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4/9【DRAGONGATE】ボクティモ惨敗で清水の素顔あらわ わずか4ヵ月でマスクマン生活に幕

『THE GATE OF PASSION 2021』東京・後楽園ホール(2021年4月9日)
マスカラ・コントラ・マスカラ ○ディアマンテvsボクティモ・ドラゴン×

 ボクティモがディアマンテとのマスカラ・コントラ・マスカラに敗れて、清水の素顔をあらわに。マスクマン生活はわずか4ヵ月で幕を下ろした。

 キャラクターが迷走していたボックR清水と入れ代わるように、昨年の12・2後楽園大会で突如として姿を現したボクティモ。清水と体型は酷似していたが、団体の創設者ウルティモ・ドラゴンの動きを完コピし、意外な強さと存在感を発揮して、微妙な人気を博した。そんなボクティモに怒りをぶつけたのがR・E・Dのディアマンテだ。ウルティモを付け狙ってきた男からすると、ボクティモのファイトスタイルは許すことができず、マスカラ戦を要求。聖地・後楽園大会のセミファイナルで、マスクを懸けた決戦が実現した。

 ボクティモは積極果敢に先制する。ダイブ攻撃を狙われても下から蹴り上げて切り抜けると、アームホイップ合戦を展開。巨体に似合わぬ華麗なプランチャでどよめきを誘った。

 続くトペをディアマンテのセコンドに付いたKAZMAのボックス攻撃で撃墜されると、一転して防戦一方に。テーピングでセカンドロープに手首を結びつけられてしまうと、ディアマンテのボックス攻撃に連続被弾。メキシコ流の関節技地獄に捕まり、あとがない状況まで追い詰められた。

 それでもボクティモは執念を見せる。エプロンからのトペコンヒーロで決死のダイブ。フライングボディアタックをキャッチして後方に豪快にぶん投げると、雪崩式フランケンシュタイナーもさく裂した。コミカルなモノマネスタイルを封印して、愚直に勝利を目指すボクティモに拍手が集中する。再びR・E・Dの介入に遭って攻め込まれても、カウンターのラリアットで譲らず。清水の必殺技・砲丸投げスラムやウラカンラナ、そしてウルティモ譲りのラ・マヒストラルで攻めに攻めた。

 しかし、セコンドの斎藤がR・E・Dから奪い取ったボックスを振り下ろした際に、ディアマンテに避けられてしまい、痛恨の誤爆に。ボクティモは勝負を捨てず、再びラ・マヒストラルを仕掛けるが、H・Y・Oがレフェリーのカウントを妨害。なおもボクティモはラリアット合戦で粘りを見せたが、ディアマンテは風車式バックブリーカー、ドロップキック、みちのくドライバーIIと畳みかけ、最後はヴェルタフィナーレで試合を制した。

 懸命に戦いながらも、最後はボクティモが大の字に。うなだれるボクティモをR・E・Dの石田がマイクでなじり、「負けたんやから、さっさとマスク剥がんかい。お前が自分で剥ぐ気ないんやったら、今から俺らがお前のマスク剥いだるわ」と暴行した。

 すると、見かねたNATURAL VIBESの面々が姿を現し、斎藤らも巻き込んでリング上は大混乱に。Kzyは「ボクティモ・ドラゴンという存在ができた以上、マスカラ・コントラ・マスカラの試合が行われた以上、しっかりルールを守って、セレモニーを見てろ。それから、ボクティモ・ドラゴンはまだ『マスク取りません』なんて言ってねえだろ? お前らに取られるより、こいつはしっかりルール守って黙ってマスク取ってくれるよ。黙っ見てろ」と猛抗議した。

 各選手が見守る中、ボクティモは自らマスクを脱いで素顔があらわになると、マスカラ・コントラ・マスカラのルールとして、本名(清水優己)や生年月日、出身地が明かされる。正体がバレバレだっただけに、場内は笑いに包まれた。

 石田は「お前ら今の空気を見てわかるやろ? お前の素顔なんてすでにみんな知っとるねん。1個言わせろ。お前みたいなお笑いしかできへんお笑いレスラーにこのリング上に居場所なんかないんじゃ、コラ。お前がやっているのはお笑いでも何でもないぞ。ただのおふざけや」と意気消沈する清水を糾弾。「リョーツやって、しょうもないマスク被って、次はどんなお笑いキャラをやるねん? お笑いキャラはお笑いキャラらしく、一生リングの隅でやっとけ、ボケ」と最後まで一方的に罵声を浴びせた。

 清水は何も言い返せず、肩を落として無言で控え室へ。チーム・ボクとして活動を続けるのか? 救出に現れたNATURAL VIBESと急接近するのか? 今後の動向が気になるところだが、ひとまず今宵でわずか4ヵ月だけのマスクマン生活は終焉となった。

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