プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

3/10【新日本】初出場・フィンレーがオーエンズに苦戦も逆転勝利で2回戦へ

 『NEW JAPAN CUP 2021』京都・三段池公園総合体育館(福知山)大会が10日、行われ、初出場となったデビッド・フィンレーが苦戦の末にチェーズ・オーエンズに逆転勝利を収め、2回戦進出を決めた。

 これがNJC初出場となったフィンレー。ジュース・ロビンソンとのフィンジュースで2019年のタッグリーグを制し、昨年にはIWGPタッグ王座に君臨しているが、シングルタイトルには無縁の状況が続いてきた。IWGP世界ヘビー級王座への挑戦権がかけられたNJCはフィンレーにとって千載一遇のチャンスとなる。

 1回戦の相手は現テキサスヘビー級王者のオーエンズ。序盤からコーナーに上がったフィンレーを引きずり下ろすと同時に変型バックブリーカーを敢行し、ボーアンドアロー、ノーザンライトスープレックスと腰を徹底攻撃する巧者ぶりを発揮した。

 負けじとフィンレーがプランチャや旋回式変型バックドロップで立て直そうとしたが、ACID DROPが不発に終わってショートレンジラリアットを食らい、回転十字固めも切り返されてしまう。シャイニングウィザード、フルネルソン式バックブリーカーとオーエンズの猛攻に追い込まれた。

 フィンレーもエルボー合戦をエルボースマッシュで制して意地の反撃に出る。レフェリーの注意をセコンドのジュースに向けたオーエンズがテキサスヘビー級ベルトで殴打する暴挙を働き、ロープの反動を利してのバックブリーカー、ランニングニーでたたみかけたが、フィンレーは最後の最後で勝機を見逃さず。パッケージドライバーを電光石火のウラカンラナで切り返して大逆転の3カウントを奪った。

 苦戦を強いられながらもフィンレーがオーエンズを破って1回戦を突破し、新日マットにおける初のシングルタイトル獲りへ向けて好スタートを切った。「どうだ、この俺がテキサスヘビー級王者に勝ったぞ。2回戦進出だ」と勝ち誇ったフィンレーは、「次のYOSHI-HASHIvs裕二郎の勝敗を見ないといけない」とコメントもそこそこに2回戦(3・15後楽園)の相手が決まるセミファイナルの視察へと向かっていった。

【フィンレーの話】「(※苦しい表情を浮かべながら)どうだ、この俺がテキサスヘビー級王者に勝ったぞ。2回戦進出だ。ってことはテキサスヘビー級王座に挑戦する権利をつかんだってことか? でも、実現したとしても場所はテキサスになるんだろ? テキサス州はマスク着用義務を解除したばかりだし、行きたくないな。だからチェーズ、ベルトはこのままお前が持ってればいい。それに俺とジュースは今週土曜日のインパクト世界タッグ王座戦が控えてるしな。そうそう、次のYOSHI-HASHIvs裕二郎の勝敗を見ないといけないし、このへんでな」

【オーエンズの話】「(※納得いかない表情でしばらく無言ののち)ふざけんなよ! こんなことあるか! 何のために今日、俺が白のコスチュームで現れたと思ってんだ? 勝つために決まってんだろ! クソったれのレフェリーが!」

プロ格 情報局