4/19【新日本】YOH技アリでようやく一矢も…デスペ「何も感じねえ、テメーの言葉でしゃべれ」

『Road to レスリングどんたく2021』東京・後楽園ホール(2021年4月18日)
○YOH&SHO&本間朋晃vsエル・デスペラード&鈴木みのる&金丸義信×

　YOHが技ありの勝利を金丸から挙げ、ようやく一矢報いたものの、デスペラードは「何も感じねぇんだよ。な? テメェが考えて、テメェの言葉でしゃべれ」と苛立ちを爆発させた。

　4・28鹿児島大会でのIWGPジュニアタッグ戦「(王者)YOH&SHOvsデスペラード&金丸(挑戦者)」、5・4福岡大会でのIWGPジュニア戦「(王者)デスペラードvsYOH(挑戦者)」に向けて、連日前哨戦で火花を散らしているYOH&SHOとデスペラード&金丸。ここまでの前哨戦は鈴木軍サイドが無傷の5連勝を挙げ、しかも3大会連続でSHO相手に金的攻撃を重ねており、勢いの差が目立っていたが、YOHがようやく結果を出した。

　ゴングを待たずに鈴木軍から奇襲を受けると、本間が捕まってしまい、フラストレーションを溜めるばかりのYOH&SHO。しかし、SHOがタッチをもらうと、連日の金的攻撃のお返しとばかりにデスペラードに肉弾戦を仕掛ける。YOHとの連係も決まり、合体フェイスバスターの構えに。

　金丸が場外から足をすくって妨害すると、鈴木軍コンビは長期欠場の理由となったYOHの左ヒザを狙い撃ち。デスペラードがニークラッシャーを決めると、金丸は低空ドロップキックから足4の字固めに捕らえた。動きの鈍ったところで、ディープインパクトを繰り出して勝負に出る。

　続く垂直落下式ブレーンバスターを背後に不時着して切り返したYOHだったが、ヒザのダメージから倒れ込んでしまう。それでも金丸の足4の字固めを首固めで切り返すと、低空ドロップキックを回避して、トラースキックを一閃。棒立ちになった金丸をファイブスタークラッチで丸め込み、逆転の3カウントを手にした。

　前哨戦で連敗続きだったRPG 3Kだったが、YOHが待望の初白星。「ようやく、一つ、一つ、星を返しました。ちょっとはさぁ、挑戦者チーム、やる気になってくれたかなぁ。まだま足りない。ここからどんどん、燃やしていくから」と反攻姿勢を取ったYOHは「次は、デスペラードから、三つ、取ってきます」とデスペラードに狙いを定めた。

　しかし、デスペラードはそんなYOHへの苛立ちを爆発させた。理由はその発言。「もうちょっと真剣に考えて、それからしゃべったらどうだ? あんまりなぁ、お前のコメントは……面白い・面白くないってのは、人それぞれの受け取り方だからいいんだが、何も感じねぇんだよ」と指摘し、「テメェが考えて、テメェの言葉でしゃべれ。やりたくねぇんだったら、やりたくねぇって言え。やりてぇんだったらやりてぇって、心の底から言え。つまんないことしてんじゃねぇよ」と迫った。

　IWGPジュニアシングル戦も控えている中、王者・デスペラードに結果や試合内容のみならず、発言でも挑戦者としての姿勢を問われたYOH。前哨戦はしばらく続くが、言葉の戦いでもデスペラードの本気を引き出したいところだ。

【YOHの話】「(※足を引きずりながらインタビュースペースに現れると、胸の前で手をポンと叩き)ようやく、(※指を1本立てる)一つ、一つ、星を返しました。ちょっとはさぁ、挑戦者チーム、やる気になってくれたかなぁ。まだまだ足りない。ここからどんどん、燃やしていくから。次は、デスペラードから、(※指を3本立てる)三つ、取ってきます」

【SHOの話】「そう、前哨戦っていうのは、とっても、とっても、とっても、大切な戦いなんだよ。(※肩にかけていたIWGPジュニアタッグのベルトを何度も叩くと)前哨戦、勝つか、負けるかも、タイトルマッチを左右するんだよ。それぐらい、大切なんだよ。だからこそ、今日も全力で戦って、そしてYOHさんが、今日は勝ちにこだわってくれた。結果は、俺たちチームの勝ちだ。手強いな。こんだけ、勝ちにこだわっても、手強い。うまい。それにあの2人、もしかしたら俺たちより、カッコいいんじゃないか? (※胸のあたりを親指で指し)嫉妬だよ。ぶっちゃけ、俺はお前らに嫉妬してる。強いし、うまいし、カッコいいし。でもなぁ、嫉妬、そんな悔しい気持ち、全部全部、前哨戦でぶつけて、(※ベルトを叩くと)これを守るタイトルマッチ、鹿児島でもぶつけて、そしてこれを持ったまま、その先の戦いも全部、ぶつけてやるぞ」

【本間の話】「オイ鈴木! どうせよぉ、どうせオマエは、(※両手を出し、やや上を向いて声色を作って)『あー、もっと殴りてぇ! もっと殴りてぇ! 人を殴りてぇよぉ!』って言うんだろ? 分かってんだよ! オイ! 俺はお前のエルボーじゃ壊れねぇし、もっと来いよ! あとよぉ、明後日、覚悟しとけ! 今日さんざん、お客さんの見えねぇ場外で、ネチネチネチネチやりやがってよぉ、何だったらよぉ、見えるとこ、リングでやってくれっつーの! 明後日、しっかりやり返してやる! 覚悟しとけよ!」

【試合後のデスペラード&金丸】
▼デスペラード「まぁチャンピオンだしさぁ、なぁ、勝つのが当たり前なんだよ、お前。だからそれで喜んでちゃ、お前(笑)」

▼金丸「オイ、当たり前だろ。やっと今日でちょっとアレかなあと。まぁちょっと思ったぐらいだよ(笑) 気になる程度になったかなと」

▼デスペラード「チャンピオンだぞ、お前ら。タッグのベルトを持ってるのはお前らなんだから、タッグチームとして、お前らが強くなきゃどうすんだよ。あぁ? それがお前、最後までボコボコにやられて、好きなようにやられて」

▼金丸「オイ、ジュニアタッグ・チャンピオン、しっかりしてくれよ、オイ。頼むぞ?(※先に控室へ)」

▼デスペラード「ようやく今日勝って……お前、(※手に持っていたIWGPジュニアのベルトを示し)コレのこともあんだろ。もうちょっと真剣に考えて、それからしゃべったらどうだ? あんまりなぁ、お前のコメントは……面白い・面白くないってのは、人それぞれの受け取り方だからいいんだが、何にも感じねぇんだよ。な? テメェが考えて、テメェの言葉でしゃべれ。やりたくねぇんだったら、やりたくねぇって言え。やりてぇんだったらやりてぇって、心の底から言え。つまんないことしてんじゃねぇよ」

※鈴木はノーコメント