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5/25【新日本】辻がシングル3連敗も鷹木戦へ「俺が勝ったらIWGP世界挑戦代われ」

『Road to WRESTLE GRAND SLAM』東京・後楽園ホール(2021年5月25日)
○チェーズ・オーエンズvs辻陽太×

 辻がオーエンズに敗北し、先輩相手のシングルマッチは3連敗に。それでも気持ちで引かない辻は、明日(26日)の鷹木信悟戦に向けて、「もし俺があんたに勝ったら、あんたが狙うIWGP世界ヘビー級への挑戦、俺と代われ」と強気に要求した。

 全4戦の短期シリーズで、辻は連日先輩との一騎打ちが組まれている。ここまで奮闘空しくYOSHI-HASHI、裕二郎に敗れたが、今宵はオーエンズと対戦した。

 インサイドワークで翻ろうにかかるオーエンズに対し、辻は冷静に対処。しつこくヘッドロックに捕らえると、豪快なショルダータックルを連発して先手を取った。

 狡猾なオーエンズはロープやコーナーパッドへの衝突を誘って主導権を奪取。エルボー合戦には突き合わずに、スリーパーでじっくりと絞め上げ、ダイブ式のナックルパンチをぶちこむと、余裕タップリに頭をはたいて挑発する。

 流れを変えたい辻はダイブ攻撃をボディブローで迎撃。串刺しジャンピングエルボー、ドロップキック、ブレーンバスターと一気呵成に畳みかけた。オーエンズの反撃を受けても下がらず、ラリアットを浴びても仁王立ち。スピーディな動きで回転エビ固めに持ち込むと、そこから逆エビ固めに持ち込んでチャンスを掴む。

 だが、オーエンズはロープに逃れると、辻のスピアーを空転させて流れを強奪。場外に転落した辻にスライディングキックを見舞うと、リングに戻って変型ブルドッキングヘッドロックを繰り出す。粘る辻もアバランシュホールドなどを見せたものの、オーエンズはカウンターのジャンピングニーで鎮圧すると、最後はパッケージドライバーで辻を仕留めた。

 確かな成長を見せつけた辻だったが、終わってみればオーエンズに完敗。それでも闘志は消えず、早くも明日の鷹木戦に照準を合わせた。鷹木は現在空位となっているIWGP世界ヘビー級王座獲りを表明しているが、辻は「どっちが強いかっていわれたら、そりゃあ鷹木さんのほうだろうよ。ただ、99%負けたとしても、1%、たった1%でも勝機があるなら俺は闘う。それが男ってもんだろ、鷹木信悟!」と雄叫び。さらに「鷹木信悟、もし俺があんたに勝ったら、あんたが狙うIWGP世界ヘビー級への挑戦、俺と代われ!」と大胆にも要求し、番狂わせを誓った。

【オーエンズの話】「1ヶ月も試合してなかったけど、やっと調子が戻ってきた。体もちっとも痛くない。ツジ、お前も俺と同じグリーンベイ・パッカーズのファンらしいな。 知ってるか? グリーンベイ・パッカーズはアメリカンフットボールのチームだぞ。ツジ、頭から落として悪かったな。でも、勝たないともっと稼げないからな。仕方ない。どうだ、これがテキサス・ナンバー1のレスラーの実力だ」

【辻の話】「今日は終わっちまった。残すはあとひとつ、鷹木信悟。俺とアンタ、鷹木信悟。どっちが強いかって言われたら、そりゃあ鷹木さんのほうだろうよ。ただ、99%負けたとしても、1%、たった1%でも勝機があるなら俺は闘う。それが男ってもんだろ、鷹木信悟! それともうひとつ、鷹木信悟。もし俺がアンタに勝ったら、アンタが狙うIWGP世界ヘビー級への挑戦、俺と代われ!」

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