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3/10【新日本】ジェイが「IWGPヘビー&ICの歴史復元」へ始動 同郷ヘナーレとの熱戦制して2回戦で棚橋と対決

 『NEW JAPAN CUP 2021』京都・三段池公園総合体育館(福知山)大会が10日、行われ、ジェイ・ホワイトが同郷のトーア・ヘナーレを熱戦の末に撃破して1回戦を突破。2回戦でNEVER無差別級王者・棚橋弘至との対決が決まったジェイは改めてNJC制覇とIWGP世界ヘビー級王座獲りによるIWGPヘビー級、インターコンチネンタル両王座の「歴史の復元」をぶち上げた。

 1回戦最終日となったこの日、ジェイがNJC初戦を迎えた。4・4両国大会でのIWGP世界ヘビー級王座への挑戦権がかかったNJCで初優勝を狙うジェイは、すでに飯伏から新設ベルトを奪い取り、IWGPヘビー、IC両王座の復活をぶち上げている。

 1回戦の相手は同じニュージーランド出身で同い年のヘナーレ。ハカで威嚇していきり立つヘナーレをジェイは場外に出て肩すかしを食らわすなど序盤から翻ろう。その間を崩そうとヘナーレがフェンス攻撃を連発して攻め込んだが、ジェイはエクスプロイダーで場外に投げ飛ばした。ヘナーレはダイレクトで場外マットに落下して腰を痛打。すかさずジェイは腰にピンポイント攻撃を浴びせ、逆片エビ固めや背中にヒザを押し当てての変型キャメルクラッチで絞め上げた。

 ヘナーレもフライングショルダーやブレーンバスターで反撃するものの、ジェイは高速DDTでせき止め、コーナーへのハーフハッチ、ブレードバスターの波状攻撃で付け入るスキを与えず。意地のヘナーレがこん身のエルボー一撃でねじ伏せたが、続くラリアットをかいくぐったジェイはコンプリートショット、ジャーマンを立て続けに決めて主導権を渡さず。裏投げ、キーウィークラッシャーと大技を重ねて仕上げに入ろうとした。

 粘るヘナーレも起死回生のダイビングショルダーを放ち、バックフリップ、ラリアットの波状攻撃で巻き返しを図る。スピアー、TOAボトムでニアフォールに追い込むと、ランペイジで叩きつけたが、ジェイは3カウントを許さない。ヘナーレの新技・フィッシャーマン式デスバレーボムをことごとく食い止め、SSSを連発。完全に動きが止まったヘナーレをブレードランナーで突き刺して料理した。

 ニュージーランド出身対決を制したジェイが2回戦に進出。試合後のリング上で「このNEW Jay-PAN CUPを制覇し、飯伏、お前を倒して二つのベルトに刻まれた俺の名前は一生消させない」と宣言し、「NEW Jay-PAN CUP出場者全員に告げる。この俺がリアル優勝者になる」と豪語してみせた。

 バックステージでも「俺はベルトを2つに戻し、歴史を復元させる」と改めてぶち上げたジェイ。年頭の二冠獲りは失敗に終わったが、新設されたIWGP世界ヘビー級王座を飯伏から奪い取って解体し、自身の名前も刻まれたIWGPヘビー、IC両王座を自らの手で復活させるつもりだ。

 そのためにもNJCを制するのが絶対条件となる。2回戦は3・15後楽園大会で、1回戦シードのNEVER王者・棚橋弘至と対決する。大きなハードルとなるのは間違いないが、ジェイは「タナハシ、俺の提案を聞いただろ? お前のボロボロのコンディションをこれ以上悪くしてどうなる? よく考えてくれ」と今から揺さぶりをかけていた。

【ジェイの話】「ヘナーレ、だから言っただろ。俺は今、レスラーとして最高に波に乗ってるんだ! でも正直、今日のお前には驚かされたな。もちろん全く話にならないレベルだが、思ったよりは頑張った方だ。これでお前もゲイブもツジもユーヤ(上村)も、また一つ学んだことだろう。お前らヤングライオンは俺の試合を毎日リングサイドで見て、世界最高のレスラーの試合ってものをもっと勉強しろ! やっぱりゲドーの目に間違いはなかった。ヘナーレ、お前はよくやった。これでお前も今日からスターの仲間入りだ。THAT'S REAL。タナハシ、俺の提案を聞いただろ? お前のボロボロのコンディションをこれ以上悪くしてどうなる? よく考えてくれ。俺はベルトを2つに戻し、歴史を復元させる。タナハシ、これはお前のためでもあるんだ」

【ヘナーレの話】「5年間だぞ5年間。その間、俺はずっと耐えて耐えて耐えてやってきた! (※自分自身へのイラ立ちが抑えきれなくなって叫びながら壁沿いに立てかけてあった仕切り板を何度も殴りつける)ジェイ・ホワイトなんかと比べ物にならないくらい全てを犠牲にしてでも、あきらめないでやってきた! 俺は2回、道場の入門テストに落ちたけど、決してあきらめなかった。他の団体からオファーももらったけど、絶対にニュージャパンのリングに上がるって決めてたから断ってきた。そして、3度目のテストで合格してようやく入門できた。入門してからはますます厳しくなった。1000回のスクワット、腕立て伏せ…キツい稽古に耐えてやっとここまで上がってきた。悔しくてたまらない。でも今までだって、もっと悔しい思いをしながら生きてきた。ヤングライオンだった俺は、祖父の死に目にも会えなかった。あとどれだけこんな思いをすれば結果が実るんだ? 家族にも絶対に勝つって宣言したのに。本当に情けない。今、観客はジェイ・ホワイトに拍手を送ってる。なんでジェイ・ホワイトなんかを応援するファンがいるんだ? あいつはファンの気持ちなんか微塵も考えてない。俺はこんなんであきらめたりしないぞ。絶対に結果を残す。試合には負けたけど、この試合を通して学んだものは大きかった。だけどこれは、人生で一番悔しい負けだ」

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