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2/8【新日本】最終W前哨戦は激闘フルタイム 言葉なき熱闘の誓いでいざ広島へ

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2021年2月8日)
△飯伏幸太&SHOvs高橋ヒロム&SANADA△

 二冠&IWGPジュニア最終ダブル前哨戦は激闘ドロー。全員がノーコメントだったものの戦いで雄弁に語り合って広島2連戦を迎えることになった。

 広島2連戦初日のメインでIWGPジュニア戦を争う王者・ヒロムとSHO、2日目のメインで二冠戦を争う王者・飯伏とSANADA。タイトル戦決定以来、連日、前哨戦を繰り広げてきた。

 広島2連戦はいよいよ2日後に幕を開ける。この日は飯伏&SHOとSANADA&ヒロムが激突する最後のダブル前哨戦。二冠戦へ向けて飯伏とSANADAが先発で対峙した。スワンダイブ攻撃をかわしたSANADAがドラゴンスリーパーで絡みつけば、飯伏はScull Endに持ち込ませず。早くもカミゴェを繰り出したもののSANADAが回避。のっけから目まぐるしい読み合いを展開した。

 2度目の激突でも両者は譲らない。レッグラリアット、パワースラム、ムーンサルトで攻勢に出た飯伏が掌底、ローキック、ローリングソバットのコンビネーションを浴びせたが、SANADAも低空ドロップキックで右ヒザを射抜いて逆襲。飯伏がスワンダイブ式ミサイルキックで応戦したが、SANADAはムーンサルトで飛びついてのドラゴンスリーパーで捕らえる。振りほどいた飯伏がハイキックを繰り出してもかいくぐってネックスクリューを敢行。本番が近づくにつれて両者のせめぎ合いが激化しているのは明らかだ。

 最後の前哨戦となったヒロムとSHOも負けじと激しく渡り合う。ヒロムのラリアットをSHOがかいくぐれば、スピアーはヒロムが真っ向から受け止めて決めさせず。意地のエルボー合戦に突入し、ともに声を上げながら何発も打ち合った。ヒロムが時間差ロープワークからのコルバタで飛びつけば、これを回転途中で食い止めたSHOがスピアーでねじ伏せた。ヒロムがファルコンアローで反撃しても、カウンターのジャンピングニーをぶち込み、チキンウイングアームロックで絞め上げた。耐えたヒロムはエルボーをカウンターでさく裂。SHOは前のめりに崩れ落ちた。

 25分経過と同時にヒロムがトラースキック、ラリアットを叩き込んだが、SHOは意地で倒れずラリアットを連打した。なおも両者はラリアットを打ち合い、3度の相打ちの末に倒れ込んだ。手拍子が後押しする中、SANADAがヒロムを、飯伏がSHOの足を引っ張ってを自陣に戻してタッチ。両者もエルボー合戦で火花を散らし、残り3分をきったところで雄たけびを上げた飯伏が連打で押し込んだが、SANADAはオコーナーブリッジのフェイントからドラゴンスリーパーで捕らえる。逃れた飯伏がハイキックをさく裂させても、続くカミゴェをかいくぐったSANADAがScull Endに持ち込んだ。

 飯伏は意地でもギブアップしない。残り時間1分と同時に放ったSANADAのラウンディングボディプレスも不発に終わった。そして4者が入り乱れる混戦模様の中、SHOのジャンピングニー、ヒロムのショルダータックル、飯伏のドロップキック、SANADAの低空ドロップキックが連鎖。ヒロムがリフト式パワーボムでSHOを叩きつけたが、飯伏がハイキックで蹴散らす。スワンダイブ式ミサイルキックを放ったSANADAがドラゴンスリーパーで絞め上げたが、飯伏が首固めで切り返す。2カウントでSANADAが返したところで時間切れのゴングが鳴らされた。

 広島に向けた最後の前哨戦は激闘フルタイム。観客が手拍子で称える中、しばし4人揃って大の字となったものの、それぞれ何とか上体を起こすと、飯伏はSANADA、ヒロムはSHOと視線を合わせた。

 誰も締めのマイクを握らず、全員がノーコメントで控室へ。前哨戦を通じて、ベルト統一、バックステージ談義など“口"でもやりあってきた4選手ではあるが、最後は“雄弁なる試合"にすべてを込めて、広島での熱闘を誓いあう形となった。

※飯伏&SHO、SANADA&ヒロムはノーコメント

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