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2/15【DDT】ヘッドコーチ就任、3・28後楽園で樋口とV1戦 新KO-D王者・秋山がDDTへの“本道注入”に改めて意欲

 2・14川崎大会で新KO-D無差別級王者に輝いた秋山準が15日、都内で一夜明け会見。3・28後楽園大会で樋口和貞の挑戦を受けることが正式に決まったほか、正式入団と同時にヘッドコーチ就任も決定し、DDTへの“プロレスの本道"注入に改めて意欲を示した。

 高木三四郎社長の要請でこれまでゲストコーチを務めてきた秋山だが、正式入団と同時にヘッドコーチに就任。会見で秋山は「DDTにはDDTの歴史とかスタイルがあると思うんで。今現在いる選手をガラッと変えるというつもりはなく、いい色は色で残しておきながら、僕の持ってるものを注ぎ込めればと思ってます。技術というよりは、どちらかというと気持ちの部分であったり、そっちの方が大きいのかな。教えるといっても昔みたいにガンガン受け身取れ、スクワット何千回やれ、そんなことはやらすつもりもないですし、しっかり効かせて体に身になるような、無茶なことはしないようなことをやっていきたいなと思ってます」と所信表明した。

 前夜の川崎大会では昨年末のG王GP公式戦で敗れている樋口を初防衛戦の相手に指名。3・28後楽園大会での王座戦が決まった。戴冠時にはベルトを腰には巻かなかった。「情けない負け方をした」というだけに、樋口を破って初めてベルトをその腰に巻くつもり。「荒々しい試合になるんじゃないかとは思いますけどね。リング上は完全なる選手としていかせてもらうんで、荒々しい試合にした方が彼のためにもいいのかなと思ってます」と樋口の豪快さに真っ向から付き合うつもりでいる。

 ヘッドコーチ、KO-D無差別級王者として改めてDDTにプロレスの本道を注入する。すでに男色ディーノが“DDTらしさ"をキーワードに反発しているものの、秋山は「そりゃそうですよ。僕が入って僕のやり方が気に食わないっていう選手。じゃあ、その気に食わないなりの何かを見せてくれればいいし、皆さんにね、それを言葉として伝えてくれればいい。俺はもちろん俺でチャンピオンとしてプロレスの本道を持ってきたというぐらいだから、やらないといけない」と“主張のぶつかり合い"にもむしろ期待感。全日本もこの日、秋山との契約満了を正式に発表。DDTにどっぷり浸かって波紋を起こしながら底上げを狙う。


【会見の模様】
▼高木社長「昨日のカルッツかわさき大会でWRESTLE UNIVERSEの方で配信トラブルがあったことをお詫びいたします。楽しみにしていただいた方も多いと思いますので。現在、原因を究明しておりまして、再発防止に努めさせていただきます。このたびは申し訳ありませんでした」

▼秋山「コロナ禍の中で最前線で頑張っていた遠藤選手からベルトを獲れて、だいぶキャリアも年も違いますけど、素直にうれしかったですね。これから僕にできることをやっぱり選手の先頭に立ってやっていかないといけないなと思ってます」

※3・28後楽園大会における樋口との初防衛戦決定を受けて

▼秋山「昨日、僕の方からお願いして早く決めていただいてありがたいです。リーグ戦でちょっとかっこ悪い負け方をさせられたので、どうしても彼と戦って勝つまでは気持ちよくベルトを巻けないと思って肩にかけるだけにしてますけど、彼に勝ってベルトを巻けるようにいい試合をして勝ちたいと思っています」

▼高木社長「もともと秋山選手にはゲストコーチとしてという部分と…ゲストコーチに就任していただいて、練習面なんかもサポートしていただいてはいたんですが、正式入団していただいたからには、もともと秋山選手がそもそもDDTにゲストコーチとして就任するようになった経緯というのは、秋山選手がツイッターの方で『秋山準の1から10まで教えたらどんな選手が生まれるんだろう』っていう言葉に僕は凄く興味を持って、DDTの選手にも秋山さんの1から10まで教えていただきたいというお願いから始まったことではありました。正式入団していただいたからには、そこの部分もそうなんですけども、やはり古くはジャイアント馬場さんや三沢光晴さんの近くにいて、非常にいろいろなスタイルのレスリングや、リング以外の部分の作法なんかも間近で見ていらっしゃったんじゃないかなと思っております。そういった部分の人材育成ということも含めまして、ゲストからさらに一歩踏み込んだ形でヘッドコーチとして、DDTにいろんなものを教えていただきたいと思いまして、就任していただくこととなりました」

▼秋山「ヘッドコーチといってもね、やっぱりDDTにはDDTの歴史とかスタイルがあると思うんで、なかなか今の、今現在いる選手をガラッと変えるというつもりはなく、いい色は色で残しておきながら、僕の持ってるものを注ぎ込めればと思ってます。技術というよりは、どちらかというと気持ちの部分であったり、そっちの方が大きいのかなという感じもしてます。ただ、一人ぐらい完全にイチから教えたいなという、ちょっとそういう気持ちもありますので。今度またテストありますよね。そこで入ってくる子がいれば教えたいなと。でも、教えるといっても昔みたいにガンガン受け身取れ、スクワット何千回やれ、そんなことはやらすつもりもないですし、しっかり効かせて体に身になるような、無茶なことはしないようなことをやっていきたいなと思ってます」

――ここまでDDTの選手たちを見てきて、試合で対戦してきて、いい部分、足りない部分は?

▼秋山「身体能力というか、そういう部分ではかなり秀でたものがみんなあると思いますし、たぶんみんなDDTの中でしか試合したことがない選手が多いんで、自分を測るもの、どれぐらいのものなのか、あんまりわかってないと思うんですけど、かなりできて…できてるというか、身体能力は素晴らしいものを持ってると思います。ただ、それをうまく活かせれるように。もちろん、もっと細かいところも必要な部分がありますし、逆にないんだなってところもありますし、そこは最低限、教えたいなと思ってます」

――以前、WWEからもゲストコーチのオファーがあったが、再びオファーされたらどうする?

▼秋山「もう僕、今DDTのヘッドコーチになったんで、きてもお受けできません。やっぱりここDDTに来て、選手みて、僕もやりがいも教えがいも感じてますし、教えたらすぐできそうな選手もたくさんいますし。兄弟団体か何かわからないけど、ノアの若い選手もいい選手いますけど、僕、DDTに来て、みて、凄いできる選手が、できそうな選手がたくさんいるんで教えたいなと。可能性があると思ったんで」

――樋口選手との初防衛戦はどんな試合になると思う?

▼秋山「荒々しい試合になるんじゃないかとは思いますけどね。俺はそういうつもりでいくつもりだし。ヘッドコーチといっても別にそこはまた違うんでね。そこは選手として。あんまり本当はガッチリした役目みたいなところは本当は必要ないかなと思うんですね。選手だけで生きてた方が面白いことも言うし、と思うんですけど。ただ、キャリア的にも若い子たちに教えないといけない立場でもあると思うんで。ただ、リング上は完全なる選手としていかせてもらうんで、荒々しい試合にした方が彼のためにもいいのかなと思ってます」

――ヘッドコーチでありチャンピオンでありという立場に反発もあるかもしれないが?

▼秋山「反発は何でしょうか?(笑) ディーノ選手から反発食らってますけどね。それはそれで、そりゃそうですよ。僕が入って僕のやり方が気に食わないっていう選手。じゃあ、その気に食わないなりの何かを見せてくれればいいし、俺はもちろん俺でチャンピオンとしてプロレスの本道を持ってきたというぐらいだから、やらないといけないし。反発したら反発したで、その奴らがその主張をみせてくれればいいし。皆さんにね、それを言葉として伝えてくれればいいし。ただ単に反発するのはヘッドコーチとして許しません」

――今の秋山選手のディーノ選手に対する思いを受けて、どう対処していく?

▼高木社長「先ほど言った部分なんですけど、よく言われるDDTらしさとかDDTっぽいものって、今までいろいろウチも23年間の歴史がある中で、その都度その都度、わりと都合よくバージョンアップされてる部分ってあると思うんですよ。だから僕の中ではお客さんが楽しんでもらえる、お客さんに満足してもらえるものなのであれば、時にはそういった反発だったりとか、そういった部分もお客さんの中でそれを楽しみにしてもらえるならば、そういうのをみせるのもありだと思いますし。逆に言うならば、それでDDTらしさがなくなるっていうものであれば…でもそんなヤワな団体でもないと思うんでDDTって。正直言って結構いろんなものを飲み込んできて成長してる団体だと僕の中で思ってるんで。ツイッターでのやり取りも見ましたけど、もっともっと大きい流れになれば、それでいいと思いますし。僕流の言い方をさせてもらえれば、丸投げさせていただければなと思ってますので」

▼秋山「(遮って)いいですか? 僕、ディーノ選手に関しては凄く認めてるというか、ああいうスタイルではあるけど、それを貫いてるっていうのは僕は凄いことだと思うし。僕の言葉にツイッター上で反発してくるのも彼だけだと思うし。彼には彼のプライドとかね、そういうものもあると思うし。いろんなとこが、ものがDDTにあっていいんじゃないかなと僕は思うんですけどね。もしかしたら交わって何ちゃら電源(苦笑) 何ちゃらサーバーもできるかもわからないし。それはそれで面白いかなと僕は思ってます。大阪出身なんで僕は嫌いじゃないです」

――秋山選手もディーノ選手の土俵に乗ることもあるかもしれない?

▼秋山「それはわからないです(笑)」

【DDT】3/28(日)東京・後楽園ホール『Judgement2021〜DDT旗揚げ24周年記念大会〜』10:30開場、11:30開始

▼KO-D無差別級選手権試合
[挑戦者]
樋口和貞
vs
秋山準
[第76代王者]
※秋山初防衛戦

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