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4/4【NOAH】「倒れないなら絞め落とす」 杉浦が“仮想・藤田"の稲村絞殺

『NEO BREEZE 2021』静岡・アクトシティ浜松(2021年4月4日)
○杉浦貴vs稲村愛輝×

 4・29名古屋大会でのGHCナショナル王座挑戦を控える杉浦が、“仮想・藤田"に見立てた稲村を絞殺。「倒れないなら絞め落とす」と真っ向勝負へのシミュレーションを深めた。

 アマレス時代から続く特別な相手・藤田和之とのナショナル王座戦を控える杉浦。この日は浜松大会のセミファイナルで稲村との一騎打ちに臨んだ。

 強烈な突進力を誇る稲村と、やはり真っ向からの肉弾戦を展開。無鉄砲にふっ飛ばされても、ぶん投げられても深入りさせずに反撃に転じるタフさとスキの無さを見せつけた杉浦だったが、終盤には稲村も目をみはる成長ぶりを見せつけた。

 杉浦のアゴに強烈なフォーアームをぶち込んで好機をつかんだ稲村は、グラウンド状態からぶっこ抜く投げ捨てジャーマンを発射。杉浦は強烈な角度でマットに突き刺さる。どうにか立ち上がったところで、稲村は狙いすましたぶちかまし攻撃でコーナーまでふっとばし、必殺の無双で仕留めにかかる。フロントネックロックで切り返されても、強引に後方へぶん投げて振り払うモンスターっぷりを発揮した。

 だが、崩れない杉浦も突っ込んできた稲村に猛烈なカウンター・ニーリフトをぶち込むや、なおも突っ込もうとする稲村に左ラリアットをズバリ。パタリと倒れた稲村を引きずり起こすや、顔面を非情のニーリフトでカチ上げ、スタンド式のフロントネックロックへ。稲村もしばし耐えたものの、杉浦がさらに強烈に絞め上げると、そのまま崩れ落ち、力なくギブアップを意思表示した。

 「効いたよ! 刺さったぁ! 久々に効いた。凄いね」と稲村脅威のジャーマンに面食らった様子の杉浦ではあったが、「ちょうどサイズが身長、体重が藤田と一緒ぐらいかなと思って、実力差はあったとしても、俺の中では今日は“仮想・藤田"だと思って稲村と戦ってみた」と、やはり“藤田和之"を見据えていたことを明かした。

 すでに“にらみ合い拒否宣言"を放ち、「壮絶なシバき合い」を希望。「今日はフロントネックロックで絞め落としたけど、シバき合いで倒れないなら、絞め落として意識断ち切るのもいいかなと思って今日やってみたけど。藤田のあの太い首に腕が巻き付くかどうか」と真っ向勝負のシミュレーションもさらに深めた。

 続く4・18後楽園大会ではいよいよ藤田と前哨戦で直接対決。杉浦は桜庭和志と、藤田はケンドー・カシンとそれぞれ組んでのタッグマッチで杉浦軍対決に臨む。「そこはもう俺は藤田しかみえない。カシンはサク(桜庭)が相手してくれるんじゃないかな。それも夢があるカードでしょ。サクとカシンっていうのも」と前哨戦から全力勝負を思い描いた。

【試合後の杉浦】

――稲村と戦ってみて?

▼杉浦「(※後頭部をおさえながら)いやぁ! ちょうどサイズが身長、体重が藤田と一緒ぐらいかなと思って、実力差はあったとしても、俺の中では今日は“仮想・藤田"だと思って稲村と戦ってみたけど…いやぁ、やっぱりパワー凄いな!」

――体格差はキーワードになる?

▼杉浦「そのせいにはしたくないし、俺はこの体で正面からいくし。まぁ今日はフロントネックロックで絞め落としたけど、シバき合いで倒れないなら、絞め落として意識断ち切るのもいいかなと思って今日やってみたけど。藤田のあの太い首に腕が巻き付くかどうか」


――2週間ほどあいて次はいよいよ前哨戦で直接対決だが?

▼杉浦「まぁ逃げも隠れも隠しもせずにね。前哨戦だろうが出し切るし」


――杉浦軍対決で相手方にはカシンもいるが?

▼杉浦「そこはもう俺は藤田しかみえない。カシンはサク(桜庭)が相手してくれるんじゃないかな。それも夢があるカードでしょ。サクとカシンっていうのも」

――投げっぱなしジャーマンを受けたが?

▼杉浦「効いたよ! 刺さったぁ! 久々に効いた。凄いね。あいつタイヤ投げてんじゃん、練習で。そりゃ俺は軽いワケだよ。そういうのは素晴らしいよ、若いヤツが練習して、しっかりそれが試合で生きて。あれは脅威になるよ、あのジャーマンは」

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