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2/7【ZERO1】丸藤が北村に貫禄勝ち 来春延期・両国での再戦を要求

『プロレスリングZERO1 20周年記念イヤーシリーズ Believe “Z"road』東京・後楽園ホール(2021年2月7日)
○丸藤正道vs北村彰基×

 丸藤がZERO1の20周年シリーズ第1弾の第1試合で北村に真・虎王で貫録勝ち。「両国、やるならもう1回俺とやれ。ZERO1さんよ、舞台用意しておけ。第1試合、俺と北村。次ダメだったら瞬殺してやるからな」と来春に延期となった両国での再戦を要求した。

 ZERO1の前身団体であるプロレスリングZERO-ONEは2001年3月2日の両国国技館大会で旗揚げ。第1試合は「星川尚浩vs丸藤正道」のシングルマッチだった。星川から"流星番長"の異名と学ランを受け継いだ北村は、昨年の天下一Jr.トーナメントを制すると、願い事として、20周年記念興行として予定されていた3・14両国の第1試合で丸藤との一騎打ちを志願。猛アピールで対戦決定に至ったが、両国大会が会場側の都合により来春(予定)に延期に。それでも北村が直訴し、"20周年記念シリーズ"第1弾となる今大会に会場を移し、シングル戦が実現する運びとなった。

 試合は丸藤ペースでスタートした。起き上がり小法師式逆水平やステップキックで先制、場外ではあいさつ代わりにこん身の逆水平を叩き込んだ。北村は「馬鹿にするな」と吠えて打ち返すが、破壊力の差はいかんともし難い。丸藤は押し勝つと、北村に声援を送る沖田リングアナを挑発する余裕を見せた。その後、北村の左腕に一点集中攻撃を展開する。フェイスクラッシャーやフィッシャーマンで一旦は反撃した北村だったが、まだまだ余力を残す丸藤は左腕攻めを止めず。トラースキックのコンビネーションも完璧に決まると、「終わりだ、コラ」と不知火の構えに。

 なんとか阻止した北村はスピアーから決死の逆襲に。星川から受け継いだ流星キックが顔面にクリーンヒットして好機を掴む。投げ捨てジャーマンから今度は後頭部に流星キックを一撃。再びジャーマンスープレックスを決めて3カウントを迫った。しかし、丸藤はキックアウト。続くダルマ式ジャーマンを上手く防ぐと、串刺し攻撃を自爆させた直後に虎王をぶち込む。

 ニアロープに救われた北村だったが、ダメージは明らか。丸藤は「立て、オラ!」と何度もゲキを飛ばすと、逆水平をズバリ。北村も必死に食らいつき、ランニングエルボーで巻き返したものの、丸藤はそれをあざ笑うかのように、股の間を抜くトラースキック、フックキック、虎王と怒とうのラッシュ。北村はフォールを返して意地を見せたが、最後は真・虎王が完璧に決まり、丸藤が完勝した。

 完敗を喫した北村は立つのもやっとの状態だったが、それでも丸藤にしがみつき、ビンタを浴びせて意地を見せる。あえて受け止めた丸藤は、北村の左腕を捻り上げると見せかけて、そのまま手を掲げる余裕を見せた。

 北村の猛アピールを受けて決定した今回の試合だが、丸藤は満足できなかったようで、「舞台が両国じゃなくてよかったな。お前にちょっと猶予が与えられたんじゃないか。どうした? あれで流星番長を名乗れるのか? しっかり来い、しっかり。体も鍛えてこい」と猛ゲキ。そのうえで、「両国、やるならもう1回俺とやれ。ZERO1さんよ、舞台用意しておけ。第1試合、俺と北村。次ダメだったら瞬殺してやるからな」と来春に延期となった両国大会の第1試合を再戦の舞台に指定した。

【丸藤の話】「北村か。舞台が両国じゃなくてよかったな。お前にちょっと猶予が与えられたんじゃないか。どうした? あれで流星番長を名乗れるのか? しっかり来い、しっかり。体も鍛えてこい。両国、やるならもう1回俺とやれ。ZERO1さんよ、舞台用意しておけ。第1試合、俺と北村。次ダメだったら瞬殺してやるからな。試合用意しとけ」

【北村の話】「あぁ! あぁ、クソ! ダメだった! スゲェ悔しい気持ちでいっぱいなんですけど、このままで終わりたくないっすね。このままじゃ終われないっすよ。クソ! 全然俺が言ってることとか、なんにもついてこねぇし、ダメだ、あんなんじゃ。せっかく丸藤正道という男を振り向かせて、今日なんとか実現させたのに。あんな試合内容じゃお客さんも納得しないよ。だからって見ないであくびして帰った人いるだろう。何にも爪跡残せてねえよ。自分が情けない。ホント情けないです」

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