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3/29【新日本】気迫充満…IWGP世界奪取へオスプレイが王者・飯伏圧倒 両国へ「神殺し」宣言

『Road to SAKURA GENESIS 2021』東京・後楽園ホール(2021年3月29日)
○ウィル・オスプレイ&ジェフ・コブ&グレート-O-カーンvs飯伏幸太&永田裕志&本間朋晃×

 オスプレイがIWGP世界王者・飯伏を気迫全開で圧倒。4・4両国大会での「神殺し」を宣言した。

 NEW JAPAN CUP初優勝を遂げ、4・4両国大会でのIWGP世界ヘビー挑戦を決めたオスプレイは「IWGP世界ヘビー級のベルトを巻くことは俺の宿命だ」と定めている。この日は飯伏との2度目の前哨戦に登場。気迫を充満させて王者を圧倒した。

 先発で飛び出したオスプレイはいきなり飯伏と対峙。ともに慎重な出足だったが、グラウンドヘッドロックを飯伏がヘッドシザースで逃れた次の瞬間、オスプレイが張り手を見舞った。場外戦でもオスプレイがヘッドバットをぶち込んだり、フェンスに投げつけたりと圧倒。飯伏が控えに戻っても殴りつけたが、その後、オスプレイが永田をネックロックで捕らえると、飯伏が背後からゆっくりと迫ってからサッカーボールキックでやり返した。

 だが、オスプレイの勢いは止まらない。中盤に訪れた飯伏との再激突ではエルボー乱打で飯伏をコーナーにねじ伏せ、リバースブラディサンデーで追い込む。オスプレイのステップキック連打に顔色が変わった飯伏が不敵な笑みとともにエルボーを打ち込んで打ち合いとなったが、オスプレイが連打を浴びせると、飯伏は前のめりに崩れ落ちた。

 飯伏もオーバーヘッドキックで一矢報いたものの、最後はオスプレイがストームブレイカーで本間を料理。コブの片羽絞めで止められた飯伏に向かって「ルック・アット・ミー!」と通告しての快勝劇で、前哨戦2連勝を決めたオスプレイの気迫が際立った。

 そして試合後、飯伏に強烈な宣戦布告を突きつけた。鋭い視線で王者をにらみつけると「IWGPインターコンチネンタル王座とIWGPヘビー級王座にさよならを言おう。バイバイ・ヒストリー、バイバイ・レガシー」と2本のベルトに別れ。「だが、俺には関係ない。飯伏、5日後の両国でお前からIWGP世界ヘビー級王座を奪い取ってやる。お前はモンスターを作り出したんだ。そして、お前は神ではない。アイ・キル・ゴッド!」と“神殺し"を予告した。

 4・4両国大会ではオーカーンの言う「同盟者」がUNITED EMPIREの新戦力として登場する。「ひれ伏せ、愚民ども! 飯伏なんていうよ、神なんか信じてんのか? 貴様ら。下らねぇ。いいか、信じられるのは帝国の盟主・オスプレイのような絶対的な力だ。神はいない。もし、いるのならば4月4日、両国で神を殺す。そしてIWGP世界ヘビー級王座を帝国が支配する。いいか愚民ども。これがジェフ・コブ、グレート-O-カーン、そしてウィル・オスプレイ。UNITED EMPIREの力だ!」とオーカーンが吠えたように、UNITED EMPIREはこの春、オスプレイのIWGP世界王座強奪によって一気に新日本制圧を成し遂げる。

【オスプレイの話】「そもそも“神"の存在について考えたことはあるか? 信じるか信じないかは個人の自由だが、この世にはおおよそ2500人の神が存在すると言われている。でも唯一ハッキリとわかるのは自らを“本当の神"と呼ぶあの男は間違っているってことだ。それなのにファンは何の保証もないのにイブシが“神"であると盲目的に信じている。それって初めて会ったばかりの人間を友達と呼ぶくらいおかしなことなんだぞ。とうとう明日、IWGP世界ヘビー級ベルトが初披露される。近い将来、俺が持つことになるベルトがどんなものなのか自らの目にしっかりと焼き付けたい。俺はレガシーなんて興味がない。大事なのは自分がナンバーワンの座に立つことだけだ。そしてIWGP世界ヘビー級のベルトを巻く者がナンバーワンの証だ。明日が楽しみだ。リョーゴクで俺が描くプロレス界の未来をみんなに見せてやる。UNITED EMPIREがこれからのニュージャパンの中心に立つ。間違いなく言えることは、ウィル・オスプレイはレベルが違う」

【コブの話】「あと6日、『SAKURA GENESIS』でニュージャパンは浄化される。そこでウィル・オスプレイがIWGP世界ヘビー級王者になる。そして俺とオーカーンは“X"とタッグを組んで戦う。俺たちの秘密兵器が誰か知りたいか? じゃ、近寄れ。教えてやる。(※人差し指を口の前に持ってきて)シーッ」

【オーカーンの話】「ん? なんだ、愚民ども。そんなに新たな同盟者が気になるか? 教えてやらねぇよ。どうせ貴様らバカなんだから、ヒントなんか教えたところでわかるわけねぇだろう。だが、他の五流レスラーどもには教えてやるよ。余の靴を舐めれば帝国に入れてやるよ」


【飯伏の話】「まだまだ明日があるから。4月4日、次の4月4日じゃない。まだ明日があるから。(※IWGPヘビーとインターコンチのベルトを床に置いて並べ)僕は本当にこのふたつのベルトを絶対に残したまま、新しいベルト、新しい新日本プロレスを。だから、絶対に負けられない! それぐらいこのベルトが好きです。大好きです」

【永田の話】「今日は薄々は感じ取ってはいたけど、オーカーンから何か異様なものを感じた。それが何なのか、これから試合を積み重ねて感じていくしかないね。以上」

【本間の話】「昨日も今日もあいつに負けた。俺が弱いとか、そんな問題関係ねぇ。今のあいつ、オスプレイ、強すぎるよ。今のオスプレイ、強すぎるよ。強ぇ! 飯伏、気をつけろ! 絶対守ってくれ、飯伏」

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