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2/12【NOAH】拳王“夢"の武道館でナショナルV5、「業界一位」の誓い 船木返り討ちでカシン迎撃へ

『ABEMA presents DESTINATION 2021 〜BACK TO BUDOKAN〜』東京・日本武道館(2021年2月12日)
GHCナショナル選手権試合 ○拳王vs船木誠勝×

 拳王が“夢"の武道館で船木を破ってナショナル王座V5。「業界一位」の新たな夢をぶち上げ、カシン迎撃も浮上した。

 ノア内で誰よりも武道館開催を訴えてきた拳王が待望の帰還となったこの日、船木とのナショナル王座V5戦に臨んだ。1・31後楽園大会での前哨戦ではハイブリッドブラスターでKOされた上にスリーパーで絞殺されて完敗。「間合いの勝負」と定めて雪辱戦に臨んだ。

 両者が対峙すると広い武道館にピーンと緊張感が張りつめた。いきなり船木が仕掛けたタックルを阻止した拳王はローキックを連発したものの、気づけばグラウンドに引き込まれてしまう。胴締めスリーパーは阻止したものの、馬乗りになられて完全に動きを封じられて顔面への掌底を小刻みに連打されると、腕ひしぎ逆十字固めに捕まった。

 拳王はロープに逃れたものの、船木のミドルキック連打で棒立ちになり、浴びせ蹴りをモロに食らってしまう。ハイブリッドブラスターを食い止め、スリーパーで絡みついたが、バックドロップで切り返されて打開には至らず。張り手で果敢に立ち向かっても、掌底で返り討ちにされた。

 それでも拳王は起死回生のジャーマンで反撃ののろしを上げ、雄たけびもろとも蹴暴で蹴り飛ばした。ハイブリッドブラスターからのスリーパーに捕まっても、即座にロープに逃れて後楽園の再現を許さず。ミドルキック連打を浴びながらも掌底合戦に持ち込み、そのさなかでハイキックをさく裂。すかさずドラゴンスープレックスで逆転勝利を決めた。

 拳王が船木にリベンジを遂げ、夢だった武道館の大舞台でナショナル王座5度目の防衛に成功した。「船木誠勝、やっぱり最強だ。本当にプロレスラー=最強を体現し続けてきただけあるよな」と敬意を表した拳王は「そんな最強の船木誠勝に勝てたのも、このような状況の中、ここに集まってきてくれたクソヤローどもと、そして、ここ日本武道館のおかげだ!」と叫んだ。

 大きな拍手に包まれる中、拳王は「日本武道館、俺が3年前にずっとここに連れてくるとずっと夢見て、ずっと夢を唱え続けてきて、ようやく来れたぞ武道館に。夢は願えば叶うものだろ。夢は言い続ければ叶うものだろ。それが今日わかっただろ!」と魂の叫びを続けた。そして「ここでもう1個、夢ができたぞ。その夢をずっと言い続けるぞ。これからはな、プロレスリングノアを業界一位にのし上げる。拳王、俺についてこい」と大きな夢を新たにブチ上げて締めた。

 試合後、次なる挑戦者として現れたのはなんとカシン。バックステージで「俺も夢を語りたい。夢は願えば叶うんだろ?」と拳王のもとにやってくると、「俺の夢はチャンピオンになることだよ。俺がプロレス界に入ったのはそのベルトを獲るためだ」と挑戦表明。真意のつかみきれないカシン流に怒りを露わにした拳王もその場で受諾した。

【試合後の拳王】
▼拳王「船木誠勝…やはり最強のレスラーだった。俺はな、ずっと夢見続けてきたんだ。そして、このような状況の中、これだけのクソヤローどもが観に来てくれたんだ。いつも以上に俺はな、強かったぞ。俺はな、最強を倒したからな。これからはな、俺は最強のレスラーになってやるぞ。そして!」

※ここでカシンが姿を現す

▼カシン「ちょっと待った、待った。最強とやりたいけど、俺も夢を語りたい。夢は願えば叶うんだろ?」

▼拳王「テメーの夢はなんだよ?」

▼カシン「俺の夢はチャンピオンになることだよ。俺がプロレス界に入ったのはそのベルトを獲るためだ。ナショナル王座を」

▼拳王「お前、本当にそれが夢なのか?」

▼カシン「そうだよ、俺の夢だよ。夢は願えば叶うんだろ?」

▼拳王「叶えるものが夢なんだよ!」

▼カシン「だから、叶えに来たんだよ」

▼拳王「仮にお前の夢がこのベルトを獲ることだとしようか。その寸前で、テメーの夢は叶わないかもしんねえけど、挑戦だったら受けてやるよ」

▼カシン「夢を叶えさせてもらう。正々堂々と、セコンドの乱入、反則なし。分かったか? 汚いマネはすんなよ」

※カシンが去っていくと

▼拳王「俺のメチャクチャ強い思いを語っている時に、あんな薄っぺらいヤツが来て、本当に申し訳ないな。せっかく日本武道館に11年ぶりに来たのに、あんなちゃらけたヤツが来て、本当にテメーらマスコミのクソヤローども、申し訳ないな。あいつの挑戦を受けてやる。すぐにでもな、倒してやるからな。そして! もう一度戻るぞ。プロレスリング・ノアを業界1位にのし上げる。それが俺の次の夢だ」

【試合後の船木】
――かなり激しい戦いとなったが、拳王選手と戦ってみてどうだった?

▼船木「いやあ、やっぱり若いなあと思いましたね。こっちの攻撃がですね、どんどん当たって、手応えあるんですけど、吸収して、また返してくると。まあ、取られましたね、一本」

※ここでカシンが登場すると

▼カシン「3月3日、(ストロングスタイルプロレス後楽園大会で)若くない俺とやるのはどうですか?」

▼船木「それはやりますよ」

▼カシン「じゃあ、3月3日、ストロングスタイルプロレスで」

※カシンが去っていくと

▼船木「もう次の挑戦が来ましたんで。もう1回、次があるなら獲ります。ちょっとやられましたね。いい感じで終わっちゃいましたね、武道館で」

――前哨戦では物足りなさを口にしていたが?

▼船木「いやいやいや。全部吸収して返されましたね。たぶん武道館で勝つということしか考えてないと思います。何回もたぶんやられそうになった箇所はあったと思いますよ。だけど、目が死なないですね、最後まで。やっぱ落とさなきゃダメですね。次、必ず違う形でまたリベンジします」

※再びカシンが姿を現すと

▼カシン「写真を。平井代表、早く早く」

※ストロングスタイルプロレスの平井代表にサングラスをかけさせて、3人で握手した写真を撮影すると

▼カシン「じゃあ、3月3日」

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