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2/17【新日本】緊急欠場も内藤が飯伏に“宿題” 大阪城までに「統一後ビジョン」説明要求

『Road to CASTLE ATTACK』東京・後楽園ホール(2021年2月17日)

 右ヒザ負傷により、この日の後楽園大会を緊急欠場したIWGPインターコンチネンタル(IC)王座次期挑戦者・内藤哲也が、リング上に現れて自ら謝罪。2・28大阪城ホール大会のIC戦には出場する意向だが、自身欠場中の“宿題"として王者・飯伏幸太に「二冠統一後ビジョンの提示」を求めた。

 内藤は前夜のタッグマッチ中に右ヒザを負傷。全試合開始前にリングアナから急きょ欠場が発表されたが、直後に私服姿でリング上に現れ、「ここ後楽園ホールにお集まりくださった皆様、そしてテレビ、インターネットを通じて日本中のお客様、世界中のお客様、昨日の試合で右ヒザを負傷してしまいました。残念ながら今日、皆様に内藤哲也のプロレスをお見せできなくなってしまったこと、心よりお詫び申し上げます」と自ら謝罪した。

 IC挑戦が控える2・28大阪城ホール大会には出場する意向。それだけに飯伏との丁丁発止も止める気はなく、“話題"も先に進めた。

 背景としては少々複雑だ。そもそも内藤は飯伏の二冠統一プラン「断固阻止」の構えを示して“ICのみ"への挑戦を表明。IWGPヘビーを重視するからこそ敗れたばかりの自身の挑戦を時期尚早とし、IWGPヘビーを重視するからこそ統一案に反対していた。

 一方でICについては、獲ったとしても防衛戦を行わず“無価値化"させる考え。今度はこれに飯伏が噛みつき「なぜインターコンチを獲って壊したいのか。だったら二つ獲って、一つを手放せばいい」と反論していた。

 ところが前夜、内藤は「お互いの考えに納得することはほぼ不可能、だからこそプロレスラーはリングで闘うんでしょう」と議論自体を白紙に…。「飯伏に必要なのは、俺の意見に反論することじゃない。もっと大事なことがあるだろ? 明日、その“答え合わせ"をしよう」と投げかけていた。

 そして、この日予定されていた“答え合わせ"な前哨戦は自らの欠場で霧散。それだけに自らリングに足を運んで“答え合わせ"の題目を明かした。「今、神様・飯伏幸太が早急にやらなければいけないこと。それは2本のベルトを1本に統一した後のビジョンを皆様に簡単に、そして分かりやすく説明することだと俺は思います」と主張。場内も拍手に包まれた。

 確かに飯伏は「最強と最高が欲しい、それが一本になれば凄いことが生まれる」と二冠統一の理由を語っているが、統一後のプランには言及していない。ベルトは一本になるのか、二本のままなのか。個別の防衛戦は行わない王座とするのか。そもそも会社をどう納得させるのか。

 しばし姿を消す内藤だが、前哨戦の舞台が消えた分、自身欠場中の“宿題"もしっかり飯伏に残した形。「俺がいないあいだに全国のお客様に“神様"の考え、“神様"の思いを伝えるチャンスだよ。まさにビッグチャンス到来。ぜひ“神様"、このビッグチャンスをモノにしてくれよ」と最後まで怪我の悲壮感は感じさせずに、不敵に笑った。

【内藤の話】「今、リング上でも言ったとおり、昨日の試合で右ヒザを負傷してしまいましたよ。すごく悔しいし、すごく情けないし…。でも“神様"飯伏幸太にとってはチャンスなんじゃないの!? 俺がいないあいだに全国のお客様に“神様"の考え、“神様"の思いを伝えるチャンスだよ。まさにビッグチャンス到来。ぜひ“神様"、このビッグチャンスをモノにしてくれよ。次に俺がリングに上がるのはいつかな!? まあ、そう遠くない未来でしょう。そのときを楽しみにお待ち下さい。アディオス!」

【飯伏の話】「内藤さん、僕はいつでも、いつでも待ってます。もうホントに回復するまで待ってます。いつでもいいです。できれば大阪城(ホール)、会いましょう。完全な状態で会いましょう。治して下さい、とりあえず。万全の状態で戦いたいです」

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