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2/25【新日本】ヒロム長期欠場中も「ガンガン前に、お仕事お待ちしてます」 IWGPジュニア正式返上

『Road to CASTLE ATTACK』東京・後楽園ホール(2021年2月25日)

 全治半年の重傷を負った高橋ヒロムがIWGPジュニア王座返上を正式に表明。長期欠場に突入することになったが、「ガンガン前に出ていくぞ。どんどん前に出ていく。隠れないで前に出ていくよ。だから、どんな仕事でもお待ちしております」と前向きな姿勢を見せた。

 ヒロムは2・19盛岡大会で左腕を負傷。精密検査の結果、大胸筋断裂により全治半年と診断され、今大会でのIWGPジュニアタッグ挑戦は立ち消えに。2・28大阪城大会ではファンタズモ相手にIWGPジュニア王座の防衛戦が予定されていたが、それも中止濃厚となっていた。

 この日、試合開始前に左腕を三角巾で吊った状態でリングに立ったヒロムは「2月19日の試合で、大胸筋完全断裂という怪我をしました。怪我も実力のうちだとわかっています。1つだけ改めて言わせてください。俺の夢はIWGPジュニアヘビー級王座を巻いたまま、ジュニアとしてIWGPヘビー級のベルトを巻き、ゴールデンタイムで試合をすること。そして、東京ドームのメインイベントで、IWGPジュニアヘビー級選手権をやることだ。その夢を叶えるために、手術をするという決断をしました」と現在の心境を明らかにした。

 沈痛な面持ちで、途中言葉に詰まりながらも、「新日本プロレスのレスラーになれたこの1回きりの人生、俺は後悔したくないんです。だから、ジュニアのために、このベルトを返上します」とベルト返上を表明。「1つだけ、俺のわがままを聞いてください。BUSHIさん、俺の代わりに、大阪城でファンタズモと戦ってください。よろしくお願いします」とBUSHIをファンタズモの相手に指名した。しかし、メイン終了後にエル・デスペラードが待ったをかけ、3WAYでの新王者決定戦が決定的となった。

 2018年7月に首を負傷して約1年半欠場したのに続き、ヒロムにとっては2度目の長期欠場となる。当然、落ち込む気持ちもあるが、自らを鼓舞し、バックステージでは「もうやっちまったもんは仕方ない。だったら、後悔しないように生きるだけだ。だから、俺は今回この半年、前の1年半と違ってガンガン前に出ていくぞ。どんどん前に出ていく。隠れないで前に出ていくよ。だから、どんな仕事でもお待ちしております。なんでも言ってください。なんでもください。高橋ヒロム、なんでもやります」と前向きな姿勢を示した。

 「『ホントにプロレスって何があるかわからない』って改めて思ったよ。だから、怖い。改めて思った。だけど、下を向いてるレスラーなんて何も面白くない。俺も好きじゃないから。俺は自分が好きなプロレスラーになるためにも、後悔をしないように生きようと思う」とヒロム。長期欠場するとはいえ、リング上とは違う立ち位置から自分を発信していく構えだ。

【ヒロムの話】「よし! へこんだ、へこむだけへこんだ。わかってる。俺が周りに迷惑をかけてるスゲーわがままな自己中野郎だってことはわかってる。でも、やっぱりなによりも新日本プロレスでプロレスラーになった以上、1つも後悔したくないんだ。だから、俺は後悔をしない選択をしたつもりだ。よし、暗い顔はここまでにしよう。俺は前回、首のケガで1年半、表に出ないでストレスを溜めたんだ。だったら、1年半に比べたらたった半年、たった半年と思ってしまっている自分がいる。それも悔しい。何を言っても悔しい。何を言ってもなにか違う気がするけど、もうやっちまったもんは仕方ない。だったら、後悔しないように生きるだけだ。だから、俺は今回この半年、前の1年半と違ってガンガン前に出ていくぞ。どんどん前に出ていく。隠れないで前に出ていくよ。だから、どんな仕事でもお待ちしております。なんでも言ってください。なんでもください。高橋ヒロム、なんでもやります。もちろん、このケガを治すこと、そしてリハビリ、筋トレ、復帰に向けてのトレーニング、それが第一優先。そんなことはわかってる。だから、誰も何も言わないでくれ。『そんなことをしてるヒマがあるんだったら練習をしろ』『復帰に向けて頑張れ』とか、そういうことは言わないでくれ。24時間やってるわけじゃないんだ。だから、俺は今回どんどん前に出る。『“新しいタイプの欠場"というものをやってみようじゃないか』と思ってるよ。じゃないと、仕方ないだろ。下を向いてるレスラーなんてなんも面白くないからな。俺はつねにそういう風に言ってきた。こんなケガをしてしまった。ホントになんてことない動作の1つ。なんてことない普段通りの動作の1つ。今まで何百回、何千回とやってきたこと。それでここまでのケガをしてしまう。『ホントにプロレスって何があるかわからない』って改めて思ったよ。だから、怖い。改めて思った。だけど、下を向いてるレスラーなんて何も面白くない。俺も好きじゃないから。俺は自分が好きなプロレスラーになるためにも、後悔をしないように生きようと思う。だから、なんでも仕事待ってるよ」

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