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3/9【新日本】SANADAが石井との25分超の激闘制してNJC初戦突破 2回戦で永田と25日ぶり再戦

 『NEW JAPAN CUP 2021』ジップアリーナ岡山大会が9日、行われ、SANADAが25分を超える意地の激闘の末に石井智宏を破って1回戦を突破。3・14尼崎大会での2回戦で永田裕志と25日ぶりの再戦に臨むことになった。

 2019年準優勝者のSANADAは今回でNJC5年連続出場。2・11広島大会で二冠王者・飯伏幸太に敗れ、頂点の座を逸したばかりだが、優勝すれば4・4両国大会で初代IWGP世界ヘビー級王者・飯伏に挑戦する権利を得るNJCは再浮上を図る絶好の機会となる。1回戦では11度目の出場となった石井と対決。前哨戦でも激しく火花を散らしてきたが、対抗意識むき出しの意地の張り合いを展開した。

 プランチャで先制したSANADAがパラダイスロックで動きを止めての低空ドロップキックを見舞うと、石井の顔色が変わった。エルボーと逆水平を交互に連打してSANADAをねじ伏せると、ブレークを命じるレフェリーを突き飛ばし、なおも連打する荒れっぷり。SANADAも引かず、険しい表情で石井のエルボー連打に仁王立ちすると、同じくレフェリーを突き飛ばしてコーナーで踏みつけ、喧嘩腰でエルボーを連打した。

 ここから両者の意地の張り合いは激化していく。SANADAがラリアットをかいくぐってバックドロップを敢行すれば、石井もバックドロップで投げ返して譲らず。SANADAの低空ドロップキック、石井のラリアットがいずれも空を切る読み合いの末、再び石井がバックドロップで投げたが、SANADAも正面飛びドロップキックでやり返して譲らない。

 手拍子が両者を後押しする中、またも読み合いとなったが、石井がコーナーへのジャーマンで流れを引き寄せた。雪崩式滞空ブレーンバスターを敢行すると、叩きつけられたSANADAの体が衝撃で弾んだ。すかさず石井はパワーボムで追い討ちをかけ、ラリアットの猛連打を浴びせたが、先に勝機を作ったのはSANADA。垂直落下式ブレーンバスターを食い止め、TKOで逆襲すると、スワンダイブ式ミサイルキック、左ラリアットでたたみかけ、ついにScull Endで捕らえた。

 石井も意地のロープエスケープ。ここから目まぐるしく攻守が入れ替わる攻防戦となった。石井の延髄斬り、SANADAのオコーナーブリッジがいずれも不発に終わる読み合いから、SANADAがタイガースープレックスホールド、ラウンディングボディプレスでたたみかけた。2発目を自爆させた石井はローリングソバットを食らっても、すぐさま延髄斬りで応戦。垂直落下式ブレーンバスターを阻止したSANADAはTKOのフェイントからオコーナーブリッジで丸め込んだが、返した石井はラリアットを叩き込んだ。

 なおも石井がワンツーエルボーを連打したが、SANADAもワンツーエルボーでやり返して譲らない。ノーモーション頭突きを食らって動きが止まったが、ラリアットを狙って突っ込んできた石井を電光石火のフランケンシュタイナーで迎撃。これが勝利の呼び水となり、リフト式TKOから2発目となるラウンディングボディプレスを発射してようやく石井から3カウントを奪った。

 25分を超える激闘の末、SANADAが石井を破って1回戦突破を決めた。試合後、会場の照明の都合で暗転できなかったものの、岡山のファンがスマホで照らすライトに包まれる中、SANADAは「今年のNEW JAPAN CUP、優勝予想2位でしたが、今年は優勝します」と堂々宣言。「あと一つ伝えたいことがあります。日本で一番ここ岡山が好きです」と岡山愛を強調すると、「おい、岡山! See You Next Time」と締めてみせた。

 試合後はノーコメントだったSANADA。3・14尼崎大会での2回戦では永田との対決が決まった。全日本の2011年チャンピオン・カーニバル優勝戦を争ったこともある両者は2・17後楽園大会で10年ぶりに一騎打ち(SANADAがラウンディングボディプレスで勝利)を行ったばかり。25日ぶりの再戦がNJCで実現することになった。

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