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2/25【新日本】デスペ&金丸Jrタッグ奪回で急展開 「ファンタズモvsデスペvsBUSHI」3WAYで新王者決定戦へ

『Road to CASTLE ATTACK』東京・後楽園ホール(2021年2月25日)
IWGPジュニアタッグ選手権試合 ○エル・デスペラード&金丸義信vsエル・ファンタズモ&石森太二×

 デスペラード&金丸がファンタズモ&石森を撃破して、IWGPジュニアタッグ王座を奪回。勢いに乗ったデスペラードは高橋ヒロムが返上したIWGPジュニア王座に狙いを定め、ファンタズモ、BUSHIとの3WAYによる新王者決定戦が浮上し、ジュニアシングル戦線は急展開を迎えた。

 当初はIWGPジュニアタッグ王者のファンタズモ&石森にヒロム&BUSHIが挑戦する予定だったが、ヒロムが左大胸筋断裂で全治6ヶ月と診断され、タイトルマッチは中止に。そこで、動いたのが前王者のデスペラード&金丸だ。1・23大田区大会では凶器の仕込まれている疑惑があるファンタズモのシューズ攻撃の餌食になり、王座から陥落。その恨みを晴らそうと、2・22後楽園大会で王者組を襲撃KOして、ヒロム組に代わってベルトに挑むことになった。

 リベンジに燃えるデスペラード&金丸の奇襲で試合は幕開け。右足封じに繋げるべく、左足に集中攻撃を浴びせて主導権を握った。王者組のラフファイトにデスペラードが捕まり、一転して守勢を強いられるも、金丸が形勢打開を果たす。またまたファンタズモの左足を低空ドロップキックで狙い撃ちにすると、足4の字固めに捕らえ、疑惑のシューズにはあえて手を伸ばさずに、長時間絞め上げた。

 復活したデスペラードも奮闘。石森の反撃をものともせずに、バックドロップ、スパインバスターと畳みかける。金丸があうんの呼吸で加勢し、バックドロップ&ドロップキックも火を吹くと、ヌメロ・ドスに捕獲。金丸もファンタズモをコブラツイストで分断してチャンスを掴んだ。

 しかし、ファンタズモが金丸の体を強引に投げつけてカットすると、流れは王者組へ。コードブレイカー&ムーンサルトプレス、スワンダイブニーアタック&トーチャーラックスピニングネックブリーカーと試合が決してもおかしくない豪快な合体技をデスペラードに連発すると、石森は450°スプラッシュを投下する。金丸が急行したが、ファンタズモは疑惑の右足で金丸のつま先を踏みつけて返り討ち。ここぞとばかりに石森のジャンピングニー、合体サイファーウタキ、ファンタズモのダイビングボディプレスと一気呵成にデスペラードを攻め立てた。

 それでもデスペラードが必死に肩を上げて望みを繋ぐ。ならばと石森がデスペラードを羽交い締めにすると、ファンタズモは不敵な表情を浮かべ、疑惑の右足でスーパーキックの構えに。すると、ここで金丸が割って入り、「来いよ、オラ!」と挑発。その言葉に乗ったファンタズモのスーパーキックを金丸は完璧に読んでキャッチし、すかさずデスペラードに頭を下げるよう指示する。そして、右足を石森の側頭部に叩きつけることに成功。さらに、ファンタズモをトルネードDDTで鎮圧すると、デスペラードはKO寸前の石森を強引に立たせて、ピンチェ・ロコをズバリ。千載一遇のチャンスをものにして、ジュニアタッグ奪還を果たした。

 リベンジを果たして1ヶ月ぶりにタッグ王座を取り戻したデスペラードは、即座に次なる動きを見せた。ファンタズモ&石森を前にして「こいつら弱くねえんだよ。お前らは弱くねえ。ただ、俺たちのほうが上手くてカッコよくて強かったってそれだけなんだよ」と勝ち誇ると、金丸に耳打ちして先に控え室へと下がらせ、「ベルト持ってこい、シングルのベルト。シングルのベルトだ」とアピール。今大会のオープニングでヒロムが返上したIWGPジュニアのベルトをリング上に運ばせた。

 ヒロムが盟友のBUSHIを指名し、ファンタズモとの新王者決定戦が浮上していたが、デスペラードは「お前とBUSHIがチャンピオンシップ? なんだそれ。誰が許可したんだ? 1人がヒロムなのはわかるよ。推薦されただけでチャンピオンシップに挑戦できるって、羨ましいぜ、BUSHI君。どう考えたって次は俺だろうよ! 挑戦者は」と待ったをかける。すると、私服姿のBUSHIも姿を現し、3人がリング上で向かい合った。

 デスペラードは「お前らのシングルマッチなんて認めねえよ。次は俺だ。100万歩譲って、3WAYだったらやってやるよ。大阪でいいよ」と提案。「あとは会社がどういう判断を下すかだ。別にこいつら2人でやったっていんだぜ。いいよ。でも、誰も認めねえよ、そんなチャンピオンシップ」とファンタズモ&BUSHIを挑発する。

 すると、ファンタズモはスーパーキックで返答。デスペラードを蹴り倒し、IWGPジュニアのベルトを手にする。が、今度はそのファンタズモをBUSHIがコードブレイカーでKO。BUSHIもベルトを掴むと、「ヒロムに指名されたんだ。やるしかねえだろ! ヒロムのためにも俺がIWGPジュニアを巻く。エンセリオ、マジで!」で受けて立つ構えを見せた。

 二冠獲りのチャンスを手にしたデスペラード、ジュニアタッグ陥落から巻き返しを図りたいファンタズモ、盟友の指名に応えたいBUSHI…。三者三様の思惑が交錯しながら、2・28大阪城大会での3WAY戦が決定的となり、ジュニアシングル戦線は急展開を迎えた。

【金丸の話】「(※デスペラードをリングに置いて、1人で先にやって来て)オイ、見たか? 一発で獲ってやったよ、一発でな。取り返してやったよ。これが俺とデスペラードのタッグチームだ。よく覚えとけよ、この戦い方。あいつらみたいにやればいいっていうもんじゃねえぞ。他にもいるだろう、そういうヤツら。次の挑戦は誰だ? 誰でもいいよ。教えてやるよ。いつでも来い!」

【デスペラードの話】「(※階段をよろよろと降りながら)うわぁ……ああ痛え…(※と呻きながらコメントブースにたどり着くと仰向けになり)顔半分なくなったかと思った、本当に……。とりあえずファンタズモとBUSHIには腸煮えくり返ってっけど、今日のメインはなんでしたか? てか、ほれ、誰だっけな? 名前が出てこない……石森だ、石森。石森とファンタズモ、どうだこうだ言ってるけどな、俺はあいつら認めてる。凄くね? 試合中はただ行儀が悪くてな、それに関してはリスペクトは持てない。だけど、石森のフィジカルと、あとなんだかんだ言ってファンタズモの運動神経はおかしいからな、あいつは。目端も利くし視野も広い。だけど、単純にタッグとしての能力が俺たちとは雲泥の差だ。この間、大田区では行儀悪いのに振り回されちゃって、ちょっとついていけなかった部分があって獲られちゃったけど、まあ、結果見てみろよ。俺たちに戻ってきたろ? あるべき場所っていうのは俺とノブさんの腰……まあ、巻かないんだけど、俺たちの所有物だ、こいつは。ファンタズモ、いやあ、お前、ぶっ殺してやる。あとは会社の賢明な判断を仰ぎましょう。なあ? それでお前、大阪でできるのか? それとも武道館? 旗揚げ記念? そこであいつらがシングルやるのか? 俺を、これだけの行動を起こした人間をシカトぶっこいてシングルにしちゃうのか? それともちゃ〜んと俺の話を聞いて3WAYにするのか? シングルのベルトは、チャンピオン様が怪我しちゃって返上だぞ、返上。これまでの歴史がプツンと切れてちゃったわけだ。そこでだ。代表者が2人で決めて、果たしてそれは伝統と言えるのか? 違う。その時にそこそこの能力のある人間が全員戦って奪い合うからこそのベルトだろう。それをお前、怪我したチャンピオンの推薦で1人決まっただと? ふざけんな! ナメんな! シングルのベルト狙ってんのは、何もお前らだけじゃないんだよ。ハッキリ言って、今行動した俺だけじゃないだろう。SHOも言ってるだろ。行動起こしてないからどこまで本気か知らないけど。本当に興味あんのか口だけなのか。あとも田口はわからんが。3WAYですか? 代表戦ですか?」

【ファンタズモの話】「ひどい目に遭ったばかりなのにコメントしろってか? クソッ、アゴが! BUSHI、仕方ない。ヒロムの代わりにお前にサドンデスをお見舞いしてやる。それからデスペ……この俺がお前に花を持たせてやると思ってるのか? まさか! お前は俺がトップに立つための踏み台でしかない! イシモリー! イシモリー!(※と叫びながら控室へ)」

※石森はノーコメント

【BUSHIの話】「本来だったら、今夜はIWGPジュニアタッグのタイトルマッチだった。でも、しょうがない。怪我は誰だって起こりうる。俺はヒロムからチャンスをもらって、復帰を待つよ。復帰したらいくらでもチャンスはあるよ。IWGPジュニア王座決定戦? 3WAY? 俺は別に構わないよ。ファンタズモにもエル・デスペラードにも借りはあるからな。大阪城ホール、IWGPジュニア王座決定戦、3WAYで決めてくれよ」

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