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4/5【新日本】新IWGP世界王者・オスプレイ豪語「俺こそがイギリス人史上最高・最強の男」 鷹木、オカダとの2連戦へ「どんな手を使ってでもベルトを守る」

 4・4両国大会で第2代IWGP世界ヘビー級王者となったウィル・オスプレイが一夜明けた5日、新日本プロレスワールドにおけるオンライン会見に登場。新日本の頂点に立ち、「俺こそがイギリス人史上最高・最強の男」と豪語する新王者は鷹木信悟、オカダ・カズチカとの防衛戦2連戦が決まり、「俺は何があろうと、どんな手を使ってでもこのベルトを守ってみせる」と断言し、新設間もないIWGP世界王座の価値を高めていくことを誓った。

 3月にNEW JAPAN CUP初制覇を果たしたオスプレイはその余勢をかって、4・4両国大会で飯伏幸太を破る「神殺し」を完遂し、IWGP世界王座を初戴冠。第2代王者となった。同王座初の外国人王者にして、前身であるIWGPヘビー、インターコンチネンタルを通しても初のイギリス人レスラーによる戴冠となった。オスプレイの母国・イギリスはビル・ロビンソン、ダイナマイト・キッドら多くの名レスラーを輩出してきたが、オスプレイは「このベルトを巻いている俺こそがイギリス人史上最高・最強の男」と自負。「このベルトに対して最大級の責任感を今持っている。過去のベルトよりもさらに価値を上げるのが俺の仕事だと思っている」と責任感をむき出しにし、新設間もないIWGP世界王座の権威を高めていくことを見据えた。

 そのための防衛ロードがこれから始まる。両国大会の試合後、自ら次期挑戦者にオカダを指名。1・4東京ドーム大会で敗れたリベンジに乗り出す構えだったが、鷹木が割って入って世界王座争いは三つ巴状態に。まず、5・4博多大会で鷹木の挑戦を受け、その勝者が5・29東京ドーム大会でオカダを迎え撃つことになった。

 鷹木とはここまで2勝1敗。3・21仙台大会におけるNEW JAPAN CUP決勝戦で勝利したばかりだ。「俺はすでに2回あいつを倒している。本来ならばオカダ・カズチカと戦いたかったというのが本心だ」と言うように、オスプレイにすれば横やりが入った形。それでも鷹木の主張にも一理あると判断し、受けて立つことを決めた。対鷹木に自信満々のオスプレイは「どれだけ必殺技を食らっても、もし2回食らえば3回お返しする。飯伏戦の時も言ったかもしれないが、俺は何があろうと、どんな手を使ってでもこのベルトを守ってみせる」と飯伏戦と同じスタンスでドーム前の関門を突破する構えをみせた。

 そして、5・29ドーム大会ではオカダが待ち受ける。新日本の頂点に立ったとはいえ、オカダを破っていない現状はオスプレイにとっては画竜点睛を欠くというもの。「奴とは東京ドームで対戦し、そこでも俺は負けたとは思っていないが、本当ならオカダはあの時、俺を殺すべきだった。そうしなかったから俺は今、この最高のベルトを腰に巻きリベンジを果たそうとしている」と前回を振り返ったオスプレイは、「そのリベンジを果たすために、また東京ドームでこのカードが組まれるというのは、これまでにないもってこいのチャンス」と燃えている。「だからオカダ、頼むから万全の状態でこの試合に挑んできてほしい。もう何も言い訳はしたくない。ケガのない最高の状態で対戦したい。そして俺こそが新日本プロレスの顔であることを証明してみせる」と雪辱と最強証明を誓った。

 また、現在保持しているブリティッシュヘビー級王座にも言及した。母国・イギリスでの防衛戦が困難な現状にあって、「イギリスに帰って防衛ができないならば、日本で防衛戦を行い、このベルトのステータスを上げることができればとも考えている」との意向を示したオスプレイは、「このベルトが地元の素晴らしいレスラーたちの何らかのチャンスになればいいと思っている。オプションとして今、考えているのが、このベルトをIWGPブリティッシュヘビー級王座に変えることができれば」とブリティッシュ王座のIWGP化を提案した。

 WWEドリュー・マッキンタイアとの対戦、スターダムとのパイプを活かした女子メンバー加入も含むUNITED EMPIREの勢力拡大と、オスプレイが描く野望は尽きない。それも全ては新日本の頂を制した男としての責任感から。「なぜ俺が俺なのか、常に言い続けているが、他のレスラーとはレベルが違う、世界最高峰であることはなぜなのかを証明し続けたい」とのオスプレイの言葉に偽りはない。

【会見の模様】
▼オスプレイ「今日は5つ話したいことがある。まず、たくさんのファンから、このIWGP世界ヘビー級のベルトをまたインターコンチネンタルとヘビー級に分けてはどうかというリクエストがあった。ここで明確な答えを俺から出したい。その答えはノーだ。俺はこのベルトを二つにすることを望んではいない。あの二つのベルトが持っていた歴史も俺たちの後ろに置いておかなければならない。俺たちは新世代のレスラーだ。このベルトを価値のあるものに持ち上げたい」

▼オスプレイ「二つ目は俺が今、率いているUNITED EMPIREについてだ。このユニットは全てにおいて信頼関係、忠誠心によって成り立っている。その忠誠心というのは仲間内だけでなく、新日本プロレスに対する忠誠心というものも含めてだ。ジェフ・コブ、グレート-O-カーン、アーロン・ヘナーレ、そして俺、この4人が日本に引っ越してきて時間を過ごしている。そういったところも含めて強い絆で結ばれている。他の外国人選手との違いはオーストラリア、アイルランドなど英語圏から日本に参戦してくるレスラーはたくさんいるが、俺は本当の意味でこの日本に俺自身の人生をかけるために引っ越してきて、少ないリスペクトしか得られないとわかっていたとしても、すべてをかけてここにきている。ただ金のためではない。そして俺はそんな中、もうすでにファンに頼ることもなく、この会社に頼ることもなく、自分自身だけを頼りにゴングが鳴ったあと、リング上の自分の動きだけでこのベルトを獲得することができた。我々UNITED EMPIREのメンバー4人はもう自分を犠牲するのはやめようという結論を出した。そしてこの新日本プロレスの頂に俺は今立っている。ユニット結成から1年足らずでこのベルトを獲得したのは4人の大きな決意から成り立っているものではないかと考えている。また、日本に来てから自分自身が積み上げたスターダムとの強固な関係性というものもとても縁深いものだと思っている。今後はUNITED EMPIRE女子も含めてユニットを広げていきたいと考えている。女子プロレスがもっとスポットライトが当たるように、自分たちが手助けできればいい。これは制限もあるだろうし、どういう動きになるのか難しいかもしれないが、そのような考えを持っている」

▼オスプレイ「3つ目。俺からの提案だが、今、保持しているブリティッシュヘビー級王座についてだ。残念ながら今の状況を見ると、俺がイギリスに帰って防衛戦を行うことがかなわない。事実は事実で受け止めなければいけない。今現在、挑戦者がいないこともあり、イギリスに帰って防衛ができないならば、日本で防衛戦を行い、このベルトのステータスを上げることができればとも考えている。やはりこのベルトが地元の素晴らしいレスラーたちの何らかのチャンスになればいいと思っている。オプションとして今、考えているのが、このベルトをIWGPブリティッシュヘビー級王座に変えることができればというアイデアを持っている」

▼オスプレイ「4つ目。IWGP世界ヘビー級のベルトについてだ。俺がこのベルトを保持したからにはベルトの価値をさらに大きなものにしていきたいと思っている。俺がどのような障害や壁を乗り越えて、このベルトを獲得したかも含め、新日本プロレスのみならず、他の団体の選手であっても、俺が素晴らしいと思う選手がいれば対戦したいと思っている。そして俺こそがIWGP世界ヘビー級を初めて巻いたイギリス人レスラーであることも特筆すべきだろう。このベルトを巻いている俺こそがイギリス人史上最高・最強の男であると信じている。かつてダイナマイト・キッド、ブリティッシュ・ブルドッグ(デイビーボーイ・スミス)がいた。今もピート・ダンら英国人レスラーが活躍している。だが、誰もこの頂に登頂できぬまま終わっている。俺だからこそ最強だと思っているが、もし可能ならば、今後、同じイギリス人のWWEヘビー級チャンピオンであるドリュー・マッキンタイアと対戦したいと思っている」

▼オスプレイ「5つ目。鷹木信悟についてだが、俺はすでに2回あいつを倒している。本来ならばオカダ・カズチカと戦いたかったというのが本心だ。しかし鷹木が言っていたことに間違いはないと思い、彼を最初の挑戦者に決めた。それはオカダに勝っているところも踏まえてだ。強くなれば、ベルトを持てば持つほど華やかに遊びまわっているレスラーもいると思うが、俺自身はファイティングチャンピオンだ。このベルトを挑戦者一人一人の顔に突きつけて、誰も俺を止めることができないことを証明してみせる。鷹木、福岡でお前に会えるのを楽しみにしているよ。どれだけ必殺技を食らっても、もし2回食らえば3回お返しする。飯伏戦の時も言ったかもしれないが、俺は何があろうと、どんな手を使ってでもこのベルトを守ってみせる。この言葉は鷹木戦でも変わらない」

▼オスプレイ「そして6つ目。俺がここまで作ってきたストーリーはまだ完成していない。このベルトが全てではない。工事現場で働きながらプロレスラーを目指し、誰からもその夢がかなえられるわけがないと後ろ指をさされていた。俺を馬鹿にした奴らへの最大の仕返しがこのベルト獲得だったと思っている。今、世界最高峰のベルトを獲得した。そしてこのベルトに対して最大級の責任感を今持っている。過去のベルトよりもさらに価値を上げるのが俺の仕事だと思っている。IWGPヘビー級のベルトを見たときにオカダを思い出すように、IWGP世界ヘビー級のベルトを見たときに俺を思い出すようなベルトにしたい。そしてオカダ・カズチカ、次の挑戦者に挙がっている。奴とは東京ドームで対戦し、そこでも俺は負けたとは思っていないが、本当ならオカダはあの時、俺を殺すべきだった。そうしなかったから俺は今、この最高のベルトを腰に巻きリベンジを果たそうとしている。そのリベンジを果たすために、また東京ドームでこのカードが組まれるというのは、これまでにないもってこいのチャンスだと思っている。だからオカダ、頼むから万全の状態でこの試合に挑んできてほしい。もう何も言い訳はしたくない。俺自身も肩を壊し、鼻を折りながら試合を続け、このベルトを獲得した。ケガのない最高の状態で対戦したい。そして俺こそが新日本プロレスの顔であることを証明してみせる。なぜ俺が俺なのか、常に言い続けているが、他のレスラーとはレベルが違う、世界最高峰であることはなぜなのかを証明し続けたい」

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