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2/18【全日本】耕平が唯一の三冠前哨戦で諏訪魔KO 「王道受け止めて獲る」

『2021 EXCITE SERIES』東京・新木場1stRING(2021年2月18日)
〇佐藤耕平&石川修司vs諏訪魔&佐藤光留×

 唯一の三冠前哨戦は耕平に凱歌。王者・諏訪魔を強烈なエルボーでKOし、「諏訪魔選手の持ってる王道を受け止めたうえで勝ちたい」と三冠初挑戦・初戴冠を描いた。

 元アジアタッグ王者でもある耕平は昨年暮れから全日本に参戦。1・24後楽園大会で諏訪魔が芦野を退け、5度目の防衛に成功後に現れ、三冠挑戦を表明した。2・23後楽園大会での三冠初挑戦が決まった耕平はこの日、石川との復活ツインタワーズで光留と組んだ諏訪魔との最初で最後の前哨戦に臨んだ。

 両者はFortune Dreamの2017年6・14後楽園大会(諏訪魔&関本大介vs耕平&鷹木信悟)以来、3年8ヵ月ぶり4度目の激突。先発で飛び出すと、まずは互いの力量を測り合うようにグラウンドでせめぎ合った。

 中盤に訪れた2度目の直接対決で一気にヒートアップ。耕平が蹴りの連打を浴びせれば、諏訪魔もフライングショルダーを放って譲らず。諏訪魔のラストライド、耕平のパイルドライバーはともにリバースして食い止め、諏訪魔がジャーマンで投げれば、耕平もすぐさまジャーマンで徹底抗戦。意地の攻防は諏訪魔がラリアットを叩き込んでいったん終了となった。

 その後、ツインタワーズのダブルニーリフトを食らうなどピンチを迎えた光留を援護すべく、諏訪魔が飛び込んだ。耕平相手にダブルチョップを乱れ打ったものの、耕平はエルボー一発で返り討ちに。強烈な一撃で諏訪魔は大の字となり、その横で耕平が必殺のパイルドライバーで光留を料理した。

 唯一の前哨戦は耕平に凱歌。試合後も倒れたままの諏訪魔をしばし見下ろした。耕平のエルボーの破壊力には定評がある。三冠王者・諏訪魔相手にそれをまざまざとみせつけたが、耕平に慢心はない。「今日はね、強力なパートナーがいてくれたんで、自分の戦いをできたけど、これがシングルになるとまた変わってくると思う」と気を引き締めた。

 「前哨戦ってつけられてたけど、あんまりそこは意識しないでやった結果、見ての通りなんで、あとは三冠のベルトに向かっていくだけ」と言うように耕平は平常心そのもの。「小細工抜きで真正面からガッチリぶつかって、諏訪魔選手の持ってる王道を受け止めたうえで勝ちたい」と三冠戴冠を描き、「ベルトを獲って、この全日本プロレスをひっかき回していけたら」とその先も見据えた。

 ZERO1時代は世界ヘビー級王座を通算5度戴冠し、シングルリーグ戦・火祭りで2度優勝を飾った実力者。王者をKOして強さを示した耕平が全日本の象徴となりつつある諏訪魔を破って至宝ベルトを手にするか。

【試合後の石川&耕平】
▼耕平「前哨戦ってつけられてたけど、あんまりそこは意識しないでやった結果、見ての通りなんで、あとは三冠のベルトに向かっていくだけです」

▼石川「どっちもパートナーとして組んでるんで、どっちの強さもわかってますけど、イチレスラーとしてどっちが強いか純粋な、プロレスファンらしい感情が芽生えるぐらい面白いですね。また、異質な戦いだと思いますけど、これもプロレスだなと思うんで。強いもん同士で楽しみですね」

▼耕平「やっぱりレスラーっていうのは言葉にしてああだこうだ言うよりも、10回記事になるより、1回リングで試合したほうがよっぽど伝わるし、通じるものがあるんで。そういった意味では諏訪魔選手も光留選手とも久々にやって凄ぇ面白かったんで、ベルトを獲って、この全日本プロレスをひっかき回していけたらと思ってます」

ーー諏訪魔をKOして三冠ベルトを獲る手応えはつかめた?

▼耕平「いや、今日はね、強力なパートナーがいてくれたんで、自分の戦いをできたけど、これがシングルになるとまた変わってくると思うんですけど。考えとか小細工抜きで真正面からガッチリぶつかって、諏訪魔選手の持ってる王道を受け止めたうえで勝ちたいと思います」

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