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2/16【新日本】「ようこそヒロムちゃんワールドへ」 ファンタズモに“ダンボール・ベルト"で返礼

『Road to CASTLE ATTACK』東京・後楽園ホール(2021年2月16日)
〇高橋裕二郎&エル・ファンタズモ&石森太二vsSANADA&高橋ヒロム&BUSHI×

 「ようこそヒロムちゃんワールドへ」。ヒロムが次期挑戦者・ファンタズモに段ボール製IWGPジュニアベルトで返礼した。

 2・25後楽園大会でジュニアタッグ戦を争うファンタズモ&石森とヒロム&BUSHI、2・25大阪城大会でジュニア戦を争うヒロムとファンタズモ。ヒロムは前日の後楽園大会でファンタズモからTシャツをプレゼントされて動揺をみせていたが、ファンタズモから求められた返礼を一夜明けて用意していた。

 ファンタズモTシャツ着用で登場したヒロムはなんと段ボール製のIWGPジュニアベルトを持参。それをファンタズモにプレゼントすると、両手をクロスしてマットを転がり回るファンタズモのポーズを真似た。ファンタズモ&石森の襲撃を受けても、石森を場外に蹴散らし、ファンタズモをコルバタで吹き飛ばす。BUSHIとの連続攻撃も決まった。

 その後もロス・インゴが3人同時低空ドロップキックの見せ場を作ったが、SANADAが捕まってしまう。代わる代わる執ように背中を引っかかれると、ヒロムから受け取ったファンタズモTシャツを着用して対抗。背中にはファンタズモの顔がプリントされており、本人も困惑して手が止まったものの、代わりにSANADAの胸をかきむしった。

 SANADAがBULLET CLUB3人をなで斬りにすると、BUSHIが石森との読み合いを展開。スライディングジャーマンで叩きつけられても、低空ドロップキック、DDTで反撃し、ヒロムとの合体フェースバスターを敢行した。相手が裕二郎に代わってもヒロムのトラースキック、SANADAのトーキック、BUSHIのバッククラッカーが立て続けに決まったが、ファンタズモ疑惑の右足によるサドンデス(トラースキック)を腹部に食らったヒロムが蹴散らされると、孤立したBUSHIもサドンデスをボディに被弾。続く裕二郎のピンプジュースによって3カウントを聞いた。

 試合後もヒロムは腹部の痛みにのたうち回るばかり。その眼前でファンタズモはジュニアタッグと段ボール製のベルトを肩に挑発。段ボールベルトにキスしてからそのまま持ち帰り、「ヒロムちゃんは思いやりがあるなぁ。わざわざ段ボールを切り抜いて、お手製のIWGPジュニアベルトを作ってくれるとは優しいな。もしかして俺たち良いダチになれるかもしれない。どうだ? 俺のダチになりたいか? これは大事に持っとくよ」とヒロムからの返礼にまんざらでもない様子。一方で「大阪城ホールでもお前にサドンデスをお見舞いし、本物のベルトももちろんいただくからな」と通告した。

 対するヒロムは前哨戦に敗れたとはいえ、「入り込んでくれてありがとう。ようこそヒロムちゃんワールドへ」としてやったりといわんばかり。ジュニア2大タイトルマッチへ向けた心理戦は双方譲らず。本番へ向けてますますし烈さを増すことになりそうだ。

【裕二郎の話】「オイ! 勝負はよ、もうすでにELP、ファンタズモのあのBUSHIへの土手っ腹の蹴りでもう決着はついてたんだ、なあ? その後のよ、俺のよ、ピンプジュースはよ、ただの“ファンサービス"だよ、なあ。エン・セーリオ、違うよ。俺のシグネチャー・フレーズ。俺の決め台詞はよ、これマジ!」

【ファンタズモの話】「ヒロムちゃんは思いやりがあるなぁ。わざわざ段ボールを切り抜いてお手製のIWGPジュニアベルトを作ってくれるとは優しいな。もしかして俺たち良いダチになれるかもしれない。どうだ? 俺のダチになりたいか? (ダンボールのベルト破ろうとするも思い直し)これは大事に持っとくよ。でも、大阪城ホールでお前にサドンデスをお見舞いし、本物のベルトももちろん頂くからな」

【石森の話】「(※バックステージに来るなり座り込み)昨日、BUSHIが言ってたけど、BUSHIとヒロム、おまえら一度もこの(IWGPジュニアタッグの)ベルト、獲ったことないんだって? ええ? てかよ、おまえらよ、何年一緒に組んでんだよ。何回これ(IWGPジュニアタッグベルト)に挑戦してんだよ! なあ。ちなみにな、俺とファンタズモは結成1ヶ月弱で1発でこのベルト獲ってんだよ、うん。で、あれから1年半ぐらい経ったかな? 今回これで2度目だ。あー、ずーっとさ、おまえらがどんだけタッグの才能がないのか。またはこの(IWGPジュニア)タッグのベルトさん、よっぽどおまえらのところに行きたくないのかな? よーーくわかるよ(笑)」


【ヒロムの話】「(※ニヤつきながらしばらくカメラをみつめた後、立ち上がり)入り込んでくれてありがとう。ようこそ“ヒロムちゃんワールド"へ(※と言ってニヤリと笑いながら控室へ)」

※SANADA、BUSHIはノーコメント

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