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2/28【DDT】本から本へ ヤングバックス自伝陥落…赤井沙希写真集が新アイアンマン王者に

『Into The Fight 2021』東京・後楽園ホール(2021年2月28日)
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合〜6WAYマッチ ○赤井沙希写真集「Lip Hip Shake」vs赤井沙希vsアントーニオ本多vs男色ディーノvs平田一喜vsザ・ヤングバックス自伝「キリング・ザ・ビジネス」×

 アイアンマン王座戦で珍事発生。本から本へ…ヤングバックスの自伝から赤井の写真集にタイトルが移動した。

 アイアンマン王座は2020年7月に人形レスラー・ヨシヒコのアメリカ遠征によって海外に流出。これまでも脚立やこたつなど物がチャンピオンになってきたが、現在も巡り巡ってザ・ヤングバックスの自伝本「キリング・ザ・ビジネス」がタイトルを獲得した。ようやく郵送で日本にベルトが自伝本とともに帰還。1・28新宿大会のバックステージでは平田が自伝本を襲撃したものの、ディーノがカットしてタイトル移動はならず。今大会を迎えていた。

 自伝本に平田、ディーノ、本多、赤井が5WAYで挑戦。自伝本には王者権限として個室の控え室が与えられ、今林GMの手によって丁寧にリング中央に置かれた。

 動けない王者に次々と選手が襲いかかるが、そのたびに他の選手がカットに入って流れは二転三転。すると、ディーノは本を持ち、「おい、チャンピオン。よく見るといい面構えしてるじゃねえか。お前、確かにDDTのチャンピオンに相応しい。今からあなたと私が組んで、ブックロードという新しいユニットを作ろう。そして、DDTの"本道"を歩もうぜ」と自伝本との合体をアピール。ディーノは自伝本を凶器代わりにして平田を殴りつけると、男色ドライバーの構えに。

 しかし、赤井は自伝本をディーノの尻の下に立てて妨害。ディーノは自伝本が尻に突き刺さって悲鳴を上げる。ここで本多がディーノに加勢したものの、自伝本に足を取られて転倒。創作昔話・ごんぎづねを披露してリング上は大混乱に陥った。

 そんな最中、平田は控え室に逃走。自伝本に対抗すべく、控え室を物色すると、2006年に赤井が発表した写真集「LIP Hip Shake」を試合のない伊橋剛太のバックから発見し、強奪してリングに持ち込んだ。プロレスデビュー前の写真集を必死に隠そうとする赤井だったが、平田は殴り飛ばして排除する。本多が自らディーノの尻に指を突っ込んでからサミングを放ってきても、写真集で挟み込んで防御。さらに、ディーノの生尻にも写真集をぶち込んだ。

 だが、これによって写真集がディーノの尻から発生する電気を帯びる形となり、異様な力を持つことに。ディーノは「ア○ルブックの完成じゃ!」と豪語して、写真集片手に本多とやり合うが、同士討ちに終わり、リングから転落。どさくさに紛れて、赤井の写真集が自伝本の上に乗る形となり、3カウントが数え上げられ、赤井の写真集が第1499代王者となった。

 自伝本から写真集にタイトルが移動する前代未聞の珍事が発生。まさかの展開に驚きを隠せない様子の平田は、マイクを持つと、「おい、オメエ強えな。あんたこそキング・オブ・DDT、キング・オブLIP Hip Shakeだ。いいか、よく聞け。このスゲエチャンピオン、本がDDTをひっかきまわすからな」と新王者を称えたが、「なんちゃって、嘘ぴょーん」と即座に裏切って襲撃。写真集相手にエゴイストドライバーを決めるが、異様な力を持った写真集はフォールをキックアウト。続く手刀を紙面で挟み込んでガードすると、そのまま顔に覆い被さり、平田をぶん投げて返り討ちにした。

 ここで、伊橋がリングに飛び込み、「俺の沙希ちゃんになにしてくれとんのじゃ!」と写真集を抱きしめて、新王者を救出し、試合はお開きとなった。

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