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2/10【新日本】BUSHIがワト連破 スーパーJr.制覇&タイトル挑戦の青写真披露

『THE NEW BEGINNING in HIROSHIMA』広島サンプラザホール(2021年2月10日)
○BUSHIvsマスター・ワト×

 BUSHIが昨年のスーパージュニア公式戦に続きワトを連破。今年のスーパージュニアを制覇し、IWGPジュニア王座に挑戦するという青写真を披露した。

 BUSHIが1・6TDCホールで「俺はヒマしてるんだよ。だから、マスター・ワト、いや、川人。俺が相手になってやる」とワトに宣戦布告したことで決まった一騎打ち。連日前哨戦で対戦して遺恨が深まり、2・8後楽園ではワトが「あいつのマスク、破いてやるよ」と予告して決戦当日を迎えた。

 昨年敗れているワトにとってはリベンジするまたとないチャンス。いきなり仕掛けた。入場直後にミサイルキックで奇襲して場外に蹴落とすと、トルニージョで飛翔。予告通りにマスクに手をかけると、場外ではTシャツを引き裂いてみせる。BUSHIは右ヒザ狙いでペースを奪いにかかるも、ワトは喧嘩腰に蹴りを放って追撃させず。風車式バックブリーカーや飛びつき式ネックブリーカーを繰り出した。

 後手に回ったBUSHIだったが、延髄斬りで反撃開始。ワトがトペを狙っても、一足先にリングに舞い戻って逆に場外へ叩き落とし、矢のようなトペスイシーダを敢行する。リングに戻ってもBUSHIの時間が続いた。ヒザに低空ドロップキックをぶち込んで動きを止めると、DDTでマットに突き刺し、テリブレの構えに。

 こらえたワトが同型の得意技・レシエントメンテで逆転。BUSHIがまたもヒザに低空ドロップキックを見舞っても、ワトは旋風脚で押し返し、天山直伝のTTDで真っ逆さま。ここがチャンスとRPPで突っ込んだが、避けられて痛恨の自爆に。

 それでもワトはミドルキックを乱射したが、蹴り足をロープに引っかけて動きを封じたBUSHIがコードブレイカーで逆襲。ワトの抵抗をものともせずに、今度こそテリブレでマットに叩きつける。ギリギリで肩を上げたワトだったが、BUSHIは間髪入れずにエムエックスを決めて接戦を制した。

 試合後、ワトに肩を貸すと見せかけて、場外に投げ捨てたBUSHI。進境著しいワトを連破し、シングル戦線で浮上する足掛かりを掴んだ。とはいえ、現在の王者はロス・インゴの同門である高橋ヒロムだけに、BUSHIは「川人に勝ったから、この後、IWGPジュニアの勝ったほうに挑戦します…とは言わないよ。別に川人に勝ったぐらいでさ、挑戦できるの? そんなの納得しないよ。俺だって納得しないよ」と慎重姿勢を示した。

 挑戦するならば“誰もが納得いく答え"を持ってチャンピオンの前に立ちたいと考えるBUSHIが描いた青写真がスーパージュニア制覇だ。現状、新型コロナ問題が続いているだけに、今年はどのタイミングで開催されるか未定だが、BUSHIは「IWGPジュニアのベルトに挑戦する時は、今年のスーパージュニア優勝しかねぇだろ。な? だったらな、納得のいく挑戦表明、必ず辿り着いてやるよ」と予告した。

 誰よりも早い優勝宣言をぶち上げたBUSHI。同門でのタイトル戦にこぎつけるべく、さらに実績を積み重ねていく構えだ。

【BUSHIの話】「この広島のビッグマッチ第2試合、川人に勝ったから、このあとIWGPジュニア(タイトルマッチ)の勝った方に挑戦します…とは言わないよ。別に川人に勝ったぐらいでさ、挑戦できるの? そんなの納得しないでしょ。俺だって納得しないよ。誰もが納得のいく答えを持って、チャンピオンの目の前に現れて。チャンピオンの前に現れるっていうのは、すなわち、IWGPジュニアのベルトに挑戦する時は、今年のスーパージュニア優勝しかねぇだろ。な? だったらな、納得のいく挑戦表明。必ずたどり着いてやるよ」

【試合後のワト、天山】
▼ワト「ただ一つ、負けたけど、楽しかったよ。最後にあのコードブレイカー、足をコードブレイカーを食らってなければ、こんな結果じゃなかったはずや。俺の、この右の蹴りをかわされてしまった…。俺はあきらめてへんから。まだまだ、あきらめてへん。こんなとこで…」

▼天山「(※ワトの言葉を遮るように)OK、大丈夫か? いい試合やったよ。でもね、あきらめない、それは大事や。こんなことでな、負けて、もう1回2回負けたぐらいで終わるような男ちゃうやろ。まだまだいけよ」

▼ワト「まだまだ…」

▼天山「今日はチャンスやったかもしれないけど、チャンス逃がしたら、またつかみにいけよ」

▼ワト「またつかみにいきます」

▼天山「いけるんやって。そんだけのもん持ってるんたから」

▼ワト「俺の青い炎、消えてねえからな(※と言い残して控室へ)」

▼天山「(※控室に向かうワトの背中を見送って)まぁBUSHIも敵ながらあっぱれですけど、ワトも一生懸命やってここまで来たのにね、このチャンスを逃して、もったいなかったですね。いいとこまでいって、しっかりと今日は(勝利を)取ってもらおうと思ったんですけど、残念です。でも日に日に、見るたびに成長してるし、ワトの潜在能力ってまだまだ、まだまだ、もっともっと伸びる要素はいっぱいあるからね、しっかりと。次はどんな、なんていうかテーマっていうか。彼にとってはもうジュニアでガンガンやってほしいしね。上を見て、狙ってやってもらわないとね。このまま終わる男じゃないしね。負けたからって、まだまだいきますよ。こっからですよ。負けてから、そっから勝負ですよ。マスター・ワト、しっかり最後まで…最後っていうたらおかしいな。まだまだ頂点目指して、上を目指して、やってもらいたいですよ。俺は後ろから後押しするしかないです。マスター・ワト、しっかりとトップ取ってほしいと思ってるんで。まだまだこれからですよ」

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