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2/7【ZERO1】田中とCIMAが火花 5・30後楽園での世界ヘビー戦仕切り直しに合意

『プロレスリングZERO1 20周年記念イヤーシリーズ Believe “Z"road』東京・後楽園ホール(2021年2月7日)
○田中将斗&菅原拓也&ヒデ久保田vsCIMA&T-Hawk&鬼塚一聖×

 田中とCIMAが改めて対戦に向けて互いに意志を確認し、宙に浮いた状態だった世界ヘビー級選手権試合を5・30後楽園で行うことに合意した。

 王者・田中にCIMAが挑む注目の世界ヘビー級王座戦は3・14両国で行われる予定だったが、会場側の都合で大会自体が延期に。タイトルマッチが宙に浮く形となった中、リベンジャーズの田中が菅原&ヒデと、#STRONG HEARTSのCIMAがT-Hawk&鬼塚とそれぞれ組んで、6人タッグ戦で対戦した。

 のっけから田中とCIMAが火花。田中がショルダータックルをぶち込めば、CIMAもドロップキックでやり返し、ボディスラム合戦を繰り広げて気持ちをぶつけ合った。

 その後、ヒデが長時間捕まり、田中にとってはフラストレーションが溜まる展開となったが、菅原が巻き返すと、ようやく田中が再登場。同時にCIMAもリングに飛び込んだ。いきなりドロップキックを放ったCIMAに対し、田中は得意のエルボーで応戦。負けじとCIMAも追尾式ドロップキックでやり返すと、串刺しダブルニーからヴィーナスに繋げ、アイコノクラズムの構えに。しかし、田中はダイヤモンドダストで切り返すと、スライディングDへ。回避されても、スライディングDでヒザを狙い撃ちにしたが、CIMAもランニングフットスタンプで意地を見せ、シングルマッチさながらの攻防は痛み分けとなった。

 その後、鬼塚が血気盛んに田中を攻め立てたものの、世界ヘビー級王者は沈まず。ならばと#STRONG HEARTSは3人がかりで畳みかけるが、田中はラリアットで鬼塚を足止め。すかさず菅原とヤスが加勢に入ると、田中もレフェリーの目を盗んで竹刀で一撃。垂直落下式ブレーンバスターを決めると、菅原&ヤスもダブルトラースキックで援護射撃。ダイブを阻止しようとするCIMAだったが、田中はかまわずスーパーフライを投下すると、最後はスライディングDで鬼塚を撃沈した。

 試合後、マイクを持った田中が「両国でCIMA戦が流れて。いつやるか、ここで決めようや! もちろんやるよね?」とCIMAに問いかける。CIMAも「おい、俺は田中将斗、弾丸戦士、世界ヘビー級、この三段活用にどれだけ胸が躍ってたと思うねん。さらに両国やぞ? こんな四段活用、十数年なかったからな。テンションは上がりっぱなしなんや。でも、やむにやまれない事情で延期になって、いつまでも両国にこだわっても仕方ないやないか」と異存はない。「今日、6人タッグやけど、田中将斗に火を点けてもらった。相変わらずのタフネスさ。正直、3月14日やったら、俺の調整も追いつかんな。延期になって結果オーライ。でも、延期になったがために、あなたとやるんであれば、そのベルト、俺が必ず一発で獲るからな。今年のCIMAはピリリとしてるぞ」と前向きに受け入れた。

 「1月1日、あなたに挑戦表明した。そして今日、田中将斗にこの後楽園ホール、このリングでもう1回火を点けてもらったんや。後楽園ホールで起こったことは、後楽園ホールで決着つけようやないか!」とCIMAは舞台を聖地・後楽園ホールに指定した。日程を確認した田中は5・30後楽園での対戦を提案するとCIMAも同意。世界ヘビー戦の仕切り直しが決定的になると、CIMAは「調整時間をそれだけあって獲れなかったら、俺は土下座しましょう」と約束した。

【田中の話】「3月でこのベルト懸けてやるつもりが、ああいう状態になって。次やるというのが決まってて、早く返答というか。どこでやるのかっていうのは凄く自分的にも早く決めたかったし。CIMA選手がああいう風に言ってくれて。次は5月。今は2月で、ちょっと期間が空くかもしれないですけど、そこで実現できることに対してはホッとしてますね。今2月で、3ヵ月ぐらいありますけど、体調整えて、万全な状態でこのベルトを防衛したいなと思います」

【試合後のCIMA&T-Hawk&鬼塚】
▼CIMA「(鬼塚の肩を叩きながら)これが#STRONG HEARTSの鬼塚一聖の試合や。なぁ? #STRONG HEARTSが抱えている、どこの団体でも、どんな試合でも全身全霊のプロレス。今日、体で表現したのが鬼塚一聖や。いいよ。立ち上がれなくてもいいんだよ、試合が終わったら。これが鬼塚一聖だ。まぁ、TもTで目標見つけて。我々両国は流れてしまいましたけど、やむにやまれない理由ですから、両国にこだわってもしょうがない。この後楽園ホールで始まった話なんやから、後楽園ホールでケリつけましょう。しかしや。お前も全身全霊かもわからんけど、楽天効果か知らんけど、ZERO1のマー君、タフすぎるやろ?」

▼T-Hawk「間違いないな」

▼CIMA「ベンチキャッチャーしてた。どやさ?」

▼T-Hawk「どやさ、どやさ。タフすぎるだろ。それと、大事なことがありました。ヒデ、お前、シャツを脱げよ、ちゃんと。心構えだ。俺はいくぞ、いつでも。菅原、お前もじゃ。CIMAが田中だったら、俺は誰とでもやるんで」

▼CIMA「ホンマに両国国技館、みんなそれぞれテーマがあって、我々プラットフォームを今現在持たない#STRONG HEARTSがビッグマッチに参加させてもらうのは本当にありがたいことや。その恩返しはガッチリいって、取り返すしかないでしょ。でもね、3月14日やったら…。ちょっと田中将斗は想像以上やったね、今日。今までも何回か、年末と押忍プレミアムとかでも対戦したけど、やっぱり挑戦表明してから初めて1ヵ月以上経って肌を合わせる感じやったけど、あれは生半可じゃない。だからこそ、5月30日、そこまでして途中で俺が調整失敗するなり、怪我するなりしたら俺の負けや。#STRONG HEARTS、取り巻く環境も5月30日までには変わってますから。俺も引くに引けない。5月30日、もし田中将斗に負けたら、俺はしっかりあの人の前でヒザ付いて、頭下げますから。でもね、リング上でも3回言った通り、2021年のCIMAは、そして#STRONG HEARTSはピリリと違いますから。今までT-Hawk、リンに現場任せきりやったけど、今年はピリリと違う。鬼塚もこれだけのものを見せてくれたんや。#STRONG HEARTS、挑戦するだけ挑戦して、なかなかベルト獲ってないでしょ?」

▼T-Hawk「確かに」

▼CIMA「リンが持っているだけなんやから。Tも獲りにいこうや。WRESTLE-1以来、シングル獲ってないでしょ?」

▼T-Hawk「獲ってないです」

▼CIMA「鬼塚もなにかしら見つけましょうよ」

▼T-Hawk「しっかりチームとしてピリリといきましょうよ」

▼CIMA「とにかく凄いな、弾丸戦士あれは。どやさ?」

▼T-Hawk「ピリリといこうよ、ピリリと」

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