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3/3【ストロングスタイル】S・タイガーが怨敵・藤田と合体も再戦に意欲 河野&岡本とのシングル熱望

『ストロングスタイルプロレス Vol.9』東京・後楽園ホール(2021年3月3日)
○スーパー・タイガー&藤田和之vs河野真幸&将軍岡本×

 S・タイガーが怨敵・藤田とまさかの合体を果たして快勝。それでも「まだ終わってない」と藤田との再戦に意欲を見せたS・タイガーは、河野&岡本とのシングルを熱望した。

 S・タイガーは昨年の12・17後楽園大会で藤田に辛勝。激しい抗争を繰り広げてきた因縁の相手から1年3ヶ月ぶりに至宝・レジェンド王座を奪還した。1月大会が延期となり、今大会がストロングスタイルプロレスにとって2021年初戦。そんな舞台で組まれたのは藤田とのまさかのタッグだった。戸惑いを感じながらも河野&岡本と激突した。

 抗争関係にあった2人だが、ゴング前から会話を交わし、藤田が背中を叩いて先発するS・タイガーを激励する場面も。S・タイガーが岡本にローリングソバットをぶち込み、場内が拍手に包まれると、藤田も拍手を送った。その藤田もタッチをもらうと、河野相手に大暴れ。ショルダータックルやラリアットで圧倒する。その後、S・タイガーが捕まってしまうが、藤田はコーナーから「やれよ、オラ!」と必死にゲキを飛ばす。すると、その声に応えたS・タイガーがニールキックを河野に見舞って反撃してみせた。

 タッチをもらった藤田は強烈なラリアットで相手チームをナデ斬りに。S・タイガーに岡本を分断するよう指示すると、藤田は河野をスリーパーで絞め上げる。岡本が相手に代わると、ツッパリ連打や低空ショルダータックル、ファルコンアローを食らってしまうが、今度はS・タイガーが「藤田!」とゲキ。すると、闘志に火が点いた藤田はキチンシンクで反撃し、「いけ、オラ!」とS・タイガーに勝負を託した。

 S・タイガーは2人がかりの攻撃に追い込まれ、河津落とし&フロントハイキックの餌食になるも、藤田が助けに入る。その直後、S・タイガーは同士討ちを誘うと、藤田はヒザ蹴り、顔面蹴りで援護射撃。ここがチャンスと猛攻に出たS・タイガーは岡本の串刺し攻撃をハイキックで迎撃し、スイング式DDTを繰り出すと、最後はジャーマンスープレックスで試合を制した。

 試合後、マイクを持ったS・タイガーは「ご来場の皆さん、本日は世間が厳しい状況の中で、多数のご来場誠にありがとうございます。今年はタイガーマスク、40周年イヤー。今年は今まで以上にこのストロングスタイルプロレスを背負って戦っていきます。次回は4月22日、ここ後楽園ホール多数のご来場よろしくお願いします」と覚悟をあらわにした。

 藤田とのタッグを「ちょっと不思議な感じが。いつ来るのか、いつ来るのか、味方のフリして…。戸惑いの中で戦っていた。あの叱咤激励も、真っ直ぐ取っていいのか、嫌がらせなのか、両方なのか。ちょっと困惑しましたね」と振り返ったS・タイガー。タッグチームとしてしっかり機能していたが、やはり対角線に立つほうがしっくり来るようで、「味方の藤田和之とも終わってないんで」と再戦に意欲を見せた。

 藤田以上に気持ちを惹かれたのは河野と岡本の存在だ。「本物である河野選手、将軍、強かったですね。1人ずつシングルで。将軍とはシングルで1勝1敗ですから。タッグで助けていただいた部分が結構あるんで、シングルで強い相手として…。河野君はまだまだ、今日は手の内まったく見せてないまま終わったんで。これから戦っていきたい2人です」とS・タイガーは2人とのシングル戦を熱望した。

 初代タイガー40周年記念イヤーとして、今後も興行が続くが、レジェンド王座の防衛戦相手として、藤田、河野、岡本の3人をリストアップした形。強豪たちとの激闘で、師匠の記念イヤーに花を添える構えだ。

【試合後のS・タイガー】
――藤田選手とのタッグはどうだった?

▼S・タイガー「ちょっと不思議な感じが。いつ来るのか、いつ来るのか、味方のフリして…。戸惑いの中で戦っていた。あの叱咤激励も、真っ直ぐ取っていいのか、嫌がらせなのか、両方なのか。ちょっと困惑しましたね。ただ、戦いの中で、本物である河野選手、将軍、強かったですね。1人ずつシングルで。将軍とはシングルで1勝1敗なんで。タッグで助けていただいた部分が結構あるんで、シングルで強い相手として…。河野君はまだまだ、今日は手の内まったく見せてないまま終わったんで。これから戦っていきたい2人です。そして、味方の藤田和之とも終わってないんで。終わってないので素直には。先輩なんで、何を考えているか読めないんでね。でも、今日の1勝はこれから変わる2021年の自信にしたいですね。ここからもっともっと変わっていきます。その覚悟が見せられたと思います。次は4月。すぐですけど、しっかりやります」

――藤田選手を含めた3人が今後の防衛戦の挑戦者候補となる?

▼S・タイガー「そうですね」

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