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3/13【新日本】鷹木が後藤を真っ向粉砕 “名古屋の借り"返して準々決勝へ 「首洗って待っとけ飯伏」

 『NEW JAPAN CUP 2021』愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ/名古屋)大会が13日、行われ、鷹木信悟が真っ向勝負の激闘の末に最多3度の優勝を誇る後藤洋央紀を破って準々決勝進出。1・30名古屋メインでNEVER無差別級王座から陥落した屈辱を晴らし、「首を洗って待っとけ飯伏」と優勝の先にあるIWGP世界ヘビー級王座獲りへ向けて吠えた。

 1回戦で優勝候補と目されたオカダ・カズチカを破った鷹木がこの日、2回戦に臨んだ。相手は2009年、2010年、2012年と最多優勝記録を持つ荒武者・後藤。両者は2019年8月のG1公式戦で対決し、鷹木が勝利。同年9月に後藤がリベンジを遂げているものの、昨年2月の札幌大会でのNEVER王座戦では鷹木が再び勝利し、後藤からベルトを奪っている。

 両者の対決はともに身上とする真っ向勝負となった。開始早々、ショルダータックル合戦、エルボー合戦で意地を張り合うと、MADE IN JAPAN、GTRを狙い合う。ともに未遂に終わると、鷹木が後頭部へのスライディングエルボー、正面からスライディングラリアットと早い仕掛けに出たが、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンは後藤が決めさせず。後藤弐式で早くもあわやの場面を作った。

 先に主導権を握ったのは荒武者。場外DDTを敢行した鷹木がエプロン上でのデスバレーボムを狙っても、阻止した後藤は鷹木の頭をつかんで場外にダイブし、後頭部をエプロンに痛打させた。場外戦でも延髄ラリアットを叩き込んだ後藤はすかさず首攻めを展開。鷹木がバックエルボー、ナックルパンチ、ショートレンジ左ラリアットの連続攻撃に出ても、後藤は村正、ブルドッギングヘッドロックの連続攻撃で押し返した。

 ここから意地の攻防に突入する。鷹木がショートレンジ串刺しパンピングボンバーで反撃すると、後藤も串刺しラリアットで応戦。バックドロップで投げれば、鷹木もすぐさまバックドロップで投げ返して譲らない。ダブルダウンから同時に立ち上がると、ラリアットとパンピングボンバーを打ち合い、3度の相打ちで両者とも倒れ込んだ。

 名古屋のファンから手拍子で後押しされて同時に立ち上がると、後藤がラリアット、牛殺しの連続攻撃で攻勢に出たが、GTRは鷹木が決めさせず。後頭部へのショートレンジパンピングボンバーを叩き込み、後藤のノーモーション頭突き、ローリングラリアットをことごとく阻止して熨斗紙をさく裂。パンピングボンバーは後藤がラリアットで相打ちに持ち込んだが、鷹木はMADE IN JAPANで一気に勝機を作った。

 後藤もラスト・オブ・ザ・ドラゴンには持ち込ませない。ワンツーエルボーを乱れ打つ鷹木に起死回生のGTWをさく裂。ノーモーション頭突き、リバースGTR、ミドルキックでたたみかけたが、鷹木もノーモーション頭突き、ショートレンジパンピングボンバーで徹底抗戦。ラスト・オブ・ザ・ドラゴン、GTRがいずれも不発に終わるスリリングな展開となったが、鷹木がトップロープに乗せての鷹木式GTRを敢行して流れを決定づけた。こん身のパンピングボンバーで後藤を一回転させると、ラスト・オブ・ザ・ドラゴンで真っ逆さまに叩き落としてようやく3カウントを奪った。

 鷹木が真っ向勝負で後藤を破り、準々決勝進出を決めた。1・30名古屋大会では棚橋弘至に敗れ、NEVER王座から陥落。同じ名古屋メインとなったが、「2大会連続で愛知県体育館で負けたらカッコつかねぇ」との意地でつかんだ勝利だった。試合後、マイクを持った鷹木は開口一番、「オイ名古屋! 今日の勝利はある意味、1月のNEVER戦のリベンジでもあるな。あの時は豪快に負けたが、今日は豪快に勝ったぞ」と勝利の雄たけび。NJC初制覇へ向けてまた一つ前進したとあって、優勝の先に控える4・4両国を見据えて「今日勝ったということは、また一歩、飯伏幸太に近づいたな。おい飯伏、見てんだろ? 首を洗って待っとけ飯伏」と初代IWGP世界王者に宣戦布告した。

 続く準々決勝は3・16後楽園大会。相手はこの日、鈴木みのるを破ったKENTAだ。注目のシングル初対決が実現することになる。「次の対戦相手については何も思い浮かばない」と言いながらも鷹木は「とりあえず疲れてるから、ホテル帰って、メシ食って、とっとと! go to sleepさせてもらうよ」とさりげなく意識する言葉を発していた。

【鷹木の話】「(※左の首筋をアイシングしながら引き揚げてきて、立ったまま壁に左手をついてしばらく寄りかかってから)いやあ、1回戦に引き続き、紙一重だな、紙一重。(※片ヒザを着いて)ま、散々バカにしても後藤はやっぱり超一流だよ。(※フロアに腰を下ろして)ただ、俺も常に進化を遂げてるから、最後やった鷹木式GTRはあれと一緒だ。スマホと一緒だ、スマホ。技もアップデートするんだよ。な? そんなことより、去年1回戦負けだったが、G1以上になんだ、しんどいな(苦笑) 1回戦、2回戦、ダメージが半端ねえぞ。でもこれで明日、あさって、しあさってか。次はKENTAか。面白え。まあでも昨日、ある出来事があって、ホテルでゆっくりしてたら、ちょうど1月の30日か、棚橋とのNEVER戦がテレビで、BS朝日でやってて、あれ見たときによお、2大会連続で愛知県体育館(ドルフィンズアリーナ)で負けたらカッコつかねえなって。客は『いい試合だった』とか言うかもしんねえけど、俺たちプレーヤーは勝たなきゃ意味がねえんだよ。だから今日はなんとしても負けわけにはいかんと思った。そういう決意を持って戦いに挑んだよ。まあとりあえず、今日は(※ゆっくり立ち上がりながら)次の対戦相手については、なにも思い浮かばないや。とりあえず疲れてるから、ホテル帰って、メシ食って、とっとと! go to sleepさせてもらうよ」

※後藤はノーコメント

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