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3/16【新日本】「G1より強烈」鷹木がNJC4強入り KENTAに13年越し熱闘雪辱

『NEW JAPAN CUP 2021』東京・後楽園ホール(2021年3月16日)
「NEW JAPAN CUP 2021」準々決勝 〇鷹木信悟vsKENTA×

 鷹木がKENTAに13年越しで雪辱。「G1より強烈」というほどの激闘が続くNEW JAPAN CUPで昨年覇者・EVILが待つ準決勝へと勝ち進んだ。

 NJC準々決勝で注目のシングル初対決が実現した。ここまで鷹木はオカダ、後藤と歴代優勝者を連破。対するKENTAは1回戦でジュースを撃破し、2回戦では15年半ぶりの対決となった鈴木との打撃戦を制してベスト8入りを果たした。両者はDRAGONGATE2008年3・20大田区大会におけるGHCジュニアタッグ王座戦(KENTA&石森太二vs鷹木&B×Bハルク)で対決し、go 2 sleepからの顔面蹴り連打で敗れた鷹木は病院送りにされた。前夜の後楽園大会でのバックステージで舌戦を展開した際、鷹木は「明日は俺があいつを病院送りにしてやるよ!」と予告していた。

 試合前から「こい、おら」と挑発するKENTAに、鷹木も「あたりめぇだ!」と応戦。「やってやるよ」と通告したKENTAだが、気合を充満させる鷹木をいなすように場外に降りて間を取った。ようやく向き合うとエルボー合戦で真っ向勝負に応じ、鷹木が連打で押し込んでも、フロントハイキックやサッカーボールキック、ミドルキック連打を浴びせた。

 これを真っ向から受け止めた鷹木は場外に降りたKENTAを追いかけて連れ戻し、コーナーに追い込んでエルボーと逆水平を交互に連打。KENTAが再び場外に逃げても即座にリングに戻して「とことんやってやる!」と吠えたものの、KENTAはあざ笑うかのようにまたも場外へ。追いかけようとした鷹木をゴングで殴りつけた。

 ここからKENTAが試合を支配。両手を合わせるポーズで鷹木のお株を奪い、何度も頭を踏みつけたり、顔面を蹴りつけたりと徹底挑発。「終わりか? 何も変わってねぇな」と罵倒した。触発された鷹木が反撃に出ても、KENTAはGAME OVERで捕獲。グリーキラー、フィッシャーマンバスター、ダイビングフットスタンプで攻め込んで主導権を渡さない。go 2 sleepを阻止されても再びGAME OVERで絞め上げた。

 鷹木は意地でギブアップしない。KENTAのラリアット連打に仁王立ちすると、起死回生のMADE IN JAPANをさく裂。パンピングボンバーやダブルチョップを叩き込む。KENTAも意地で倒れず、鷹木がワンツーエルボー連打を浴びせても、張り手やローリングケサ斬りチョップを連打して徹底抗戦。ブサイクへのヒザ蹴りでニアフォールに追い込んだが、go 2 sleepは鷹木が決めさせず。ノーモーション頭突き、デスバレーボム、パンピングボンバーの波状攻撃で流れを引き寄せた。これでKENTAは完全にグッタリ。鷹木も足をふらつかせながらもチャンスを逃さず。最後の力を振り絞ってのラスト・オブ・ザ・ドラゴンで3カウントを奪った。

 鷹木が13年越しでKENTAにリベンジを遂げ、準決勝進出。NJC初優勝へあと二つと迫った。試合後、疲労困ぱいとなりながらもマイクを持った鷹木は「オイ、後楽園。ちょっとだけしゃべってもいいか?」と切り出すと、「おかしいんじゃねぇか? NEW JAPAN CUP。どうみてもG1より強烈じゃねぇか。訳わかんねぇぞ」と漏らした。

 1回戦のオカダ戦、2回戦の後藤戦、そしてこの日のKENTA戦とここまで3試合すべてがメインで、20分を超える激闘を繰り広げてきた。そして準決勝の相手は昨年覇者・EVIL。4試合中3人目の歴代優勝者との対決で、優勝の2文字が見えてきた鷹木にまたも強敵が立ちはだかることになる。試合後、EVILに襲撃され、東郷とのマジックキラーでKOされる屈辱を味わわされた鷹木はノーコメントだったが、荒ぶるドラゴンは準決勝で報復を遂げ、優勝にリーチをかける。

※鷹木はノーコメント

【KENTAの話】「(※フラつきながらインタビュースペースにやってきて、ひざまずくとカメラマンに向かって)ホラ言ったじゃねぇかよ! 何で負けたか分かってんだろうな? オメーが来るからだよ! 何かちょっと言ったら真に受けてよぉ、何か俺の女みたいな顔しやがってよぉ、ふっざけんなよお前! お前なんか興味ねぇから! お前、ツイートとかに、縦読みで読むと“け ん た"って読めるようにして匂わせたりとかしてねぇだろうなお前! ふざけんなよ、マジで!(※立ち上がって)もう今後、これっきり。もうつきまとわないで。マジで、これ以上つきまとわないで。ね、お前、俺の女じゃねぇから。俺の女ヅラすんなよ。わかった? いやしかし、しかしお前、十何年越し? 十何年越しにやって、俺が逆に十何年前の自分に『13年ぐらいしたら、お前、しっかりやり返されてるよ』って俺が言ってあげなきゃいけなくなっちゃったな。でもよー、13年経って、俺が負けることもあれば、もっと長い月日を経て、俺が鈴木みのるに勝ったりもするんだよ。なぁ。プロレスって面白れぇな。まぁ今日でトーナメントは終わったけど、見ろよ、EVIL、ジェイ、いるよ。BULLET CLUBがこのトーナメントいただくから。まぁ結局、このニュージャカン・パック、これ言うのも最後かもしれない、ニュージャカン・パック通して何が言いたかったかって言うと……いろいろ言いたいこと、結構いろいろ毎日毎日いろいろ言いたいこと言ってきたけど、何か自分の中で『何がホントに一番言いたいの?』って自分に問いかけた時、出てくる答えって、『YOSHI-HASHIはブス』ってこと!」

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