・3)、後楽園(2・8)、広島(2・10)、広島(2・11)……あと6回も俺と対戦する機会があるんだ。俺を振り向かせてみろよ。まぁ、彼の実力じゃ残念ながら俺のことを振り向かせることはできないと思うけどね」

※BUSHIはノーコメント

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