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4/15【新日本】「刺し違えても」 鷹木が博多IWGP戦へ反撃メイン締め

『Road to レスリングどんたく2021』東京・後楽園ホール(2021年4月15日)
○鷹木信悟&SANADAvsウィル・オスプレイ&アーロン・ヘナーレ×

 鷹木がオスプレイの眼前でヘナーレを破って逆襲のメイン締め。IWGP世界ヘビー級王座初挑戦へ向けて「刺し違えるつもりでお前のその首とIWGP世界ヘビーは俺がいただく」と不退転の覚悟を決めた。

 オスプレイのIWGP世界王座戴冠とヘナーレの加入によって勢いを加速させたUNITED EMPIRE。IWGP世界戦「オスプレイvs鷹木」、「内藤vsオーカーン」、「SANADAvsヘナーレ」のシングル3番を控える中、ロス・インゴ軍完全制圧を宣言した。逆襲が急務となったロス・インゴ軍はこの日、鷹木&SANADAがオスプレイ&ヘナーレとの前哨戦に臨んだ。

 UNITED EMPIREの奇襲で幕開け。鷹木は鉄柱に叩きつけられるなどオスプレイに左腕を狙い撃ちされてしまう。SANADAもヘナーレのアキレス腱固めやヒールホールドに捕まって劣勢に。鷹木がオスプレイへの串刺しパンピングボンバーや逆水平とエルボーの交互連打で巻き返しに出るものの、スライディングパンピングボンバーが空を切り、次の瞬間、オスプレイの顔面蹴りを食らってしまった。

 それでもSANADAがヘナーレの猛攻を耐えると、スワンダイブ式ミサイルキックを放って突破口を開いた。すかさず鷹木がジャーマン、スライディングパンピングボンバーでたたみかけたが、オスプレイがエプロンから放ったジャンピングハイキックによって鷹木の攻勢が止められ、ロス・インゴ軍は流れをつかめず。オスプレイのダイビングフットスタンプ&ヘナーレのバックフリップの合体技を食らった鷹木はヘナーレのランペイジで追い込まれた。

 変貌を遂げたヘナーレに押された鷹木だったが、ドロップキック&バックドロップなどSANADAとの好連係で押し返した。ラスト・オブ・ザ・ドラゴンを狙うと、オスプレイにハンドスプリングレッグラリアットで妨害されたが、SANADAが撃退。孤立したヘナーレがここから驚異の粘りを発揮する。パンピングボンバーとラリアットの打ち合いを展開し、鷹木が熨斗紙、パンピングボンバー、ワンツーエルボー乱れ打ちの猛攻に出たが、倒れないヘナーレはノーモーション頭突きで応戦した。

 ヘナーレの粘りを断ち切ったのはSANADA。ドラゴンスリーパーで捕らえながらぶん回してヘナーレの動きを止めると、鷹木も呼応。介入を狙ってエプロンに上がったオスプレイをパンピングボンバーで場外に叩き落とす。そしてヘナーレをラスト・オブ・ザ・ドラゴンで真っ逆さまに突き刺して3カウントを奪った。

 ヘナーレに苦しめられながらも鷹木が快勝。オスプレイの眼前で逆襲ののろしを上げた。ここまで1勝2敗とオスプレイに負け越し中。NEW JAPAN CUP決勝戦で敗れたばかりとあって、「お前とは福岡で4度目のシングルだ。とはいえ、俺は近々であいつに負けてるからよ。言ってみれば俺は崖っぷちだ。背水の陣だ。負けたらもう次はねぇ。ピンチはチャンスって言葉があるが、逆を言えば、チャンスはピンチにもなりうる」と危機感を隠さない。

 後がないからこそ、鷹木は腹をくくった。「オスプレイ、お前がどう思ってるか知らんが、何が何でも今度のタイトル、俺は負けるわけにいかねぇんだ。お前がどんな手段使おうと耐えてみせる。最後は刺し違えるつもりでお前のその首とIWGP世界ヘビーは俺がいただく」との覚悟とともに通告した。

 オスプレイが次期挑戦者に指名したオカダにNJCで勝利している実績によって決めた今回のIWGP世界王座初挑戦。もしオスプレイに連敗を喫することがあれば、以降は間違いなく厳しい状況に追い込まれる。背水の陣を敷いた鷹木は「おめえが凄えことなんかな、誰もがわかってんだよ」と認めるからこそ、なんとしてもオスプレイにリベンジを遂げて頂点ベルトにたどり着く覚悟だ。

【鷹木の話】「強烈だな。いいぜ、こんな刺激を待ってたんだよ。まあ、オスプレイにはリング上で言った日本語を誰か翻訳しといてくれ。あの野郎、事あるごとに『アナバーベボー、アナバーベボー』って、『アナザーレベル』か知らねえけどよ、他のヤツらとはレベルが違う? な〜にを今さら言ってんだ、オスプレイ! オイ、おめえが凄えことなんかな、誰もがわかってんだよ。欲しがりか? それとも不安なのか? まあ、別に誰も言ってねえのによ、『世界最高のレスラーは俺だ』とか、そういうのは自分で言うんじゃねえんだよ。自分の評価は他者が決めんだよ! やっぱり前王者・飯伏が言った通り、オスプレイには足りないものがあるな。まだまだヤツは未熟だ。その弱点をトコトン突いて、俺が福岡で叩き潰してやる」

※SANADAはノーコメント


【オスプレイの話】「試合では俺たちが負けたかもしれないが、今日は大きな収穫があった。昔のヘナーレだったら簡単にやられていただろうが、今日のあいつはUNITED EMPIREに入って強くなって進化した姿を見せてくれた。SANADA、用心しとけ。タカギ、知ってるか? お前は1対1では一度も俺に勝ったことがない。今日勝ったくらいで調子に乗るな。もしフクオカで一瞬でも気を抜いたら、また後頭部にエルボーをお見舞いしてやる」

【ヘナーレの話】「SANADA、ヒロシマは俺とお前の1対1だ。お前を助けてくれるタカギは一緒じゃないぞ。誰も守ってくれない…」

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